猫を捨てる奴は捨てられろ

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クリムゾンはもう新作を出す気はないんだろうな

2018年03月20日 00時00分00秒 | 音楽
2003年の Power To Believe でがっかりさせられたのは、キング・クリムゾンでなくても出来るアルバムだったからです。
2枚のミニアルバムで発表されていた曲は秀逸な曲もあるのに、どの曲も進化がないどころか劣化しているものもあるくらいで、タイトル曲の「The Power To Believe」は私でも作れるような環境音楽崩れの駄曲だったのが致命的でした。
救いは唯一のボーカル曲の新曲「Facts Of Life」が所々格好良かったことくらいです。
ガンとマステロットには元から期待はしていなかったのですが、ブリューがいてもこのレベルかよと頭にきて、買っていた日本公演初日のチケットをヤフオクで売ってしまいました。

みなさんデビッド・バーン崩れのボーカリストということでブリューの評価は非常に低いと思いますが、ギタリスト、ミュージシャンとしての才能は凄まじい人です。
その人とフリップがいてこの出来とは、クリムゾンは終わったなと思いました。




さて、何人いるか分からないEXILE状態の今現在のクリムゾンですが、フリップ以外に突出した才能を持った人はいるのでしょうか。

コリンズは老人でありながら現役度はフリップよりも高い素晴らしい人ですが、キャリアのほとんどがセッションミュージシャンであり、作曲能力となるとよく分かりません。
Islands や Scarcity of Miracles での作曲面での貢献も、正直なところ謎です。

レヴィンも素晴らしいミュージシャンですが、作曲能力となるとよく分かりません。
この人は参加しているバンドのレベルに合わせて仕事をするところがあり、周りが無能だと、それ相応のプレイしかしません。
こういうバランス感覚が良過ぎることはセッションミュージシャンとしては一流なのでしょうが、アーチストとしては良いこととは思えません。

その他のメンバーに至っては、EXILEのダンス担当の有象無象のような有象無象です。
どのライブを聴いても、マステロットを含め突出した才能を感じる人はいません。

このバンドでは新作は作れないでしょう。
いや、むりやり作る可能性はあるかもしれませんが、ブリューがいてもあの体たらくだった Power To Believe を思うと、ろくなものが出来そうにありません。
ましてや、キング・クリムゾンでなければ出来ない作品というものは、望むべくもありません。

そもそもフリップが一旦引退を宣言したのに復帰したのは、死ぬ前に1回くらい、他のベテランバンドみたいに懐メロツアーをやって、がっぽり稼いでおきたいという、アーチストとしての欲求ではなく、生活のための欲求だったと思います。
既に Power To Believe の頃からそうだったのかもしれませんが、そんな人に、キング・クリムゾンでなければ出来ない作品を作るリーダーシップを望むのは、無理だと思います。



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