バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

フリースロー!…2012

2012-10-15 06:47:50 | やっぱりミニバス!
平成24年 10月 15日 月曜日
 
「フリースロー!…2012」


夏場以降の練習試合を重ねて、改めて思ったことは、

特に、競った試合でのフリースローの大切さです。

バスケの試合では、フリースローの試投数(attempt)の多いほうが勝つ…というデータがオリンピックや世界選手権から出ています。

フリースロー…時間が止まった状況で点が取れる。

しかもディフェンスがない。

自分のリズムでシュートが打てる。

このようなシュートを、多く打てるチームが勝敗に有利になるのは当然のことでしょう。

フリースローが多いということは、相手チームにファウルが多いということ

このファウルをもらうために、オフェンス側は出来る限りシュート体勢でファウルをもらう。

そのために、オフェンスはゴールに近いエンドラインにボールを集めて、ディフェンスを中に押し込むように仕掛けること…


一方、ディフェンスの考え方は、ゴールからできる限り遠くの外側へボールとオフェンスプレーヤーを押し出すこと。

そのディフェンスの考えをつぶすオフェンスプレーが成功すれば、

それはディフェンスの崩壊を意味するのです。

そして、ディフェンスのファウルが重なることで、ファウルトラブルでファウルアウトにならないために…

タイトなディフェンスが出来なくなり、さらに、オフェンス側が有利になるのです。


さて、そのようなオフェンスがうまくいったとして…

シュート体勢でファウルをもらうと、フリースローを与えられます。

そのファウルをもらったプレーが、シュートプレーで、カウントされれば、バスカンによるフリースローになり…

その一本のフリースローが入れば、3点プレーとなって、チームが勢いに乗るプレーになるでしょう。


逆に、シュートプレーでファウルをもらったとしてカウントしなければ、バスカンになりませんが…

それでも、二本のフリースローはもらうのですから、フリーのシュートチャンスはあるのです。

最悪なのは、この二本のフリースローを外すことです。

完璧な得点の機会を逃すのですから…ファウルしたチームはファウル回数を重ねますが、

フリースローによる得点を許さなかったことは、結果の勝敗を左右するほど大きな影響を及ぼすのです。

このため、競った試合の勝敗の行方を左右するのが、このフリースローの確率なのです。

要は、フリースローの成功率が有利なチームが勝利を手にすることができるのです。

フリースローは、動的に走り続けているプレーが突然止まり…心臓の鼓動がばくばくいった中で、

静的な状況が与えられ、リングに集中することが余儀なく求められて、

なおかつ、一本入れれば同点、二本入れれば逆転し勝利を手にするようなフリースローなど…

ノーマルな心理状態でいられるわけがないのです。

それを、平然とやり抜くメンタルな強さが必要です。

たかが、フリースロー、されど、フリースローなどです。


フリースローの指導は、この追い込んだ状況の中で…どれだけ連続してシュートが入り続けるかを、早鐘の鼓動状態の呼吸を調えてから打っていくのです。

うちのチーム練習では…スプリントのあと、2メンのあと、3メンのあと、5メンのあとなどの走りきった練習直後に、

4分間…「5の5」と称するフリースロー練習をしています。

体育館内の6つのゴールを使い、4分以内にフリースローを5本打って連続して入れること

連続せずに途中で失敗したら、また1本目からです。

出来た者は給水休憩をするというものです。

今ではだいたい、ほとんどの子供達は、3分以内に終わっています。

その時に…入れる!という思いではなく、入る…というイメージでシュートを打つことが大事だと指導しています。