全国の商工会議所・商工会の若手経営指導員の方々とお話しする機会がありました。
商工会議所・商工会の経営指導員は、地域の事業者・企業にとって地域に密着した身近な相談相手です。経営の知識をもっていますので、安心して相談できます。
全国の商工会議所・商工会では、経営指導員が常駐し、金融や経理記帳、税務などの相談、従業員や事業主の共済制度の受付、創業支援、地域産業おこし等をおこなっています。このブログで前回取り上げた、マル経融資(経営改善貸付)も、経営指導員による経営指導が融資を受ける要件になっています。
ところで、長野県駒ヶ根市では、昭和初期からソースがかかったかつ丼=「ソースかつ丼」が地元で親しまれてきました。もともと地元で食べられていたこの料理を域外に積極的にアピールしていこうと、有志が集まって、平成5年に「駒ヶ根ソースかつ丼会」を結成し、味の研究、共同PR等、地道な努力をかさねた結果、「ソースかつ丼」が駒ヶ根の名物として定着してきました。
今回お会いした駒ヶ根商工会議所の経営指導員の方は、名物「ソースかつ丼」を盛り上げる「駒ヶ根ソースかつ丼会」の事務局をつとめておられ、商工会議所として活動をバックアップされているそうです。
駒ヶ根ソースかつ丼会(リンク)トップページより
駒ヶ根商工会議所の経営指導員の方は、「きっかけは「ソースかつ丼」でも何でもよい、(地元事業者・企業が)皆で集まって取り組むということこそが重要です」と話をされていました。「ソースかつ丼」の話を嬉しそうに話す彼を見ていて、彼のように当事者意識をもって取り組むことができる経営指導員は地元でも頼りにされているのだろうと想像しました。
その方を含めて、今回お話しさせていただいた経営指導員の方々は、地元への強い思いと、企業・商店会振興への熱い思いをお持ちの方々ばかりでした。経営者の皆様、商工会議所・商工会は考えているよりずっと敷居が低いところです。金融のこと税申告のことなど、気楽に相談してみてはいかがでしょうか。