風雅庵の日々

園芸、屋上、近所の散策を中心に記録します

浄光明寺

2011-12-10 13:39:07 | 鎌倉33観音
 第25番 泉谷山・浄光明寺(真言宗泉涌寺派)【千手観音】
創建は1251年(建長3)頃、開山は真聖国師真阿、
開基は北条時頼(5代執権)と北条長時(6代執権)、
北条長時より始まる赤橋流北条氏の菩提寺となりました

赤橋流と言えば、1333年の鎌倉攻めの際、
新田軍と洲崎合戦を繰り広げた最後の執権・赤橋守時が有名です。
守時は自刃しましたが、娘の婿が足利尊氏だった関係で、
室町時代には足利氏から庇護されました


仏殿には、阿弥陀(過去)・釈迦(現在)・弥勒(未来)の三世仏、
以前は本尊が祀られてましたが今では収蔵庫に移されてます


先週まで東京国立博物館にお出かけしていたご本尊の阿弥陀三尊
お帰りになるのを待っておりました

脇侍の観音・勢至菩薩は、ちょっと首を傾けて優しいお姿。
脇の方には足利直義の念持仏と伝えられる矢拾地蔵さん

もともとは真言・天台・禅・律・華厳・三論・法相・浄土の八宗兼学だったためか
中尊の阿弥陀如来は、普通の阿弥陀さんではありません。
宝冠をかぶり、衣には土紋装飾が施されてます、
上品中生の説法印、ちょっと手つきがややこしいです


裏山に登ると大島が見えました


網引き地蔵さん


冷泉為相のお墓、
阿仏尼は、藤原為家の側室でしたが、為家の没後、
先妻の子と実子為相との間で起こった訴訟のため
鎌倉に下向、十六夜日記を書きました。
息子の冷泉為相も鎌倉に下り、浄光明寺の近くに住んだようです


横の方からですが懸崖のビャクシン、
美の壺でやってましたが、阿弥陀来迎に見立てられます


いただいた御朱印です
盛りだくさんの歴史が詰まったお寺でした


お寺を出るとさんのお宅、ナニワイバラが一輪咲いてました

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