ふじこーの「アレが気になる」

身の回りのちょっと気になる事や物など気ままに書き綴っていこうと思います。

時計草生まれのセミ次郎

2006-07-25 | デジカメ-虫など
それは一昨日の7月23日の夕方の事。朝から降り続いていた雨が小雨になったので裏庭をぶらぶらと見回っていた時、時計草の片隅でセミの抜け殻を見つけた。いや、でも、頭の方が白い気が・・。よく見ると、今まさに羽化しようとしているセミだった。
こないだの月下美人と同じく、これも初めての体験で嬉しくなる。しばらくぼ~っと見てたけど、これは撮っとかなければと思い、急いでデジカメを撮りに帰った。

その間にも、だいぶ体が出てきていたので、さっそく撮り始める。左手に傘、右手でデジカメと言う悪条件。そこそこの明るさはあったが、手ぶれが心配なのでフラッシュを使う。


おし、おし、もう少しだなセミ次郎。(とりあえず適当に命名)


ん~~~~~。思いきり背伸びするセミ次郎。応援するこっちの手にも力が入る。


よっと。


無事に羽化成功!よ~やったわ、セミ次郎!羽が天使のようだよ、セミ次郎!


その後、雨避けのためか外敵から身を守るためか、葉っぱの裏にいそいそと移動するセミ次郎。まあ、今日は疲れただろうからゆっくり休んでや。(写真だけ見るとあっという間だが、この間約40分。途中「寝たのか?」と思うほどまったく動かなくなった時もあった。実にゆっくりとしたペースだ。休みながらでないと出来ないほどしんどい事なのだろうな。)

一晩経った翌日の昼前頃、まだセミ次郎はあそこにいるだろうか?とデジカメ片手に行ってみると、「ジジ~~!」と言う声と共に何かが飛び立ち、近くのダイダイの木に止まった。

お~、アブラゼミだったのか、セミ次郎。白かった羽や体もすっかり色がついてこんがり小麦色。でも、羽の葉脈みたいな部分をよく見ると、まだかすかに緑色が残っている。

いきなり来たので驚かせたのだろうか?近付こうとすると、少し飛んでは近くのコスモスなどに止まる事を繰り返す。実は昨日デジカメの設定をいじっている時に傘が傾いて危うくセミ次郎を突き刺しそうになったのだが、それを恨んでいるのかもしれない・・。悪かったよセミ次郎・・。わざとじゃないんだ、セミ次郎・・。

その辺を飛んでは近くの木に掴まっていたセミ次郎は、やがて大きく羽ばたいて遥か遠くに飛んでいってしまった。残りの人生は長くは無いが精一杯生きてくれよ、セミ次郎。そして、おまえの子供の羽化も見守らせてくれ。今度は傘で突かないから・・。

(2006年7月23日~7月24日撮影)



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