ダマスカス留学生有志による情報ブログ

ダマスカス留学生有志とそのOBがアラビア語やイスラームについての情報をお送りします。

イスラーム圏へ旅行される皆様へ

2009年09月29日 | シリア旅行ガイド

        イスラーム圏へ旅行される皆様へ

        旅を楽しく安全なものにするためのアドバイス

 ※このアドバイスは、特に在シリア日本人留学生の手で書かれていますが、大抵のアラブイスラーム圏で役立ちます。

日本では、まだまだその真の姿が知られていないイスラーム圏へ旅する機会を、幸運にも得られた日本人旅行者の皆様に、イスラーム圏の人々と楽しく接し、誤解を招いたり、迷惑をかけたり、かけられたりしない様、イスラーム圏滞在歴の長い日本人留学生から、僭越ながらいくつかのアドバイスを書かせて頂きました。参考にして頂いて、旅を安全で楽しいものにして頂ければと思います。

                                   

日本から出て異文化に接するのですから誤解はつきもの。しかも、その情報があまり日本に入ってこない国にいたっては、いくつかの注意点を守るか守らないかで、あなたの旅を楽しいものにするか、それとも 二度と行きたくないという苦い思い出にするかが決まります。

 まず初めに、イスラーム文化の価値観は、伝統的な日本文化の価値観と非常に近いものがあるということをご存知ですか?
 家族を大切にしたり、老人を敬ったり、近所づきあいを大切にしたり、集団の秩序を個人の自由に優先させる等々です。ですから、日本の伝統的な価値観に基づいて、常識的な行動を取れば、皆フレンドリーにもてなしてくれ、あなたを歓迎してくれるはずです。

怖がらなくても、イスラーム圏の治安は、概して、日本の治安よりも良いほどです。
ただ、イスラーム文化は日本文化と全く同じではありませんから、いくつか特に注意を払うべき点があります。そのひとつが、服装及び、男女関係です。
 
旅行者の皆様の中には、「私は日本人なんだから、日本人として好きな服を着て何が悪い!」と思う方もいらっしゃるでしょう。ですが、ちょっと考えてみてください。もし、あなたの近所に肌を露出した服装をした女性たちがたむろする様になったら、どうでしょうか?
 やがてその女性たち目当ての男性たちがやって来て、ナンパをしたり、卑猥な言葉を投げかけたりして、また、酔っ払いなども増えれば、治安も悪化し、何もしていないあなたが、彼女たちのせいで間接的に被害を被るでしょうし、あなた自身でなくてもあなたの姉妹や娘さんたちが嫌な目にあうかもしれません。
 
 これと同じ現象が、実際にイスラームの国で起きています。外国人女性が肌を露出した格好で男友達と歩くことが多く見られるようになった地域に、彼女たち目当ての若い男性たちがたむろし、その地域に住んでいる住民はもちろん、他の外国人たちもが被害を被っています。

イスラームの国では、外国人女性が半袖や、胸元の開いた服装をしているだけで、想像以上の悪影響があることを忘れないでください。ちょっかいを出す男性のほうが悪いのですが、今まで守られていた秩序、風紀が乱れてしまったのは、外国人旅行者の影響がとても大きいのです。

男女関係にしても、イスラームの国でも一部開放的になってきていますが、まだまだ女性が男性と結婚前に付き合うことは、まれな国がほとんどです。

 女性は何より自分のため、そして将来の結婚相手のために自分を大切にします。信仰熱心な人に至っては、見知らぬ男女は話をしませんし、必要に迫られて話をするときには、お互いの目を見ず、視線を伏せて話をします。

 ですから、日本では、男女が友人として肩を並べて話しながら歩くのが普通でも、イスラームの国では、大変人目を引く光景となり、それだけで、”はしたない”と思われてしまいかねません。

女性の一人旅で、変な男性を避けるため、男性旅行者に付き添ってもらうのはよくあることですが、友達というよりは夫婦、婚約者、あるいは兄妹を装ったほうが、変な誤解を避けることができるかもしれません。現地の男性に“軽い女性だ”と思われない態度をとることが重要です。

「自分が被害に遭うだけだからいいじゃない!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一人の日本人の行動が現地の人々に“日本人はこうだ”という先入観を植え付け、後々の日本人旅行者に迷惑をかけることになりかねません。自分勝手な行動をとることは、地球規模で行動するバックパッカーとして失格ではないでしょうか。
他人の文化に土足でズカズカと入り込むのではなく、他人の文化の良さを自ら体験してみようという気持ちで旅をされれば、現地の方々もそんなあなたの心構えに敬意を払い、手厚くもてなしてくれるはずです。

 というわけで、以下に具体的なアドバイスを記します。神経質になる必要は全くありませんが、他人の国にお邪魔して、その歴史・文化的遺産を見せていただいているという謙虚さを忘れず、現地の人々に迷惑をかけないよう、変な誤解が生じないよう行動しましょう。
ちょっとした注意を払うだけで、旅がより楽しく安全なものになるでしょう。

「女性の服装に関する注意」へ続く

 

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女性旅行者への注意

2009年09月29日 | シリア旅行ガイド

 女性の服装に関する注意

もしあなたが、女性一人で旅をしている、もしくは少人数の女性だけのグループで旅をしているのでしたら、服装ひとつで、シリアの旅の印象が180度変わると言っても過言ではないでしょう。
というのも、日本では女性が肌が露出するような服装をしていても普通ですが、イスラームの国では、そういう服は、どちらかというと、はしたないと思われているため、日本にいるときと同じような服をイスラーム国で着ていると、人々の目には、あなたが非常識な女性であるかのように映ってしまうからです。

女性は本来、とても大切な存在なので、必要以上に人の目にさらされて、傷つけられるのを防ぐために、イスラームでは、女性の手と顔以外は、家族や夫以外の男性に見せないようにと教えています。

それは、例えて言うと、海の奥底にある真珠と、海岸の小石のようです。
真珠はとても美しく貴重なものなので、固い貝殻に外側を覆われた上に、深い海の底に眠っています。
それに比べて、海岸の小石は、どんなに綺麗な石でも、そこを通る人達に踏まれてしまい、角が割れたり傷ついたりします。
誰も、その存在に敬意を払ったりしてくれません。

女性は、本来、真珠のような大切な存在ですから、きちんと自分の身を衣服やヒジャーブ(頭に被る髪を覆うスカーフ)で、保護するよう、イスラームでは教えています。
きれいな腕や髪の毛、足首などを、家族以外の男性に見せて、むやみに男性の気を引くことによって、自分が傷つくようなことがないように、です。

ですから、半袖のTシャツを着ていたり、足やおしりのラインが分かるようなジーンズをはいていたりすると、日本では普通のファッションとして通っても、イスラーム国では、自分を大切にしない服装をしている女性と思われてしまい、日本にいるときと違い、敬意を払うような女性として見てもらいにくくなってしまうのです。

例えば、日本で外国人の女性が水着姿で街中を歩いていたらどうでしょうか。
人々の目はその女性に釘付けになるでしょうし、その女性が、水着姿で歩いていて、変な男性に声をかけられたり、痴漢にあったといって、「日本はとんでもない国だ!」と怒っていたら、どう思いますか?
「水着姿で歩いていれば、嫌な目にあうに決まっているのに。非常識だなぁ。」とあなたは思うでしょう。

それと同じように、イスラーム国で、日本人女性が、ちびTシャツとぴったりしたジーンズ姿で街中を歩くことは、人々の目を釘付けにし、イスラーム国の人々に日本人女性が非常識だという印象を与えてしまうことになりかねません。
日本ではそれが普通の服装でも、イスラームの国では、人々の目には、その服装が日本で水着姿で歩いている外国人女性と同じくらい、挑発的で非常識な服装に映ってしまうからです。

その外国人女性も、あなたに言うかもしれません。「でもこの服は、私の国では皆着ているのよ!」って。彼女の理屈は通りますか?
彼女が、変な男性に声をかけられることなく、日本できちんとした女性として見られるためには、彼女にブラウスとスカートを着ること勧めますよね?
それと同じように、イスラーム国に滞在している私達は、あなたに、体のラインの隠れる長袖と、足首までの長さのスカート、もしくは足やおしりのラインのわからない、ゆったりとしたパンツをはくことをお勧めします。
それだけで、あなたの旅が、ぐんと安全で楽しいものになることを、長年この国で暮らす私たちは、確信しているからです。

イスラーム国においても都市部では、クリスチャンや西欧化したムスリムが数多くいるため、夏には、露出度の高い服装をした女性を実際、街で見かけます。
しかし、同じ感覚でいても、彼女たちはその街に、家族も親戚も大勢住んでいるため、地元の男性が彼女たちに何かした場合、彼女の父親や兄弟達からどんな目にあうかわかりませんし、親戚の数が多いため、その女性が実は親戚の友達だったというようなことにもなりかねません。
そのため、そういう服装をしていても、彼女たちは痴漢行為の対象になりにくく、反対に、その街に家族や知り合いのいない旅行者である上、特に日本人女性は一目で外国人とわかり、目に付きやすく、痴漢行為の対象になりやすいのです。

私の友達が、シリアに遊びに来た折、私は彼女に体の隠れる服を着て、髪の毛の隠れる帽子かスカーフを身につけるようアドバイスしています。
これだけで、人々が、彼女をきちんとした女性として見て大切に扱ってくれるという保障があるからです。
こうした服装をしていれば、土産物屋のおじさんのお釣りの渡し方まで違ってきます。
女性の手に触れないよう、細心の注意を払ってお釣りを渡してくれます。

イスラームで女性がどんなに大切にされているかを、身をもって体験されたければ、ぜひヒジャーブなどのムスリマ服を、旅の間、試されてみてはいかがでしょうか。
人々のあなたに対する態度が、まったく変わるのに驚かされることでしょう。

ある日本人女性旅行者が、長期滞在しているホテルの外の階段で、現地の男性が声をかけてくるのに悩まされていたのですが、ある日、ムスリマ服を着てホテルから出て行ったところ、階段に座り込んでいたその現地の男性が、彼女のその姿を見たとたん、立ち上がって、視線を合わせないように、下を向いて彼女に道をあけたそうです。
男性達の変身ぶりに、一番驚いていたのは、ムスリマ服を着た彼女自身でした。

痴漢被害例

パルミラなど観光地で他に観光客があまりいない状況で、ラクダに女性一人で乗り、人気の無いところに連れて行かれ、被害に遭う。パルミラのラクダ引きの男性の中には、常習的に犯罪行為を繰り返していると見られる男性がいるので、十分注意してください。
夜、タクシーの中で、女性一人だったため、後部座席に乗っていたにもかかわらず、被害に遭う。
女性一人のホテルの部屋で、シャワーの具合を見に来たホテル従業員に被害に遭う。
老夫婦の経営するアットホームなホテルで、オーナーの老人とサロンで話していて、セクハラ被害にあう。(ラタキアのホテルジャマール)
人気の少ない博物館で、監視をしていた現地男性から被害に合う。

ワンポイントアドバイス

なるべく女性一人で行動せず、女友達を作って一緒に外出するようにしましょう。
女性一人で行動することになってしまったら、現地男性と二人きりになるような状況を絶対に避ける。人の少ない博物館やお店、ホテル内でも十分に注意してください。

女性の一人旅だということを男性に絶対に言わないようにしましょう。ホテルで友達が待っているなど、一人旅でないことを強調する。

バスや電車の中では、女性の隣に座りましょう。きちんとした服装をしていれば、男性が席を譲って女性の隣に座るよう配慮してくれることも多いです。

ドミトリーのホテルで、男性と同室にならないようにしましょう。イスラーム国では、家族以外の男性と同室の部屋に泊まるのは、とても異常なので、同室の男性が友達で、問題がなくても、周りの人(ホテルの従業員など)には、男性と同室でもOKな女性だと思われて、痴漢行為に遭う確率がとても高くなります。 

夜遅く(10時以降、観光地など場所によっては9時以降)は、女性一人で外出しないようにしましょう。夜は特にグループで行動しましょう。

ヒジャーブ(髪を隠すスカーフ)や体のラインの出ない服装をしたら、ホテル内などでも、現地男性の前では着けておきましょう。外ではきちんとした服装をしていても、ホテル内で現地男性の前で、Tシャツなど着ていると、非常識な女性だと思われて、逆効果。

男性と握手をしないようにしましょう。握手を求められても女性は断るのが普通です。きちんとした服装をしていると、相手も握手を求めません。握手を断る動作は、右手を自分の胸の上に当てます。

男性と目をあわせたり、笑顔を向けるのも注意。日本では男性でも女性でも、相手の目を見て話すのがエチケットですが、イスラーム国では、女性が男性の目を見たり、笑いかけたりすることが、逆に、エチケット違反になり、大きな誤解を招くので、十分注意してください。

日本人旅行者Yさんの体験記

 2003年6月に10日間ほどシリアのダマスカスに滞在しました。
以前他のイスラーム圏の国に行ったときは、なんでアラブ人のおじさんってしつこいんだろう。お金を受け取るときもなぜか手を触られるし、いい年したオヤジなのに声かけてくるし、と思っていましたが、今回はアバーヤ(ロングコートのようなもの。ジュラバ)を着て、ヒジャーブ(髪を隠すスカーフ)もかぶり、改めて周りを見てみると、なるほどと納得しました。
  
 体の線がちょっとでも出ている服(ちびTシャツ等体にぴったりしている服)を着ている女性は、まさに「歩くオヤジ磁石」です。
必ず必ずオヤジに見られています。
彼らにしてみれば、体の線を他の人に見せてもOKということは、まぁある程度なんかしても許されるだろうと思ってしまうのかもしれません。
今回なんちゃってイスラ-ム教徒になってみて、ちゃんと一人前の女性として、周りが接しているのがよーく分かりました。
バスでは男性がやむを得ず隣に座ることになっても、向こうがなるべく近づかないよう座りますし、他の席が空くと、さっさと席を移動してくれました。

とはいえ、スリなど旅には欠かせないトラブルには注意が必要ですが、自ら「オヤジ磁石」になって、引き受けなくても良いトラブルを回避できたと思います。
別に私が「なんちゃってイスラ-ム教徒」だからといって、石を投げられるなんてことも、もちろん(!!)なかったですし、体の線を出さない服装は、彼らにしてみればほんとうに当たりのことなんですね。中身が何人であろうが。

 服装については個人のポリシーだとか自由だとかありますが、旅って現地の普通の人たちと関わって初めてその国が少し見えるってことがあると思います。
痴漢オヤジと関わっても、その国のことは見えてきません。
その上、「オヤジ磁石」だと主張しながら歩いていては、普通の人達からは避けられてしまいますからね。
 
私は、本当にイスラ-ム教のイの字も知りませんが、私がイスラ-ム教徒でないと分かっても、急にオヤジになれなれしくされるということもなかったです。
イスラ-ム教の人は、熱心な人は驚くほどみんなに親切なので、こちらが普通にしていれば、良い旅になることは間違いないと思います。

「男性旅行者への注意」へ続く


 

関連記事:

シリアの写真集  第2弾  第3弾  第4弾  シリアの写真集☆第5弾  イスラーム常識度クイズ

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男性旅行者への注意

2009年09月29日 | シリア旅行ガイド
 男性旅行者への注意

男性旅行者は、常識の範囲内で行動している限り、概して女性旅行者のような問題は起きませんが、男女関係に関しては、日本と違うという前提で、以下の点に注意されるとよいと思います。

男性はおへそからひざまでが、他人に絶対に見せない部分(男性同士でも、家族でも)とされています。
この部分の見える服装(短パンなど、膝が出る短いもの)は、とても非常識に映りますので、特に避けましょう。

現地の女性をじろじろ見ないようにしましょう。(声をかけるのはもちろん×)

女性とは握手をしないようにしましょう。(特にヒジャーブ-髪を覆うスカーフ-をしている女性)

セルビス(乗り合い小型バン)やバスなどでは、席があるなら男性の隣に座るのがエチケットです。

男性の長髪やピアスも概して好まれません。ピアスは女性だけのものと考えられています。好青年のイメージを持ってもらいたい方は、気を付けると良いでしょう。

「いざというときの役立つアラビア語」へ続く

いざという時の役立つアラビア語

2009年09月29日 | シリア旅行ガイド

 いざという時の役立つアラビア語
 
 こんにちは  アッサラームアレイクム(イスラーム教徒向け) 
          マルハバ(他教徒向け)     いつ?     マター?
 はい    ナアム  /いいえ   ラー   
 どこ?   アイナ?
 ありがとう シュクラン                   どうして?     リマーザー?
 さようなら マアッサラーマ                  なに?       マーザー?
 大丈夫   マアレイシュ                   何時ですか?   カミッサーア?
 嫌だ    ラーウリード                 どうやって行くの? カイファ アズハブ?
 あっちへ行け!イムシー!/ルーフ!                いくらですか?  ビカム?

嫌な事をされそうになったとき
 イッタキッラー (アッラー〔唯一神〕を畏れなさい)

 ハル アンタ ムスリム? (あなたはそれでもムスリムですか?)
 ↑これは、実際に使った旅行者の方が、一番効果があった!と言っていました。

 ナジダ! (助けて!) 

「ボラれないために」へ続く


ボラれないために

2009年09月29日 | シリア旅行ガイド
 ボラれないために
 
外国人は往々にして、よいカモとなり、ボラれがちです。イスラーム圏、特にアラブ圏では、ものを買う前に値段交渉をするのが当然なので、相手の言い値で買わないことが重要です。(市場での野菜や果物や、スーパーなどで定価があるお店では値引き交渉はできませんが、洋服屋、雑貨屋、特にお土産物屋では、値段交渉しないと損です。)

①店で:
欲しいものは、いくつかの店で、あらかじめ値段を聞いて回る。
売り手の言い値の半分くらいから交渉を始める。
売り手がなかなか値を下げないときは、「他の店を見る」といって出ると、後ろから引止めて、値を下げてくれる。後ろから追ってこなくても、他の店を見たあと、また戻って買えばOK。
時間があるなら、何日間も同じ店に通い、しつこくねばる。
まとめて数多く買うと、値段が下がるので、「何個買うからいくらにして」と交渉すると効果的。
あらかじめ、この品なら、このくらい出すという上限を決めておく。
イスラーム圏の店ではボル人もいれば、逆に信じられない安値、又はただで品物をくれる店の人もいます。そういう人々には感謝を忘れず、他のお客さんもその店に紹介してあげましょう。店の人も、親切にしてよかった!とお互い幸せな気分になるはずです。

②タクシーで:
メーターが動いているか、メーターが付いているか、必ず乗る前に確認をする。
 アラビア語で、「ユージャド・アッダード?(メーターは付いていますか?)」 と聞く。
メーターが無い場合は、絶対に乗らない 降りる時に距離に関係なく、膨大な額を請求されます。
どうしてもメーターのない車に乗ることになったら、乗る前に行き先を言って、値段交渉する。(ダマスカス市内なら、どんなに遠くても100リラにはなりません)
乗ってからメーターを働かせていないことがわかったら、「アッダード(メーター)」と、運転手に注意を促す。
大体の運賃を知っている場合、その額又は少し大目の額を降りてから手渡し、そのままタクシーから遠ざかり、運転手の文句声には声を傾けない。
 (目安として、シリアのダマスカス市内では、10分タクシーに乗って、100リラ以下です。)
夜間は料金が上がる国もありますが、それでも倍にはなりません。(シリア等)

スリ、盗難被害例
ホテル内の金庫に大金を預けて、盗難に合う
ハミディヤスーク付近で、スリ被害に合う。特に、ルカイヤモスク付近のスークは、いつも込み合っていて、グループ旅行を装った集団のスリも発生しています

point
大金を持ち歩くときは、原始的ですが、盗難防止用のベルトポーチ(服の外ではなく、外からはまったく見えないよう服の下に巻くもの。)などを使って、身に着けておくのが一番無難です。
ハミディヤスークなど、観光地や人ごみに入るときには、必ず、チャックの閉まるバックを使いましょう。日本と同じ感覚で、ふたのないバック内に財布など入れていると、スリ被害に合う確立がかなり高くなります。
バックにチャックがない場合は、外から見えないよう服のポケットなどに財布を入れておいた方がまだ安全です。

治安のいいダマスカスですが、海外からの旅行者の集まるホテルや、観光地では、他の海外同様、スリ、盗難があるようですので、予防は万全にしておきましょう。

「日本人留学生によるガイドサービス(無料)」へ続く

日本人留学生によるガイドサービス(無料)留学生の勉学多忙により、現在中止

2009年09月29日 | シリア旅行ガイド

 日本人留学生によるガイドサービス/シリア・ダマスカスのみ 
( 無料/女性一人旅の方のみ)注:留学生の勉学多忙により、現在中止。旅のご相談は、メールにて随時受付中ですので、ご利用ください。

ダマスカス内ガイドサービス( 無料 )
  在ダマスカス留学生が、一人旅の女性の方の安全を守るため、ダマスカス市内を数時間ガイドし、イスラーム国での旅の心得を伝授。(金、土曜日のみ)
長期留学生の日本帰国と、残りの留学生達の勉学多忙のため、2009年12月までのサービスとさせていただきます。注;現在は中止しています。夏休み期間中(6月末~9月末)はサービスを再開できるかもしれません。

イスラーム国用 服貸し出しサービス(無料・女性のみ)
  イスラーム国を旅するのにふさわしい服装を持ち合わせていない方、または、この機会に、ムスリム女性の服装(ヒジャーブ〔スカーフ〕、アバーヤ〔ロングワンピース〕、ニカーブ〔顔を隠す黒い布〕など)を体験してみたいあなたに、適当な服を、旅の間無料で貸し出します。注:現地留学生の勉学多忙により、現在は中止。再開の折には、告知します、インシャアッラー。
 ご希望の方は、なるべく希望日一週間前までに、以下へご連絡ください。

          Eメール: damas327@hotmail.com
 

       前もってちょっとした知識を持って注意を払うだけで
         あなたの旅をより楽しいものにすることができます。


               フィー アマーニッラー!!
     (いつでもアッラーがあなたの安全を守ってくださいますように!)

関連記事: 

 

シリアの写真集第2弾  第3弾  第4弾  第5弾

 

 

 


2009年ダマスカス市内家事情

2009年09月07日 | アラビア語留学情報

ダマスカスの留学を考えている人にとっては、家賃がいくらかかるか、というのは大きな問題です。

安い家を借りることによって、1年間の留学が2年間できたりするからです。

こちらの学生は、安い物件を見つけようと思ったら、他の学生に聞いて回って、口コミで空家を探すことが多いのですが、新しい学生には人脈も限られるので、なかなか難しいところです。
人づてに聞いて、見つからないときは、不動産屋さんを回ってみます。
そうすると、その地区のだいたいの相場が掴めます。
こちらでは、ほとんどの家が、マフルーシュ(家具付き)なので、冷蔵庫など買う必要がないのが助かります。
ただ、洗濯機はなかなかない家が多く、家賃の安い家には全自動のものも少ないのが現状です。

日本と違って、こちらで家を見るときの注意は、水道代、電気代などが家賃に含まれるかのチェックと、水周りをチェックすること。
窓や水周りなどで、壊れている場所がある場合は、後で直すから、と言われて、先にお金を払ってしまうと、なかなか修理に来てもらえないことがあるので、直してもらってからお金を払うようにした方が無難です。
家賃の支払いを、3ヶ月分をまとめて払うところを、半年分を先払いするからということで、家賃の値下げ交渉をすることも可能です。

今私の住んでいる地区では、ここ数年でかなり家賃がアップして、一ヶ月2万円前後、というのが、今学生たちが借りている部屋の相場です。
少し不便なのをがまんして、学校から歩いて数十分かかる所に行くと、今でも1万5千円くらいで見つかるようですが、稀なケースです。
また、夏場は、湾岸諸国から避暑に来る家族連れがいて、家賃が上がるので、部屋を探すのは、夏前の6月までくらいがベストです。

国によって、部屋の借り方はさまざまで、ヨーロッパ人、日本人は一人で住んでいる人が多いですが、シンガポール、マレーシア、トルコ、などのアジア系の学生たちは、4人から8人くらいの共同生活をしている学生がほとんどです。
そうすると、2万円の部屋でも、人数で割るので、安ければ4千円くらいで住めることもあり、家賃を安くあげることができます。

外国人留学生同士で一緒に暮らすと、毎日アラビア語を話さなければいけない環境になるので、会話力のアップも見込めます。
ただ、日本人と違って、一人で静かに座ってじっと勉強する、という習慣があまりない国が多いので、じっくり勉強したい、という人は、ルームメートを選ぶ必要があります。

いろんな暮らし方を試してみて、自分にあった留学スタイルを見つけるといいでしょう。
楽しい留学生活になるといいですね。
(写真の家は、一ヶ月24000円で、ベット2つのベットルームとリビングルームと小さな中庭付。)

  

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