6月17日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落。終値は前営業日比210.22ドル安の33823.45ドルとなった。
米国で利上げ観測が高まったことを受け、景気敏感株などが売りに押された。また、原油など商品先物相場の下落を背景
に素材株やエネルギー株も売られた。 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し
同121.67ポイント高の14161.35で取引を終えた。米債券市場では年限の短い2年物国債を売って10年物国債を買う動き
が広がり、利回り曲線の平たん化が進んだ。一方日経平均も続落。序盤から節目の29000円を割り込み、下げ幅は一時
400円超まで広がった。一方、後場は下げ渋り29000円台を回復して取引を終えた。5日移動平均線(29172円)や75日
移動平均線(29105円)を下回ったが、25日移動平均線(28732円)上を維持した。一目均衡表をみると、基準線
(28432円)は横ばいの一方、転換線(29140円)は上向きに転じた。下向きであるが雲上限(28935円)より上を維持
するなど、強い買い圧力を示唆する三役好転が続いている。一時28800円台まで軟化したが押し目買いが入り、終値は
29000円台と下値の堅さを示した。引き続き29000円台を固めながら、早々に5日線や75日線を回復したいところである。
戻り待ちの売りをこなしながら、コロナワクチン接種拡大、オリンピック開催などの好材料に反応するか期待です。