バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

フラストレーションとコーチの対応…2012

2012-12-19 07:05:33 | やっぱりミニバス!
平成24年12月19日 水曜日
 
「フラストレーションとコーチの対応…2012」


試合におけるプレーは、常に自分の思い通りにはいくとはかぎりません。

ディフェンスが粘りある、しつこくあきらめないものであるとき、

また、徹底したフェイスガードで付かれるとストレスが溜まります。

ディフェンス側は、それがねらいなのです…、このオフェンスプレーヤーはイライラし始め感情的になっていきます。

まさに、相手の思うツボです。

これにさらに、レフェリーの、プレーヤー自身の思いもよらないジャッジがあったりします。

そうするとプレーヤーは、『なんで? 今のファウル…? えっー!? それないんじゃない!』と態度に出たら、

…サッカーならば、退場のレッドカードになるかもしれません。


ミニバス男子のだいぶ前の練習試合で、相手チームのスコアラーにフェイスガードで付かせたら…

その子供がアンスポ気味にプッシングのファウル!

『だいぶ頭にきてるな…』と思って見ていました。

試合が終わり、フェイスガードで付いた子供が、私のところによってきて…

『コーチ…、さっき押されたとき、相手から、死ね!って言われた。』と言うのです。

まぁ、ミニバスでもお互いにポジションの取り合いの小競り合いになると…

小さい声で言い合っているようです。

ほとんどは、コーチに訴えてくることもなく、その場で流すような言い合いですが、

さすがに、死ね!…と言われた子供に同じように言い返してこいとは、指導者たるコーチの立場では言えません。

といって、『そうか、仕方ないな~』と収めたら…

なんだ!? コーチはいつも偉そうなことを言って、何も行動しないのか!! …と思うでしょう。

私がコーチとしての立場で考えたのは…

言葉は、互いに…言った、言わないという平行線です。

訴えた子供の言葉を疑うわけではありません。

しかし、言った、言わない…というのは第三者は正確な判断を下せないと思っています。

といって…私が子供の言ったことを聞くだけでは納得できるわけがありません。

私が、その子供の立場なら納得しませんし…、死ね! との言葉が事実ならば、

子供達を指導する者としてとるべき行動があるはずです。

私は、相手チームのコーチの方にお話ししました。

『すいません、うちの子供から聞いたのですが…、

そちらの○番の子供から、死ね!と言われたと言うのですが、

実際に言った、言わない…ということはわかりません。

できれば、コーチから聞いて確認していただきたいのですが、よろしくお願いします。』と話させていただきました。

うちの子供には、『むこうのコーチには伝えておいたからな。』と話しました。

そのあとのことは、相手チームのコーチから確認していません。

帰る前の互いのチームが整列して挨拶したあと、私はいつも、『はい、友達 友達~握手して友達になろう!』

…と言って、うちの子供達から相手の子供達に握手をさせています。

そこで見た光景は、先程の当人どうしが笑顔でしっかり握手をして友達になっているのです…

うちの子供に聞いたところ、相手の子供が、試合後しばらくして、謝りにきたとのこと

相手チームのコーチの方は良き指導者だったと思いました。

最後に私から相手チームのコーチに握手を求めて、『ありがとうございました。』と言いました。

フラストレーションは試合のときは、色んなことで感じるでしょう。

それを首を傾げて納得がいかないと思い続けても、プレーにいい影響を与えるはずがありません。

審判のジャッジ然り、この審判は、こういったプレーに対して笛を吹くんだな…と理解することです。

小競り合いにしても、互いがルールの下で自分達のためにギリギリのプレーをしているのですから、それが勝敗を競うスポーツなのですから…。

そこで、自分の感情をいかにコントロールできるか…なのです。

そのことを子供達に教えることも、指導者たるコーチの大事な責務だと思います。