福島とつながる種まきプロジェクトネットワーク

(通称:たねまきネット)
農と食を中心に、小さな種をまきながら、永続的な支援活動を行う。

2/21 ほんとの幸を考える

2016年02月28日 | 福島有機ネット

テーマ1:「ふくしまの農業・復興の今」

鈴木亮さん(東日本大震災支援全国ネットワーク)の司会で始まりました。

「ほんとの幸って?」

 

南相馬市 杉内清繁さん(グリーンオイルプロジェクト)菜種の活用。菜の花栽培による農地再生を図り4年目。自然循環の社会を形成したい。何度も使える菜種油(使い捨てにしない)で都市と農村を結びたい。

浅見彰宏さん(福島県有機農業ネットワーク)

3年間のオルガン堂の活動で、生産者農家と消費者の顔の見える関係ができた。消費者が「福島へ行こう!」という気持ちを持ってくれた。「安全」のキーワードで作られてた繋がりが「福島」をキーワードに繋がった。農村の弱体化は全国的なもの。そういう意味では福島でおきていることは全国的におきる。福島はフロントランナーだ。震災前にできてたものを乗り越え、深みをもって顔の見える関係を作る。顔の見える関係に風評はない。

本田紀生さん(元気になろう福島)

震災後、子ども休養受け入れ依頼を発信し続けて、毎月11日に開催し26回目。中間貯蔵施設建設決定や常磐道開通や復興は終わったというイメージが強い。しかし福島県民のこころは折れている。狭い仮設住宅で、自宅が朽ちていくのを見たくない、草ぼうぼうの田畑は耐えられない。農業再開できるのか?スタディーツアーを企画し、第1原発への案内をしている。

テーマ2:フロアディスカッション 

狩野強さん(福島とつながる種まきプロジェクトネットワーク)

被災地の中での違い。どこに視線をおくのか?3年目から<被災地・被災者>ではくくれなくなってきた。東京の側の立ち位置はどこか?種まきネット総会での開沼博さんの提起を受けて、自分たちのいる所からやればよいと腑に落ち軽くなった気がする。種まきネットの役割は「運び屋」。丁寧に情報を運ぶこと。その腕を上げること。また一人の八百屋としては福島の農家はどうしているんだと訊きたい。農家は畑を片付けて(作物が売れて)なんぼ。作物会議等もって、有機ネットが流通販売組織を自主的に作ることも期待したい。オリンピックの食材に福島産を使うといって、3・11で一気に離れた大手流通が動き出しているときく。人と情報の有機的つながりをもっと磨いていくことが必要。

黒田かをりさん(CSOネットワーク/オックスファムじゃぱん)

5年目だから活動を終わる、という団体がとても多い。種まきから収穫まで付き合う福島と向き合う、福島へ行く、という繋がりがほしい。

辻 みわ さん(オックスフォムジャパン)

100kmを4人で歩ききるという企画をやっている。昨年福島でやった。「いい所、きれいな所、すばらしい所があるんだよ!」と呼びかけ、150チーム630名が参加した。今年の7月は300組1200名でやる。批判の声はあるが、しっかりと線量を調べてやっている。自分の身体で福島を感じてもらう。

テレビ電話で紹介「たなつもの屋」さんは、サングリアの素を紹介。会場で販売。

福島有機ネット製造 の 新酒「きせき」

 最後に有機ネット理事長代行の、長谷川浩さんのご挨拶。「日本の農業の自給率の低さは尋常ではない。本気で食と農業に取り組むことが問われている。これからもここでできた繋がりをより強くしていきたい。」と結びました。

この他にも、オルガン堂でお会いした方や、種まきネットのイベントに参加してくださった方や、懐かしい方にもお会いできて<福島が結ぶ縁>を感じてきました。

3/12(土)伝統料理を食べる会<福島から元気な女性たちが来ます>

3/20(日)オルガン堂 感謝祭<オルガン堂 グランドフィナーレです>

が予定されています。おでかけください!

 

 

 

 


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