連結純利益が日本一となった孫社長が米国の巨大IT企業グーグルの親会社である米アルファベットも上回ったにもかかわらず
評価が低い自社の株価水準に不満を漏らした。どうしてなのか?根本的には日本の上場企業は米国企業と比較して、純資産が持つ
価値が低いとみなされ ROE(自己資本利益率)が悪く、さらに構造的に年々低下しているとみなされているようです。
さらに孫正義氏はNTTと総務省幹部との会食問題への認識を問う報道陣からの質問に対して産業界にはびこる
天下りの仕組みを「人的わいろ」だと痛烈に批判。「日本の構造的問題」を解決しなければ日本企業は評価が低いままなのかも
しれません。
以下抜粋コピー
「監督官庁からの天下りは人的わいろだ」――ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義社長が決算発表の場で
日本の産業界にはびこる天下りの仕組みを「日本の構造的問題だ」として批判する一幕があった。
きっかけはNTTと総務省幹部との会食問題への認識を問う報道陣からの質問だった。
孫社長は「監督官庁との癒着のような会食は当然いけない」と批判した上で、「うちは自分たちの監督官庁か
ら天下りを受け入れないと公言している」と説明した。 この回答を皮切りに“孫節”がさく裂した。
孫社長はさらに「年間数千万円の報酬を払って、天下りを監督官庁から受け入れるのは会食よりももっと大きな問題。
もっと人々から責められるべきこと。人的癒着、人的わいろだ」と批判。金融、通信、教育などの各業界でもみられる
問題だとし、「副社長などの形で監督官庁から人材を継続的に受け入れている会社と、“卒業コース”のように送り出す
監督官庁はどういう癒着だ。なぜみなさん問題視しないのか」と疑問を呈した。