猫を捨てる奴は捨てられろ

猫とプログレとオーディオとベスパのブログです。

NobSound プリアンプ GFJ041 改造 おまけ

2024年02月28日 20時12分05秒 | オーディオ
NobSound プリアンプ GFJ041 改造 その5で触れた中華品質についてです。


元のセレクターのデタラメな配線。


4接点のうち3つに配線するのですが、一つずつズレて、且つ順番が無茶苦茶です。
勘で仕事をしているのでしょう。



もう一つ。

この汚い基盤は私が改造で汚したわけではなく元々です。



フラックスのようなものだろうと都合よく解釈していますが、
基盤を腐食させるようなものだと厄介です。



最後に。

接触不良を起こしていたリレーです。



Ever-Way Industry Company Limited社の HUT KE という型番のようです。
案の定中華製でした。

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NobSound プリアンプ GFJ041 改造 その5

2024年02月22日 23時54分46秒 | オーディオ
NobSound プリアンプ GFJ041 改造 その4の続きです。

電解コンデンサは全てMuze-KZにしようと思っていたのですが、Silmicを使っている箇所が少なくなかったため、
偽物でないと信じた上で設計者の意思を尊重して、Silmicは交換せずにそのまま活かすこととしました。
電源のランプのためのコンデンサ等、音質に関係のなさそうな個所も交換しませんでしたので、
KZに交換したのは結局デカップリングの2ヶ所のみでした。

電源の整流ダイオードは、我が家のメイン機DPF-7002改に使用したものと同じショットキーバリアダイオード ERC84-009 に交換しました。










ケーブルのエージングが全く済んでいないので、あくまでも現時点での音質の評価ですが、
S/Nがものすごく静かになりました。
いわゆるノイズフロアが下がったと表現される状態なのでしょうが、
これはショットキーバリアダイオードの効果だと思われます。

また、音の生々しさは、現時点でもオリジナルの状態とは比較になりませんが、
日に日に生々しさが増しているので、エージングが完全に完了した時点での音が楽しみです。

音質とは関係がありませんが、
3入力なのにセレクターは4番目の位置まで回せてしまうことが解消されたことに加え、
オリジナルではデタラメだったセレクターの配線の順番が正しく配線されたことで、
フロントパネルのセレクターの表示と入力端子の表示が一致したことが、
使っていて嬉しいです。
何を言っているんだと思われるかもしれませんが、
こんな当たり前のことができていないのが中華品質です。



NobSound プリアンプ GFJ041 改造 の記事はここまでです。

2023年のオーディオの宿題が1つ片付きました。
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NobSound プリアンプ GFJ041 改造 その4

2024年02月20日 22時19分54秒 | オーディオ
NobSound プリアンプ GFJ041 改造 その3の続きです。

組み上げました。




ケーブルは、全てビンテージケーブルを使用しました。
入力端子→セレクター→ボリューム間は、
HOT、GND共にベルデンの1916年製AWG30絹巻単線、
ボリューム→基板→出力端子間は、
HOT、GND共にDUDLOの1920年代製AWG21絹巻単線、
を使用しました。
10年くらい前、まだVWD21さんがヤフオクで出品していた頃に入手したもので、
異常な音の良さに驚いて、少し多めに追加注文してストックしていたものです。
既にVWD21さんのWebショップでは取り扱っていない貴重なものです。
しかし、いずれも100年間寝ていた電線ですので、エージングに時間が掛かることは覚悟しなければなりません。

実は当初GND側には、ウェスタンエレクトリックの1890年代製AWG21絹巻単線を使用したのですが、
解像度は物凄いのですが音が奥に引っ込んで、且つ、平面的になってしまい、
3日間エージングしても求める音にはなりそうになかったので、DUDLOに変更した経緯があります。
ビンテージケーブルは古ければ古いほど良いと思っていますが、
例外もあるということなのか、それとも適材適所があるということなのかは分かりません。

今回はここまでです。
次回はダイオードとコンデンサの交換(上記画像の上2つの赤丸)について記します。

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NobSound プリアンプ GFJ041 改造 その3

2024年02月17日 20時12分09秒 | オーディオ
NobSound プリアンプ GFJ041 改造 その2の続きです。

信頼性の低いリレーは無視することにしました。
具体的には、セレクタースイッチを一般的な音声信号を直接切り替える方式に変更します。

そのためにまず、音声信号がどのように流れているかを基板から読み解きます。
以下の流れであることが分かりました。

入力端子
 ↓
リレー
 ↓
ボリューム
 ↓
増幅回路
 ↓
出力端子

セレクターで音声信号を直接切り替える代わりに、リレーで入力を切り替えていることを除けば、
オーソドックスなプリアンプの構成です。

これを以下のとおり、プリアンプとして完全にオーソドックスな構成とします。

入力端子
 ↓
セレクター
 ↓
ボリューム
 ↓
増幅回路
 ↓
出力端子


元々のセレクタ―スイッチは1回路4接点なので、ステレオ信号の切り替えには流用できません。
ならば折角なので、評価が非常に高いセイデンの32NEGシリーズのNO.32005を使用することにしました。



NO.32005は2回路6接点ですが、このプリアンプの元々のセレクタースイッチとは違い、
ストッパーにより接点数を調節できるので、3接点に設定しました。

さて、セイデンのセレクタースイッチを取り付ける際に困ったのは、
シャーシのセレクター取付穴を少し広げなければ取り付けられないことと、
セレクターつまみの穴径を広げなければつまみが入らないことです。
少し面倒でしたが頑張りました。






次回に続きます。




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NobSound プリアンプ GFJ041 改造 その2

2024年02月14日 00時00分00秒 | オーディオ
NobSound プリアンプ GFJ041 改造 その1の続きです。

大改造を余儀なくされた想定外のこととは、
セレクタ―スイッチが音声信号を直接切り替えているのではなかったということです。

下の画像のとおり、セレクタ―スイッチには4本しかケーブルが来ていません。
ステレオ(2チャンネル)分の音声信号を切り替えているなら、8本来ているはずです。



ではこのセレクタースイッチが何をしているのかというと、
インプット毎に設けたリレーの切り替えをしていました。
なぜこんなに凝った入力切替の仕組みを採用したのかは分かりませんが、
パクリ元の回路がそうだったのかもしれません。


ですので、時々片チャンネルの音声が出なくなる原因として当初考えていた、
セレクタ―スイッチのガリというのは見当違いであり、
本当の原因として濃厚なのは、リレーの接触不良であるということです。

リレーの接触不良は、日本製のアンプでもよく発生していた不具合であり、
メーカー修理に出すとリレー交換されて返ってきますが、
何年かすると再度同じ症状が発生する可能性も高く、メーカーサイドでもジレンマがありました。
リレーのフタを開けて中の接点を磨けば直り、更に、
大きな電流が流れる接点でなければ接点復活材を薄く塗布しておけば、
新品交換したリレーよりも長く使えたのですが、
メーカーでは部品の手直しを禁止していることが多く、
部品の新品交換以外は認めていませんでした。

今回は個人の責任で実施することであり、リレーを開腹して接点を磨いてもよいのですが、
購入後1年程度で接触不良を起こしたことから、使われているリレーは信頼性の低い中華製であると思われます。
信頼性の低いものにそこまで手を入れることへのモチベーションの低さから、
この際リレーは無視することにしました。

具体的にどうしたのかは、次回の記事で報告します。
大改造の始まりです。

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