バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

理解と納得…2012

2012-07-06 01:22:33 | やっぱりミニバス!
平成24年 7月 6日 金曜日
 
「理解と納得…2012」


例えば、仕事なり、スポーツでも…やるべきことをしているときに、思うこととして、

理解はできるんですが、納得はできない、…という事はありませんか?

そのように考えられるようになるのは、やるべきことをするために必要な「知識と技術」を指導者から学び、

そして、経験を重ねて、やるべきことを行う能力が向上し…智恵がついていき、

そうすると、やるべきことに対して、自分なりの考え方が生まれてきます。

それは、感覚ではなく、自分の中で形になった「筋(スジ)」になります。

…で、チームとして何かをやるときに、ミーティングしますね。

目的は一緒です。目指すべきところは、同じです。

ただ、そのやり方…

例えば、自分はチーム員の中で、一番サイズがある、なおかつスピードもあり、ドライブの突破力もある。

自分を活かすポジションは、センターのインサイドではなくなくて、仕掛けの起点となるフォワードではないのか…

チーム事情で、自分がセンターをやることは理解できる。

しかし、自分のスピードが全く活かすことができないチームスタイルは…納得いかない。

そのやり方について、「理解と納得」がぶつかり合うのです。

「理解はできるが、その目的を達成する方法としては納得できない…、なぜ、この方法ではだめなのか?」

「理解もできるし、その方法も納得できる」というのが、ベストの選択でしょう。

チーム全員が、一枚岩になって目的に向かえるからです。

「理解はできるが、納得できない、しかし、その方法でやることをチームとして選択し、指導者が判断した。」

…のであれば、やるしかないのです…が、

ある部分で、モチベーションが下がるので、チームとしての最大限の能力が発揮できないでしょう。

これは問題ですが、そのモチベーションが下がるのを極力抑えるのは、最終的には指導者の責任です。

その指導者の責任を果たすために、

指導者は…チーム員の、「理解と納得」を得るために語る必要があります。

最終的には、全員の納得が得られなくても、

指導者は、判断したやり方で目的に向かってチームを動かさなければいけません。

しかし、チーム員に対して、「俺の言うとおりに動けばいいんだ!」では…

チーム員は積極的に、自ら動こうとはしないでしょう。

そのために、指導者は、自分の理念に基づいて、熱く語るのです。

さらにチーム員が、どこが納得いかないのか、どうしたいのか…

指導者は語るとともに、聞くべきです。

そのときに注意すべきは、決して、チーム員の立場によって迎合することがあってはならないのです。

かならず、チーム員より、ひとつ上の立場から、

全体を見た、指導者の、「筋(スジ)」をもって語るべきです。

その「筋(スジ)」に照らして、チーム員が主張していることが、理解でき納得できるのであれば、チーム員の意見を尊重すべきです。

しかし、それを採用するか否かは、最終的には、指導者が判断しなくてはならないと思います。

さてたかが、ミニバス…、されどミニバスですから…

私は、子供達にチームのOF・DFを指導するときは、必ず子供達に説明したあとに聞いています。

「理解できた!?」
「納得できた!?」
「わからなければ、正直に質問していいよ。」

5年生の後半ころになってくると、
「コーチ、こういうやり方を試してもいいですか?」と聞いてきます。

私は、言葉で「ダメだ」という前に、

「いいよ、やってみな…ただし、これでゴール下がやられてはだめだからな」

…と言って、まずやらせてみることにしています。

実際にやることにより、子供達は正解を学んでいくのです。

ここまで、子供達が自ら考えて、プレーしようとする姿勢は、子供達は頼もしく成長したなと嬉しく思い…、

それは指導者として楽しいことですね。

今は、練習時には子供達自身が使うために、作戦ボードは欠かせません。