ダマスカス留学生有志による情報ブログ

ダマスカス留学生有志とそのOBがアラビア語やイスラームについての情報をお送りします。

死以外のすべての病気を癒すもの

2016年03月31日 | 食べ物

だれでもなるべく病気にはなりたくないと思いますが、イスラームでは、病気は、一概に悪いものではありません。

病気になると得られることは、

1.過去に犯した罪を消してもらえる

2.不平を言わず忍耐することで、来世でのランクがアップする

3.健康に感謝できる

4.ドゥアー(お願いごと)が叶う

など、来世もセットで考えると、良いことがたくさんあります。


それでも病気はつらいので、早く治るように、いくつかの祈願の方法があります。

簡単にできるものをご紹介します。


預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)が教えてくださった病気の時のドゥアー(祈願)


① 病気の治癒のニヤ(意思)で、痛むところに手を当てて、

② 「 ビスミッラー 」(日本語訳:アッラーの御名において)を3回言った後、

  「 アウーズビ イッザティッラーヒ ワ クドゥラティヒ 

   ミンシャッリ マーアジドゥ ワ ウハーズィル 」 ×7回   

  これを、カタカナ読みでいいので、7回唱えます。

   (日本語意訳)私は、偉力並びなきアッラーとかれの力において、私が出会い、警戒する悪からご加護を求めます。

 

■病気の人へのドゥアー(祈願):

預言者さま(彼にアッラーの祝福と平安がありますように)はおっしゃいました。

≪誰でもムスリムのしもべの中で、まだ死期が来ていない病人を見舞ったときには、

 「私は、偉大なるアッラー、偉大なる玉座の主にあなたを癒して下さるよう祈ります」と7回言うと、必ず治癒されます。≫ 

  ティルミズィー、アブー・ダーウード伝承 

 アラビア語の言い方「アスアルッラーハルアズィーマ ラッバルアルシルアズィーミ アン ヤシュフィヤカ。」×7回唱える

 

■ブラックシード(黒種草)(上の写真)

預言者様(彼に祝福と平安がありますように)は 言われました。

《このブラックシードを使いなさい。 そこには、死以外のすべての病気への治癒(ちゆ)が あります。》

 

参考:日本でも、ハラールショップなどで「ニゲラ」という名前で売っているのをよく見ます。一日数粒摂取すると、数年なくならないほどたくさん入って500円くらいです。

ブラックシードを数粒すりゴマのようにするか、噛みつぶして摂取します。私の友人は朝起きてすぐに毎朝7粒をスプーン一杯の水と一緒に摂っていたら、筋腫が治りました。アルハムドゥリッラー。


下の記事に、治癒効果のある病気の一覧があります。

死以外の全ての病気を癒す。別名『祝福の種』と呼ばれる“ブラックシード” 


すべての人の病気に、アッラーの治癒がありますように☆彡

 

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「怒り」の対処法

2016年03月30日 | イスラーム講座(上級)

 

人と意見が食い違うことは、日常的によくあることです。そして、その延長線上に、喧嘩や関係の悪化があります。人との関係が悪くなるの原因をイスラームでは、「欲が勝ってしまうこと」と教えています。

例えば、もし自分の目の前で、配偶者や友人が自分に対して犯した間違いが発覚した時、あなただったら、どう対処するでしょうか。

そこには3つの選択肢があります。


1. 彼の間違いを批判し、あなたの方が正しいことを相手に理解させ、自分の正しさを証明し、なぜそんな間違いを犯すことができるのか、信じられない、と彼を責める。その結果、お互いの心の中に嫌悪感が残り、喧嘩へと発展する。


2. その場を収めるため、彼を非難せず、許し、お互いに嫌な思いをしないように、彼を慰め、励ます。アッラーのことは考えず、ただお互いの気持ちが悪い状態ならないように、という目的で、怒らないようにする。


3. 自分の正しさを証明することも、相手の間違いを批判することも考えず、ただ、どうしたらアッラーが自分をもっと好きになってくださり、満足してくださるかだけを考える。


イスラームでは、人間族関係が悪くなることの根本的な原因は、アッラーが自分をもっと好きになってくださるように、という高い目標を持って関係を築いていないことだと教えています。そういった人間関係は、現世で、敵同士になってしまう可能性があり、また、それを改善しなければ、来世でもお互いが敵となってしまいます。そのことについて、クルアーンでアッラーはこうおっしゃっています。


【その日(最後の審判の日)、主を畏れる者を除いては、(親しい)友も互いに敵となろう。】クルアーン 金の装飾章43-67


しかし、このことを頭で理解していたとしても、実際に、相手から悪い言葉を投げかけられたリ、ひどい仕打ちを受けたりすれば、怒りが湧きます。その時はどうすればいいのでしょうか。


自分の「怒り」を観察する!?:

まず、自分の怒りの正体を観察することが大切です。

自分が怒っているのが、自分と相手がもっとアッラーに好かれるためなのか、もしくは、ただ、自分の自我がそれを嫌って、怒ることを要求しているだけなのか。

もしただ自分の欲が怒ることを求めているだけならば、アッラーのご満足がある行為は、相手にゆずること、自分の権利を放棄することです。(放棄できるのは、自分個人の権利だけです。詳しくはこちらの質問⑤をご覧ください)

本当にアッラーのご満足だけを求めるのであれば、相手にゆずることができます。相手が自分の権利を害した、自分の尊厳を傷つけた、自分を軽視した、ないがしろにした時、そのときこそ、アッラーのご満足を求める人がどう行動するのかが現れます。


人は、欲に支配された時、理性による分別を失います。

正しいことを間違っていると思い、間違ったことを正しいと思いこみます。そのため、預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)はこうおっしゃっています。

 

≪ある男が預言者(彼に神の称賛あれ)のもとを訪れ、彼が天国に行くためには何が必要かを尋ねたところ、

預言者は彼に言いました。「怒らないことだ。」≫ブハーリー伝承

 

ここでいう「怒らないこと」というのは、感情ではなく、行動です。

つまり、「怒りを行動に移さないこと」という意味です。

怒りを覚えること自体は、すべての人が感情として感じるもので、どんな人でも怒りを覚えることはあります。アッラーは、人間に不可能なことをしなさい、とはおっしゃいません。怒りを感じないことは不可能ですが、怒りを実行に移してしまわないことは不可能ではありません。

もし相手に対して自分の内側に怒りを覚えた時には、まず、しなければならないことは、「話さないこと」です。なぜなら、怒りを内側に抱えている状態で、どんなに慎重に言葉を選んで話したとしても、必ず、間違うからです。これは、ただ「黙る」ということではなく、怒っている時にすぐに口を開かず、怒りが引いて、冷静になってから、きちんと必要なことを相手に伝え、丁寧に話をする、ということです。ただ、怒りに任せて口から出た言葉は、暴力になりかねません。

なぜなら、怒っている時には、理性による「分別」が失われているからです。

 

少し考えてみてください。今までに、怒った時に言ってしまったことを、後から後悔したことはないでしょうか。

怒りが去ってから考えると、怒った時に軽々しく口にしてしまったことをとても後悔することがあります。では、その気持ちは、怒っている時にはどこに行っていたのでしょうか。怒りが覆い隠してしまったのです。怒りは、欲の中の軍隊のひとつで、それが自分を支配すると、分別や理性を覆ってしまいます。


怒った時にすること:

そのため預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)はこうおっしゃっています。

 

≪あなたがたが怒った時に、立っていたら座りなさい。

おそらく怒りは消えるでしょう。

あるいは横になりなさい。≫アハマドの伝承


イスラーム的な怒りのコントロール方法には、他にもウドゥー(お清め)をすることなどがありますが、それについてはまた次回に、詳しくお伝えしたいと思います、インシャーアッラー。 

預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)は、こうおっしゃっています。


≪「本当の強さは戦う人の力にあるのではない。」

すると彼らは「アッラーの使徒よ、いったい誰にそれがあるのですか?」と尋ねた。

すると彼はこう言った。

「それは怒った時に自分自身を制御することが出来る者である。」≫ムスリム伝承

 

私達が、怒りをコントロールして、アッラーのご満足を得ることができますように。


関連記事:

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アッラーがくれたもの

2016年03月27日 | イスラーム講座(上級)

誰かが何か新しいものを発明すると、人々はそれをすごい!と褒めます。

コンピューターや、多機能の機械を発明した人は、人々から称賛されますが、

アッラーが、人間を創造されたことはどうでしょうか。


どうやって知能を創られたか、どうやって食べ物を消化したり、耳で聞いて、頭で理解したりすることができるでしょうか。

口から入った食べ物が、食道を通って、胃に入り、そこから栄養を体中に行渡らせて、

私達の体は生きることができますが、そのすべてのシステムをお創りになったのは、アッラーです。

 

治癒能力というものが、体には備わっていて、傷ついた皮膚も、数日すれば、血も止まり、自然と皮膚が再生して治ります。

私達すべての体の中に優秀な医者がいるようなものです。

体が傷ついたら、体自身がそこを治すように働いていて、自分で治すことができるようになっています。

そのシステムすべてを創られた、アッラーのことを考えてみると、どんなにアッラーが私たちを愛しているかがわかります。

 

アッラーが、何を、自分に与えてくださったのか、考えてみましょう。

アッラーは私達に、「あなたのことを愛していますよ」、と大切な命を与えてくださり、体を与えて、私達の周りにあるすべてのものを与えてくださいました。

 

例えば、誰か、足の小指を他人に売りたいと思う人がいますか?

いつも靴の中にあって隠れていて用がないから、もう100万円で売ってしまいましょう、と言ったら、誰か売ってくれる人はいますか??

誰も売らないでしょう。足の小指でさえ、売ろうと思う人はいないのに、目や、耳、その他の体の部分は、どうでしょうか?

それらは全部自分で手に入れた物ではなく、アッラーがくださったものです。


そんなに大切なものを、沢山頂いているのに、それらをくださったアッラーのことに気付かない私たちに、

アッラーはクルアーンの中でおっしゃっています、

 

【 私のことを思い出しなさい、私もあなた方のことを思い出します。

そして感謝しなさい。そうすれば、不信心におちいることはないでしょう。 】2-152

 

預言者ムハンマド様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)が伝えたハディースルクドゥスィーでも、アッラーはこう言われています。

 

(( 私は、私を思い出す者と 共にいます。 ))


イスラームの信仰とは、アッラーがずっと前から自分を愛して、この世に存在させてくださったこと、そして産まれてからずっと自分がアッラーに愛されていることを思い出すことです。

毎日毎日、アッラーがたくさんのプレゼントをくださっていること、そのことに気づき、その大きな愛の中で生きること、その無償の愛で魂が満たされ、心が満たされることです。

 

アッラーから与えられている恵みを数えてみましょう。

目が見えること、手が動くこと、大切な家族、今から始まる新しい一日、今朝起きることができたこと!!

それはきっと、与えられないものよりずっと多いはず。アルハムドゥリッラー。

 

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信じる者とは・・

2016年03月24日 | イスラーム講座(上級)

写真:1300年前のクルアーン


ある男が、ハサヌルバスリー様(アッラーのご慈悲あれ)に尋ねました。

「アブーサイードよ、あなたは信者ですか?」

すると彼はこう言いました。

「信仰には、2種類あります。

 もしあなたが、アッラーと天使たち、アッラーの啓典と使徒達、天国と地獄、復活と清算(を信じているか)について

 私に尋ねているのなら、私は確かにその信者です。

 そして、もしあなたが、至高なるアッラーの以下のアーヤ(クルアーンの節)、

________________________________

8-2.信者とは、アッラーのことに話が進んだ時、

 胸が(畏敬の念で)おののく者たちで、

 かれらに(クルアーンの)印が読誦されるのを聞いて信心を深め、

 主(しゅ)に信頼する者たち、

 

8-3.礼拝の務めを守り、

 われが授けたものを(施しに)使う者たち、

 

8-4.これらの者こそ真の信者である。

 ________________________________ (クルアーン8-2~4)

 

これについて私に尋ねているのなら、

アッラーに誓って、自分が彼らのうちの一人なのかそうでないのか、私には本当にわからない。」


出典:敬虔な先人たちの遺産からの言葉


関連記事:

シリアの写真集  第2弾  第3弾  第4弾      試練とは? 「心の強化プログラム」より

 

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シリアの春の行方は

2016年03月14日 | newシリア難民

 

シリアを分割するという最悪のシナリオが出てきました。

主要国がシリアの連邦国家化を協議=外交関係者 

 

一部転載: 数年前、「アラブの春」の影響で、初めてシリアで平和的デモが起きた時に、

「 シリア分割の陰謀があるから、乗せられてデモに扇動されてはならない。 」


と、主張されたシリア人のイスラーム学者の著名な先生がいました


「 平和的デモでも、このまま激しくなれば、流血に発展しかねない。


 そうすれば歯止めが利かなくなる。


 不正は、武力で正すのではなく、話し合いで改善していくべき。


 ムスリム同士が争って分裂すれば、外国の陰謀の思うがままだ。 」、と。


当時、ほんの一部の人を除き、殆どのシリア人がその主張に耳を傾けることはありませんでした。


実際、先生のおっしゃった陰謀通りに、分割の話が出ています・・・


「アラブの春」は誰のためのものだったのでしょう。

少なくともシリアの一般市民のためのものではなかった、ということは、国民の半数以上が難民になってしまった今は、わかります。

シリアの人々は、外からの大きな「力」に乗せられてしまった感があります。

西側からは唯一成功したと言われているチュニジアでさえ、最も多くISへの参加者を出している国の一つになっています。

 

イスラーム諸国にとって、西側の言う「民主化」が唯一の道ではないし、

そもそも自分の国の将来を、外側から押し付けられるべきでもありません。


「自由」や「民主化」という実体のない美しい響きの言葉と引き換えに、

内戦で家族を殺され難民になるより、

良い政権ではないけれど、

自分の国で安心して町を歩くことができ、

普通の生活ができれば、

多少の不便は我慢しても、という考え方もあります。


こういう写真を見ると、先生の必死の提言が生かされなかったことが悔やまれます。

写真:シリア内戦前と後

左右の写真の時間差は2年間ですが、破壊は一瞬です。

一瞬ですべてが吹き飛ぶものを大量に作り、売りさばく人たちの「利己主義」の闇がシリアを覆っています。

人の死によって利益を得る人たちの中に、日本にいる自分もいつの間にか入ってしまう恐怖が現実にならないことを祈ります。


イスラーム法では、「害」を排除する際の条件として、


「 それ(排除)が、より大きな害を引き起こさないこと。 」


というルールがあります。


統治者を選ぶときにも、大衆にとって、「より害が少ない方を選ぶ」、ということです。



預言者ムハンマド様(彼にアッラーの祝福と平安あれ)は、1400年以上前に、

すでにこういった事態を鑑み、ムスリム達に次の言葉を残しておられます。


≪ 「 幾人かの統治者が、あなた方の上に任命されるであろう。

    それであなた方は(彼等の所業のあるものは)良いとみなし、またあるものは否認するであろう。

      それで彼等の(悪いおこないを見た者がそれを)憎んだとしても(アッラーの)お筈めはない。

      また彼等の悪いおこないを非難したとしても(アッラーのお怒りに)ふれることはない。

      しかし、彼等の悪いおこないを是認し、それに従って行く者は(破滅するであろう)。 」

  人々は、「 アッラーのみ使いよ、われわれは彼等と戦ってはならないのでしょうか。 」と言った。

  その御方は、「 ならぬ。彼等が礼拝を続ける限り。 」 と申された。 ≫ ムスリム伝承



また、別のハディース(預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)の言行録)にもこうあります。

 

≪ 私はアッラーのみ使いが、

 「  あなた方の最も良き統治者は、あなた方が彼等を愛し、彼等もあなた方を愛し、

  彼等はあなた方のために祈リ、あなた方は彼等のために祈るような人達である。

  一方、あなた方にとって最も悪い統治者は、あなた方が彼等を憎悪し、彼等もあなた方を憎み、

  あなた方は彼等を呪い、彼等もあなた方を呪うような者達である。 」と申されるのを聞いた。

  その時、そこに居た人々が、

 「 アッラーのみ使いよ、(そのような場合)われわれは彼等と闘ってはならないのでしょうか。 」と言った。

  み使いは

   「 ならぬ。

  彼等があなた方の間で礼拝を行う限りにおいては。

  よく聞きなさい。

  人が統治者となった者に、アッラーに対して反抗するような何かを見たなら、

  彼のアッラーへの反抗そのものを嫌悪しなさい、

   そして彼に背いてはならぬ。 」 と申された。 ≫ ムスリム伝承

 

 

世界中のすべてのムスリムが、イスラームをしっかりと学び、本来の平和を重んじる教えに戻ることができますように。

シリアの人たちに、一日も早く本物の「春」が来ますように。


参考:内戦前のシリアの美しい写真と内戦後の姿を比較しているブログがありました。

   【内戦前のシリア】Before After 

 

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「第二のマララさん」、今春から学校へ

2016年03月10日 | new◇イスラームとテロ

写真:広島平和記念資料館で。

同じパキスタン人のマララ・ユズフザイさんがノーベル平和賞を受賞する一方で、アメリカの無人機ドローン爆撃によって祖母を失い、自らも負傷したナビラさん(12歳)には、今も、アメリカ政府から何の謝罪も、説明も、正当化も行われていません。

世界のダブルスタンダードと教育の大切さを訴えるために、「現代イスラム研究センター」理事長の宮田先生の招へいにより、昨年11月にパキスタンから弁護士や父親と共に来日したナビラさんが、ドローン爆撃後学校に通えなくなった2年間のブランクを経て、この春からパキスタンの学校に入学できることになりました!!


引用:「ナビラ・レフマンさんと彼女の兄妹たちは、日本での募金の動きが学校によって考慮されて、3月14日(月)の新年度の始業日よりペシャワールにある「スマートスクール(Smart School)」に通えることになりました。「教育を受けたい」という彼女の日本での訴えが実を結ぶことになりました。彼女や、兄妹たちの勉学の継続には、日本での募金による支援が必要です。どうかよろしくお願いいたします。」

「有り難うございます。お金が集まらなければ新学年に間に合わないと思っていましたが、一緒に来日したアシュラフ・アリー氏が頑張って学校を説得してくれました。もう2年近くも教育から遠ざかっていますので、待ったなしでした。本当によかったと思います」

「ナビラさん、英語やコンピューターも学ぶことになります。教育って日本では「空気」みたいな感性で受け止められているかもしれませんが、ナビラさんのことを思うと、教育は大事ですね。日本の子供たちにも訴えたいと思います。」

現代イスラム研究センター 宮田 律理事長


こちらのサイトから、ナビラさんの学びを応援することができます。

ナビラ募金をよろしくお願いいたします。

Facebookページナビラ募金

イスラームでは、1400年以上も前から、女性も男性も平等に学ぶことが奨励されています。

日本でさえ、女子の大学教育が叫ばれたのは、明治時代ですが、イスラーム世界では、七世紀、預言者ムハンマド様(彼にアッラーの祝福と平安あれ)の死後、教友達(彼らにアッラーのご満悦あれ)の時代には、男性に教える女性の先生が存在していました。

一部の過激派の人たちが、女性の教育を否定しているのは、本来のイスラームの教えから逸脱しています。


預言者ムハンマド様(彼にアッラーの祝福と平安あれ)の言葉にも、知識を求めることの重要性を説くものがあふれています。

ムハンマド様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)はおっしゃいました。


≪ ゆりかごから墓場まで知識を求めなさい。 ≫

 

≪ 知識を求めることは、すべてのムスリムにとって、義務です。 ≫イマームアハマドとイブンマージャ伝承

 

≪ 知識を求めて道を歩む者は、それによって、アッラーが、天国への道を容易にしてくださいます。 ≫ムスリム伝承

 

≪ 最も良いサダカ(喜捨)は、ムスリムが知識を学び、それから、その知識ををムスリムの同胞に教える事です。 ≫イブヌマージャ伝承


ムアーズ・ブヌ・ジャバル様(彼の上にアッラーのご満悦あれ)は言いました。:

「知識を学びなさい。

アッラーの為にそれを学ぶことはアッラーを畏れる事です。

それを求める事は、崇拝行為(イバーダ)です。

それを教え合うことは、アッラーへの称賛(タスビーフ)です。

それを研究し深める事は、ジハード(奮闘努力)です。

それを知らない人に教える事は、サダカ(喜捨)です。

知識の徒の為にそれを与える事は、アッラーに近づく行いです。

それは、孤独な時の慰めで、一人でいる時の友人です。」


教育の大切さを訴えるナビラさんの将来に、アッラーのご援助がありますように。

写真:現代イスラム研究センター

 

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「アフガニスタンという国で・・」NGO「ペシャワール会」現地代表、中村哲氏


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