松井秀喜元プロ野球選手でさえ東京ドームでのプレーを嫌がっていましたが、人工芝は足腰に与える影響ではなく、もっと深刻なもののようです。人工芝の上でプレーをしていたワシントン大学の学生が次々とがんを発症し、そうした38人のうち34人がゴールキーパーだったという恐るべきデータです。福島第一原発事故から福島県の小児甲状腺がん及び疑いの子供達について憶測や不安が広がっていますが、足元、学校などに使われている人工芝に危険が迫っていたのです。利便性ばかり追求するととんでもないことになります。子供を運動させるにはシンプルに土のグランドが一番です。
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大きな競技場から自宅のベランダまで、その汎用性の高さから日本でも幅広く利用されている「人工芝」。しかし、無料メルマガでは、人工芝でサッカーをプレーしていた女子学生が次々に血液ガンを発症し、全米で大問題になっているという驚愕の事実を伝えています。はたして、日本の人工芝は大丈夫なのでしょうか?
人工芝は血液がんを引き起こす!
お宅の庭に人工芝は使っていませんか? 以前から安全性が疑問視されていた人工芝の問題について、ついに米政府が調査を開始するという話題です。
人工芝は足腰に良くないと、あの松井選手でさえ東京ドームでのプレーを嫌がっていましたが、今回は足腰に与える影響ではなく、もっと深刻なもののようです。
実は、2014年に米国NBCテレビが放送した、女子サッカー選手のがん発症と人工芝に使われるゴムチップの危険性が問題となっていました。
それによりますと、人工芝の上でプレーをしていたワシントン大学の学生が次々とがんを発症し、そうした38人のうち34人がゴールキーパー、とされていました。そしてこれは単にワシントン大学に限らず、全米各地でもがんを発症した学生たちが確認されて、リンパ腫や白血病などの血液のがんを罹患していることが分かりました。
さらに米国新聞紙USAトゥデーは2015年3月に、「全米各地の学校や子どもたちの遊び場、保育園で使われている人工芝から、健康に害を及ぼす危険性がある高濃度の鉛が検出されたにもかかわらず、米連邦政府機関は人工芝は安全だとして使用を推奨している」との批判記事を掲載しています。
さらに、「ゴムチップを使用している人工芝の利用が拡大しており、選手のけがや皮膚感染症、がんをはじめとする健康上の懸念が浮上している」との批判記事も掲げています。
この1年後にもNBCニュースが、「人工芝の危険性について不安が高まっているにも拘らず、連邦規制当局はこれについて沈黙を貫き、EPA長官もインタビューを拒否した」との報道もあったそうです。
また、米下院エネルギー・商業委員会はEPAの担当部門に、2015年11月6日までにゴムチップを使用した人工芝を採用している競技場の安全性に関する情報の提出を求めたにも拘らず、EPAはこの要請を無視した、といういきさつもありました。
そういう批判があちこちで噴出し、今回ようやく米消費者製品安全委員会(CPSC)が環境保護局(EPA)や疾病対策センター(CDC)と共同で、人工芝の原料として使用されている古タイヤの危険性について調査を開始すると発表したという訳です(2016年2月12日)。
さて、日本の芝もどうなっているか心配です。日本の多くの野球場や運動場では人工芝を使用するのが普通となっていますので、早急に調査が必要と思われます。