平成24年 10月 18日 水曜日
「コンセプトと合意…Facebookから」
昨日のFacebookに掲載されていた記事です。
自立していく子供達であることを指導者に求めています。
以下の文章のサッカーのところを、バスケに変えても通じるものだと思います。
特に、コンセプトについては、バスケの場合…指導者によってチームのスキルから、最善の戦略や戦術を創造していくのでしょうが、
結局、バスケというスポーツの特質…決められた時間内に、多くのゴールを決めること
この単純なことをベース…つまり、コンセプトにして、戦略を練り、戦術を作り、それを指導者とプレーヤーが合意することで、
練習の目的が明確になり、プレーヤー自ら取り組むことになるのだと思います。
『上野山氏からは、日本のサッカー指導に対するたくさんの問題提起を頂きました。
■選手と指導者の間に“合意”はありますか?
「サッカーは答えがないスポーツ」―。
ボールをしっかり保持することが正解なのか、
縦にどんどんチャレンジするのが正解なのか、
高い位置からボールを奪いに行くことが正解なのか、
引いて守ることが正解なのか。
サッカーには、ゴールの数で相手を上回るという大きな目的がありますが、それを達成するための手段は無数にあり、そこには唯一の正解は存在しませ ん。
それぞれの国の文化、あるいは個々のチームのコンセプトによって異なります。
大切なのは、その正解が同じチームの指導者と選手の間で合意されていること。
上野山氏は次のように語ります。
「私が子どもたちに定義しているのは、ゴールを奪うのも、ボールを奪うのも、短い時間で行える選手がうまい、ということ。
なぜなら、時間をかけずに目的を達する選手でなければ世界では通用しないからです」
このような合意を大前提として、例えばドリブルとパスのどちらかで迷ったとき、パスのほうが速く相手ゴールへたどり着けるのなら、それが正解となります。
チームのコンセプトに関して基準が明確なら、選手は迷いません。
しかし、そのような合意がないまま、指導者が場当たり的に「今のはパ スだろ!」「なんで仕掛けないんだ!」とコーチングすれば選手は戸惑ってしまいます。
“より短い時間で行えるプレー=質が高い”というシンプルな正解により、上野山氏はチームに基準を与えていました。
また、上野山氏はプレーの判断に関して、指導者が詰め込むのではなく、子ども自身が“考え抜く”ことを重要視しています。
「サッカーというス ポーツ、特にオフェンスには“絶対的な答えがない”のが前提なので、
その答えを自分で考えてプ レーする選手のほうが、選択肢をたくさん持ち、瞬時にプレーを実践できるようになります。
また、 コーチに与えられた答えではなく自分自身が考えたことなら、プレーの決断に関して自身が責任を負います。
成功しても失敗しても、その結果が子ども自 身に還元されるのは大事なことです。
全員ではないですが、近年のコーチは子どもがプレーの選択肢を学んでいる段階なのに、“ああしろ、こうしろ”と手段を教え込みすぎるのではないかと私は感じます。
子どもは指導者に言われた通りにやらないと試合に出られないと思い、指導者に気に入られるプレーを目指そうとしてしまいます。
それにより、 その選手が本来持っていた個性は埋没する。
それは人間だからそう思うのは仕方がない。
指導者もリー ダーですから、そういう従う人の思考を理解しないといけないと思います」
チームの中に確かな基準をつくり、それに対してどのような判断をするかは選手に委ねる。
大人が正解を与えないことで、子どもの可能性をつぶさないように心がける。
例えば、上野山氏がG大阪ユースの監督として宮本恒靖 や稲本潤一らを指導したとき、
試合前には次のようなコーチングをしていたそうです。
「まず、“今 日のゲームの目的はこういうことですよ”と最初に伝えておきます。
そしてハーフタイムに選手同士が その目的について話をしていたら、
僕は特に何も言いません。
もしも話が合ってなかったら“今の目的と合っているか?”と問いかけたり、
言葉を付け足したりしますが、基本的には状況を見た中でこちらが与えたテーマに対して選手がどんな反省をしているのかを見守っています」
答えを与えるのでは なく、子どもが答えを出す様子を見守るというこ と。
それこそが育成の指導者に求められる資質であると上野山氏は語ります。 』
戦術ボードや映像を使って長々とミーティングするコーチもいますが、それをやると、ほとんどがコーチの説明になります。
特に選手が子供達のミニバスの場合…子供達が集中して話しを聞けるのは、せいぜい1分程度でしょうか。
選手達に考えさせるためには…コーチと選手達が会話をすること
そしてそれは、問答から始めること…選手達に問い掛けながら、
例えば、『あの時パスせずに、ドリブルしたのは何故かな?』『前に仲間がいたらパスしてたかな?』『何故、前に仲間がいなかったのかな?』『バスケはどのように勝敗が決まるのかな?』…
そして、その問い掛けを、『それは何故かな?』というひとつに絞っていくことで、プレーヤーは自ら考えていくのではないでしょうか?
それはある意味、誘導かもしれませが…子供達の答えに刮目させられることは多々あります。
「コンセプトと合意…Facebookから」
昨日のFacebookに掲載されていた記事です。
自立していく子供達であることを指導者に求めています。
以下の文章のサッカーのところを、バスケに変えても通じるものだと思います。
特に、コンセプトについては、バスケの場合…指導者によってチームのスキルから、最善の戦略や戦術を創造していくのでしょうが、
結局、バスケというスポーツの特質…決められた時間内に、多くのゴールを決めること
この単純なことをベース…つまり、コンセプトにして、戦略を練り、戦術を作り、それを指導者とプレーヤーが合意することで、
練習の目的が明確になり、プレーヤー自ら取り組むことになるのだと思います。
『上野山氏からは、日本のサッカー指導に対するたくさんの問題提起を頂きました。
■選手と指導者の間に“合意”はありますか?
「サッカーは答えがないスポーツ」―。
ボールをしっかり保持することが正解なのか、
縦にどんどんチャレンジするのが正解なのか、
高い位置からボールを奪いに行くことが正解なのか、
引いて守ることが正解なのか。
サッカーには、ゴールの数で相手を上回るという大きな目的がありますが、それを達成するための手段は無数にあり、そこには唯一の正解は存在しませ ん。
それぞれの国の文化、あるいは個々のチームのコンセプトによって異なります。
大切なのは、その正解が同じチームの指導者と選手の間で合意されていること。
上野山氏は次のように語ります。
「私が子どもたちに定義しているのは、ゴールを奪うのも、ボールを奪うのも、短い時間で行える選手がうまい、ということ。
なぜなら、時間をかけずに目的を達する選手でなければ世界では通用しないからです」
このような合意を大前提として、例えばドリブルとパスのどちらかで迷ったとき、パスのほうが速く相手ゴールへたどり着けるのなら、それが正解となります。
チームのコンセプトに関して基準が明確なら、選手は迷いません。
しかし、そのような合意がないまま、指導者が場当たり的に「今のはパ スだろ!」「なんで仕掛けないんだ!」とコーチングすれば選手は戸惑ってしまいます。
“より短い時間で行えるプレー=質が高い”というシンプルな正解により、上野山氏はチームに基準を与えていました。
また、上野山氏はプレーの判断に関して、指導者が詰め込むのではなく、子ども自身が“考え抜く”ことを重要視しています。
「サッカーというス ポーツ、特にオフェンスには“絶対的な答えがない”のが前提なので、
その答えを自分で考えてプ レーする選手のほうが、選択肢をたくさん持ち、瞬時にプレーを実践できるようになります。
また、 コーチに与えられた答えではなく自分自身が考えたことなら、プレーの決断に関して自身が責任を負います。
成功しても失敗しても、その結果が子ども自 身に還元されるのは大事なことです。
全員ではないですが、近年のコーチは子どもがプレーの選択肢を学んでいる段階なのに、“ああしろ、こうしろ”と手段を教え込みすぎるのではないかと私は感じます。
子どもは指導者に言われた通りにやらないと試合に出られないと思い、指導者に気に入られるプレーを目指そうとしてしまいます。
それにより、 その選手が本来持っていた個性は埋没する。
それは人間だからそう思うのは仕方がない。
指導者もリー ダーですから、そういう従う人の思考を理解しないといけないと思います」
チームの中に確かな基準をつくり、それに対してどのような判断をするかは選手に委ねる。
大人が正解を与えないことで、子どもの可能性をつぶさないように心がける。
例えば、上野山氏がG大阪ユースの監督として宮本恒靖 や稲本潤一らを指導したとき、
試合前には次のようなコーチングをしていたそうです。
「まず、“今 日のゲームの目的はこういうことですよ”と最初に伝えておきます。
そしてハーフタイムに選手同士が その目的について話をしていたら、
僕は特に何も言いません。
もしも話が合ってなかったら“今の目的と合っているか?”と問いかけたり、
言葉を付け足したりしますが、基本的には状況を見た中でこちらが与えたテーマに対して選手がどんな反省をしているのかを見守っています」
答えを与えるのでは なく、子どもが答えを出す様子を見守るというこ と。
それこそが育成の指導者に求められる資質であると上野山氏は語ります。 』
戦術ボードや映像を使って長々とミーティングするコーチもいますが、それをやると、ほとんどがコーチの説明になります。
特に選手が子供達のミニバスの場合…子供達が集中して話しを聞けるのは、せいぜい1分程度でしょうか。
選手達に考えさせるためには…コーチと選手達が会話をすること
そしてそれは、問答から始めること…選手達に問い掛けながら、
例えば、『あの時パスせずに、ドリブルしたのは何故かな?』『前に仲間がいたらパスしてたかな?』『何故、前に仲間がいなかったのかな?』『バスケはどのように勝敗が決まるのかな?』…
そして、その問い掛けを、『それは何故かな?』というひとつに絞っていくことで、プレーヤーは自ら考えていくのではないでしょうか?
それはある意味、誘導かもしれませが…子供達の答えに刮目させられることは多々あります。