ダマスカス留学生有志による情報ブログ

ダマスカス留学生有志とそのOBがアラビア語やイスラームについての情報をお送りします。

アラビア語現地留学 希望者受付中

2016年07月29日 | アラビア語留学情報

【アラビア語留学募集中 @パレスチナ / ヨルダン】 (引用元の「中東Link」さんから許可を頂いて、転載しています。)

2016年9月~、2017年1月~の長期コース、2017年春の短期コース参加者募集中。

引用:「現在の当社のアラビア語留学斡旋先の候補にはパレスチナ(西岸)・ヨルダンの2カ国があります。 特にパレスチナ(西岸)のナブルスにあるナジャーハ大学とは、日本から同校への留学に関し専任紹介業者提携を行っています。 アラビア語を現地で学んでみたい方は、是非お声がけください。 学習者の希望を取り入れた、短期コースのご相談も承ります。

またお仕事の関係上、現地で実用的なアラビア語をできるだけ短期間で学ばなければいけないといった、社会人の方のための企業研修などのプログラムもアレンジいたします。


サポート例:入学手続代行・現地滞在先紹介など。 現地(パレスチナ及びヨルダン)では、当社の現地ネイティブスタッフがサポートします。

お問合せは 電話 : 042-313-7883 /Overseas: +81-42-313-7883 もしくは メール : info@chutolink.co.jp Arabic Council 担当まで

 

留学中の現地での生活の様子:アラビア語留学「Arabic Council」 Blog

ナブルス通信

Facebook「Arabic Council -Chutolink Company-」(日本語)


引用元: 

 


留学地ナブロスについて。以下、東京外国語大学アラビア語専攻の専用掲示板」から引用。

引用「ナブルスはパレスチナで二番目に大きな都市で、オリーブオイルの生産とお菓子で有名。クナーファ発祥の地ともいわれています。

ナジャーハ大学はパレスチナでは一番大きな大学で、非ネイティブへのアラビア語の独自のコースをもっています。

SOASとも提携結んでます。また、ヨルダンへの留学斡旋の準備も進めています。」


現在、現地に留学中の方を含め、日本からの今年の9月からの留学生は、6名だそうです、インシャーアッラー。

留学生の方たちが、実り多き留学を終えて無事に戻られますように!!

 
関連記事:

イスラーム常識度クイズ                イスラームは厳しい?

イスラームのここがわからん、Q&A ①        イスラームでは、天国は母親の足元に

世界遺産 ボスラ(ブスラ Busra)          ダマスカス旧市街を紹介するFacebook

イスラームは私の人生をどのように変えたか ①         アラビア語のBGMに♪


竜と老人

2016年07月26日 | ★イスラームって?(初級~)

タービイーン※の一人、マーリク・ブヌ・ディーナールの逸話。

彼はこう言いました。:

もともと私は、警察官でしたが、いつも酒に酔っぱらっていました。私に娘が産まれると、その子を溺愛しました。その子は、私がお酒を手に取り飲もうとすると、必ず、やって来て服を引っ張り、私の気を引くのでした。その子が2歳になった時、死んでしました。私は大変深い悲しみにくれました。

ある夜、シャアバーン月の15日目の前夜(ニスフ・シャアバーンの前夜)、金曜日の前夜に、私は、イシャーの礼拝(夜の礼拝)もせずに、酒に酔って、泥酔し眠っていると、夢を見ました。夢の中では、すでに最後の審判の日が来ていて、ラッパが吹かれ、人々は、墓から復活させられ、結集させられていました。私もその中の一人でした。


突然、誰かが私を呼ぶ声がして、振り向くと、そこには青黒い口を開けた竜がこちらに向かってものすごい勢いで追いかけてくるのが見えました。私は恐怖におののき、急いで逃げ出しました。


道の途中で、いい香りのする清潔な服を着た老人の傍を通りかかり、私が挨拶をすると、老人も挨拶を返したので、言いました。

「ご老人よ、あの竜からどうか私を助けてください。アッラーがあなたをお助け下さいますように!!」

すると、老人は泣き出して言いました。

「私は弱く、あれは私よりもずっと強い。私にはそんなことは無理だ。しかし、急いで進みなさい、アッラーが、貴方を助けてくれるものをお与えくださるかもしれません。」


そこで、私はまた急いで逃げ出すと、小高い場所へと駆け上がり、そこから燃え盛る炎の層を見下ろしました。その恐ろしい光景を見ていると、竜への恐怖から、その中に落下していく衝動に駆られました。すると叫び声がしました。

「戻りなさい。あなたはそこにはふさわしくない。」

その声に安堵し、後ずさりすると、竜は私の方に向かって来ました。

そこに、先ほどの老人がやって来たので、私は言いました。

「ご老人よ、この竜から私を助けてほしい、とお願いしましたが、あなたはそれを聞き入れてくれなかった。」

すると、老人は泣き始め言いました。

「私は弱い。しかし、この山を進みなさい。そこにはムスリム達の(善行の)委託物があります。もしあなたに一つでも委託物があれば、それがあなたを助けてくれるだろう。」


銀で円形に形作られたその山を見ると、そこには、透かし細工の天窓や、天窓にかかったカーテン、真珠がちりばめられた宝石のちょうつがいのついたピンクゴールドでできた天窓、すべての天窓には絹のカーテンがかかっていました。

私はその山を見ると、急いでそこに逃げ込もうとしました。竜は後ろから追って来ます。

私がその山に近づくと、天使たちが叫びました。

「カーテンを開け、天窓を開けて、よく見なさい。この哀れな男にも、あなた達のところに、この敵から彼を救ってくれる委託物がなにかあるかもしれません!」


カーテンが開けられ、ちょうつがいが開けられ、その天窓から、満月の月のような顔をした子ども達が見えました。

竜が私に近づいて来て、私は気が動転しました。子どもたちが叫びました。

「皆、近づいてよく見なさい!彼の敵が近づいて来る!」

子どもたちが次から次へと集団で近づいてきました。


私は、いつの間にか、死んだ私の娘と一緒にいました。娘は私を見ると泣き、こう言いました。

「本当に、この人は、私のお父さんです。」

娘は、高貴な光の手のひらに矢を持つと、左手を私の右手に延ばし、私は娘の手を取りました。娘が自分の右手を竜の方に延ばした途端、竜は一目散に逃げ出しました。


娘は私を座らせると、膝の上に座り、右手で私の髭を叩きながらこう言いました。

「お父さん、【(本当に)信仰するならば、アッラーの教訓に、また、啓示された真理に、心を虚しくして順奉する時がまだやって来ないのですか。】クルアーン鉄章57-16」

そう言うと娘は泣きました。

私は言いました。「娘よ、お前たちはクルアーンを知っているのか?」

娘は言いました。「お父さん、私たちは、あなたよりもよくそれを知っています。」


私は言いました。「私を破滅させようとしたあの竜のことを教えてくれないか。」

娘は言いました。「あれは、あなたの悪行です。あなたがあれをとても強くしてしまったのです。あれは、あなたを地獄の炎におぼれさせようとしたのです。」


私は言いました。「あの道の途中で会った老人について教えてくれないか。」

娘は言いました。「お父さん、あれはあなたの善行です。悪行に勝つことができないくらい、あなたがあれをとても弱くしてしまったのです。」


私は言いました。「娘よ、この山で何をしているのかね?」

娘は言いました。「私たちは、ムスリムの子どもです。最後の審判の日が来るまで、ここに住み、あなた達がやって来るのを待っています。そうして、私たちは、あなた達のために、執り成しをします。」


マーリクは言いました。

私が驚いて辺りを見渡すと、すっかり朝になっていました。

私は酒を捨てると、酒瓶をすべて割りました。

こうしてアッラーに悔悟して正しい道に戻りました。

この後、彼は、敬虔なことでとても有名なタービイーン※の一人となりました。

(イブン・クダーマ『常に悔悟する者達』参照)


※タービイーン:預言者ムハンマド様(彼にアッラーの祝福と平安あれ)のご教友であるサハーバ達(アッラーのご満悦あれ)を見て、イスラームを信じ、亡くなった人たち

 

関連記事:

預言者(彼にアッラーの祝福と平安あれ)の人徳   クルアーンの奇跡 ①    

イスラームって?(初級)             ダマス留学日記by某女子留学生        

どうしたらいい?                 全ての人に必ず一度訪れるもの          

ムスリムになりました(入信記、体験記)      イスラーム講座(上級) 

「アフガニスタンという国で・・」NGO「ペシャワール会」現地代表、中村哲氏

 

【毎日のクリックでガザの子どもを応援しよう!】
 http://gooddo.jp/gd/group/pcc/?md=fb


人にしたことは自分に返って来る

2016年07月20日 | イスラーム講座(上級)

 

預言者ムハンマド様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)はおっしゃいました。

《 破産者とは、誰のことか知っていますか?》
                                   

人々は、こう言いました。

「私達のところで破産者とは、ディラハム(通貨)も 物も 持っていない人のことです。」

すると、こうおっしゃいました。
                                      

≪ 実に、私のウンマ(共同体)の中で破産者とは、
                                       
(死後の最後の)審判の日に、礼拝や、断食や、ザカート(義務の喜捨)を持ってやって来るが、
                                  

彼は、ある人をけなし、
                               
ある人を中傷し、
                             
ある人のお金を不正に手に入れ、
                                 
また、ある人の血を流し、
                    
ある人を殴り、
                                 

これに対し、彼の善行から(不正を受けた人に)与えられ、
                                    
また、これに関しても善行から与えられ、
                                    

そうして彼の義務を清算される前に、すでに彼の善行が無くなってしまい、
                                    
彼ら(不正を受けた人達)の悪行を受け取ることになり、彼にそれが投げ捨てられ、


                                   
ついには、(地獄の)炎の中に投げ込まれる者です。》 ムスリム伝承
                                     

 

 

~今日の心の強化プログラムから~

ムスリマ女性向けの『心の強化プログラム』の聴講をご希望の方は、damas327@hotmail.com まで 

 

関連記事:

預言者(彼にアッラーの祝福と平安あれ)の人徳   クルアーンの奇跡 ①    

イスラームって?(初級)             ダマス留学日記by某女子留学生        

どうしたらいい?                 全ての人に必ず一度訪れるもの          

ムスリムになりました(入信記、体験記)      イスラーム講座(上級) 

 

【毎日のクリックでガザの子どもを応援しよう!】
 http://gooddo.jp/gd/group/pcc/?md=fb


カナダのバスの中で起きたこと

2016年07月14日 | newシリア難民

転載:「カナダの市街を走るバスに、見るからに最近、中東から移住して来たという風情の、英語のたどたどしい夫婦が座っていた。

すると、向かいに座ったカナダ人のご婦人二人が、おもむろに彼らに向かって、言葉を投げかけた。

夫婦は、何を言われているかわからず、困った顔で聞き返すと、彼女たちは、さっきの言葉を繰り返した。


イードムバーラク!」(意味:イードおめでとうございます。イスラーム教のお祝いの日に言う言葉。)


夫婦はそれを聞くと、信じられないという表情で、悦びほほ笑むと、ご婦人達に、自分の家族や友人に、どうしてもこの喜びを伝えたいので、写真を撮ってもいいですか?と尋ね、ご婦人達は、喜んでそれに応じた。

カナダ国民が、どんなにシリアからの難民の方たちを迎えているかが、この短いエピソードにギュッと凝縮されている。


ご婦人達は、バスから降りる際、たどたどしいながら、「アッサラームアライクム」(ムスリムの挨拶。意味:あなた方の上に平安がありますように) と言って降りて行った。」

一部始終を見ていた人の投稿より


マーシャーアッラー。さすが、カナダ✨ ✨ ✨

日本も、異文化の人同士が、尊重し合える社会になりますように( *ˊᵕˋ)✩‧₊˚


記事元Tracy LamourieさんのFacebook

 
 
関連記事:

預言者(彼にアッラーの祝福と平安あれ)の人徳   クルアーンの奇跡 ①    

イスラームって?(初級)             ダマス留学日記by某女子留学生        

どうしたらいい?                 全ての人に必ず一度訪れるもの          

ムスリムになりました(入信記、体験記)      イスラーム講座(上級) 

「アフガニスタンという国で・・」NGO「ペシャワール会」現地代表、中村哲氏

 

【毎日のクリックでガザの子どもを応援しよう!】
 http://gooddo.jp/gd/group/pcc/?md=fb