『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

「インサイダー」タバコ産業の不正告発したTVプロデューサーとタバコ会社副社長の実話映画

2021-06-03 03:30:12 | 日記
アメリカの底力を感じる映画です。日本ではこんな事したら社会的に生きていけないでしょう。映画で大手たばこ会社は
内部告発を防ぐ為に、守秘契約で縛り付けるだけではなく、退職金のカット、医療保険の解約、家族への脅迫等、ありと
あらゆる手で口封じを試みます。さらに、告発者の旧悪を暴き立て、メディアを使ってネガティブ・キャンペーンを行い
ます。告発者を訴え、裁判で潰し、その社会的生命を奪います。しかし、TVプロデューサーと大手タバコ会社副社長は
負けない。三人のオスカー俳優の競演が更に映画盛り上げる素晴らしい映画です。
以下抜粋コピー

「インサイダー」(原題:The Insider)は、1999年公開のアメリカのドラマ映画です。実話を基に、アメリカのタバコ産業
の不正を告発したTVプロデューサーと大手タバコ会社副社長を描いた社会派ドラマで、アカデミー賞の主演男優賞
(ラッセル・クロウ)や監督賞など7部門にノミネートされた作品でアル・パチーノ、ラッセル・クロウ、クリストファー・
プラマー、三人のオスカー俳優の競演が素晴らしい。  アル・パチーノが演ずるCBSの人気ドキュメンタリー番組「60ミニッツ」
のプロデューサー、ローウェル・バーグマンで、彼は「情報提供者を守る」ことを信条とする熱血漢です。報道番組は情報が命で
すが、情報提供者を守る事ができなければ、情報は集まらなくなります。資本主義社会ではかならずしもこの当然のことが優先さ
れるとは限りません。また、ローウェル・バーグマンが終盤の身の振り方も、この信条に基づくものとなります。

アル・パチーノ

ラッセル・クロウは、信念と生活不安の狭間で苦悩するジェフリー・ワイガンドをよく演じています。撮影時、彼は若干34歳で
すが、アル・パチーノ、クリストファー・プラマー
といったベテランの大俳優に伍して、素晴らしい才能を見せており、この作品で初めてアカデミー主演男優賞にノミネートされました。

 
ラッセル・クロウ
クリストファー・プラマーは、CBS「60ミニッツ」の看板キャスター、マイク・ウォレスを演じていますが、これも本人と
見間違えるほどの熱演です。資本と視聴者の間に立つ彼の立ち場は微妙ですが、映画では決して上層部に媚び諂うような人間
としては描いておらず、マイク・ウォレス本人もこれには驚いています。
 
クリストファー・プルマー
世の中、少なからず金の力で動いており、不正は簡単には無くならないでしょう。一方で、組織はプロテクションを強めており
内部告発は難しくなりつつあるように思います。また、経済成長が鈍化する中、生活不安が強くなり、バーグマンやワイガンド
のような勇気ある行動を取れる人は極めて限られるような気がします。内部告発のリスクがあまりに大きいようならば
組織や社会を浄化する新たな仕組みが必要かもしれません。


コメント
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