ふじこーの「アレが気になる」

身の回りのちょっと気になる事や物など気ままに書き綴っていこうと思います。

兄弟仲良く

2004-11-27 | 自分、家族の事
昨日の早朝、父のお兄さんが亡くなった。享年85歳。
10日ほど前から肺炎で入院していたのだが、数年前から心臓を患っていた事もあり耐えられなかったのだろう。

僕は叔父とはほとんど話した事は無く、子供の頃に畑の上で追いかけっこをしていて怒られた思い出ぐらいしかない。叔父は若い頃から短気ですぐ怒る人だったようだ。父も子供の頃から叔父にしょっちゅう怒られ上から押さえつけられていたようで、アルコールが入るとよく叔父の悪口を言っていた。子供の頃に言われた事やされた事を延々と喋り続けるので「そんなに悪口ばかり言うもんじゃないよ」と言うと、「悪口なんか言ってないだろ」と怒り出す。どう聞いても悪口にしか聞こえないのだが。本当に憎らしそうに話すのだ。よっぽど小さい頃に虐げられていたのだろう。だが、僕には父の事をとやかく言える資格が無い。

僕は3人兄弟の長男で、母が2回流産した後にやっと授かった事もあってみんなに可愛がられて育ったそうだ。ちやほやされて育ったせいかわがままで、親を独占したいという気持ちがとても強い子供だった。真ん中の弟が生まれてからそれはますます強くなり、弟はいつも寂しい思いをしていたらしい。親の目が弟に向くと、嫉妬して苛めたりもしていた。たぶん、親を弟に取られるのが怖かったのだろうと思うが、叔父が父にしていた事を自分も弟にしていたわけだ。これらは、最近弟から聞くまでまったく忘れていたのだが、した方は忘れてもされた方は決して忘れない。ひどい事をしたと、とても後悔している。さぞかし恨んでいた事だろう。

そんな事をされても小さい頃はまだ「兄ちゃん、兄ちゃん」と慕っていてくれた。しかし、年を加えるごとに僕と弟の仲はどんどん険悪になっていき、高校ぐらいからはほとんど話をしなくなった。その内に僕は東京、弟は大阪で生活するようになったが、正月などに帰省した時も言葉を交わす事は無かった。更に時が過ぎ、僕が東京から愛媛の実家に戻ってからもそれは変わらなかった。

そんな状態が長く続いていたが、3年ほど前から弟と僕の仲は少しずつ良くなってきた。お互いに年を取り、考え方も変わってきたせいだろうか。その間幾つかの出来事があったのだが、それも影響しているのかもしれない。僕が2年前にPCを始めてからは、すでにPC歴10年の弟にメールでいろいろ教えてもらったり、要らなくなったパーツなどをもらったりと助けてもらっている。このブログを始めたのも、弟に触発された部分が大きい。最近は弟のブログを見て、今は東京で暮らしている弟の様子をチェックするのが日課になっている。しばらく更新が無いと、体でも壊してるのじゃないかと気が気じゃない。

僕は決して弟を憎かったわけではない。むしろ愛していた。どこかで少しお互いの歯車が狂ってしまったのだ。失った時は戻らないが、これからは出来るだけ弟の力になりたいと思っている。

血を分けた兄弟が、年を取っておじいさんになってもいがみ合っているなんてとても悲しい事だ。