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猫を捨てる奴は捨てられろ

猫とプログレとオーディオとベスパのブログです。

NobSound プリアンプ GFJ802 導入したが その4

2025年04月28日 00時00分00秒 | オーディオ
スカスカの音の原因はアウトプットコンデンサであることが分かりました。

コンデンサを外して直結も考えましたが
高価なライントランスにあまり直流を流したくないので、
コンデンサを他のものと交換することにしました。


試してみた結果は以下のとおりです。

元のコンデンサ:
PB-MKP-FC 2.2uF/400V:スカスカな音。



2.2uF:
WIMAフィルム 2.2uF/100V:スカスカな音。
UTSJ 2.2uF/50V:スカスカな音。
MUSE両極性 2.2uF/50V:スカスカな音。

2.2uFでは容量が少な過ぎて電流変動に対する応答速度が間に合っていないのか?



4.7uF:
WIMAフィルム 4.7uF/100V:スカスカはなくなったが、音に実体感が無い。



10uF:
MUSE-KZ 10uF/100V:スカスカはなくなり、音に実体感もある。やはりKZは優秀。
MKT1813 10uF/100V:スカスカはなくなり、KZ程ではないが音に実体感もある。優秀。



10uF以上:
MUSE-KZ 22uF/50V:スカスカはなくなり、音に実体感もある。KZの10uFより低音が出る。
UTSJ 22uF/50V:スカスカはないが、表現がのっぺりする。
MKT1813 10uF/100V×2パラ:スカスカはなくなり、KZ程ではないが音に実体感もある。音楽にスピード感が出る(走る)。
MUSE-KZ 47uF/100V:スカスカはなくなり、音に実体感もある。KZの22uFより更に低音が出る。



MKT1813は、DV-800AVの改造のときに、アウトプットコンデンサとして特に理由もなく使用したものでしたが、
こうして聞き比べてみるとカップリングコンデンサとして割と優秀なようです。
電解嫌いの方でしたら、MKT1813で決まりかもしれません。
私は音にどれだけ実体感があるかということのみが重要なので、MUSE-KZ一択となります。
あとは、容量をどうするかという点のみです。
容量が増すごとに低音がどんどん出てきます。
といっても、オシロで正弦波で測定した周波数特性を見る限りでは、
元のコンデンサも含め、2.2uFから47uFまで、20~30KHzの範囲では全くのフラットです。
やはり電流変動に対する応答速度が問題なのでしょうね。

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NobSound プリアンプ GFJ802 導入したが その3

2025年04月22日 00時00分00秒 | オーディオ
スカスカの音の原因は入力端子ではありませんでした。

原因は他にあるということです。

基板をもう一度じっくり見渡します。






アウトプットコンデンサが2.2uF/400Vです。
スピーカーのネットワークに使うような大電圧用ですが、
小電圧を扱うプリアンプに使うものなのでしょうか。







アウトプットコンデンサの両側をショートさせてみました。
このプリアンプの出力の後にはライントランスを入れているので
その後の回路に直流が流れることはないのですが、
一応アウトプットコンデンサの入力側の直流電圧を測ってみて、
たいした電圧でないことも確認しています。





スカスカでない普通の音になりました!

原因はアウトプットコンデンサでした。



さあどうしよう!
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NobSound プリアンプ GFJ802 導入したが その2

2025年04月16日 00時00分00秒 | オーディオ
前回の最後に書いた中華クオリティ本領発揮の衝撃の事実です。



入力基板を表から見たところです。



グランドのパターンが基板の外周部をぐるっと回っているのが分かります。



さあ、衝撃の事実です。

入力基板の裏側の半田付け面です。




赤枠で囲んだ部分、Lチャンネルの入力端子のグランドの半田付けがされていません!

前回の音出し一音目で、片チャンネルを逆相で接続したか、グランドが浮いているかのような音と表現しましたが、
正に片チャンネルのグランドが浮いていました。



入力端子はホット、グランド、固定用の3ヶ所が半田付けできるようになっていますが、
ここで半田をケチり、ホットとグランドさえ半田付けすればよいと考えたのだと思います。
しかし、このアンプを製造する工員は、そのような設計思想を知る由もありません。
LRの端子を上下同じように半田付けしてしまい、Lチャンネルは固定用の箇所のみを半田付けして
グランドが浮いてしまうということになってしまいました。



なお、ここでまた嫌な事実に気付きました。
入力端子自体、ケチっており、ホット以外は端子を立てていないのです。
入力端子のグランドと固定用の2ヶ所は平べったい半田付け面があるのみです。
基板にぴったりくっついた状態で基板のスルーホールから半田を流し込み、この平べったい半田付け面に
半田付けしてしまえばよいと考えたようです。
思想は分かりますが、
基板のスルーホールから半田を流し込み、基板の反対側に密着した入力端子のグランドの平べったい半田付け面にハンダ付けできたか否かは、
そこそこ半田付けの技量がある作業者でなければ感覚が分からないと思います。
半田付け不良の温床であり、まともな設計者はやらない設計です。



入力切替にリレーを使っているのも大層気に入らないので、いずれは入力基板は全廃して、
入力端子及び入力切替はリプレイスする予定ですが、
ひとまずはLチャンネルのグランドを全て半田付けしました。
Rチャンネルも半田付け不良が起きている可能性があるので半田付けをやり直しました。



さあ、組み直して音出しです。



全く直っていません。
スカスカな音です。
上で鬼の首を取ったように書きましたが、入力基板ではありませんでした。

濡れ衣!



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NobSound プリアンプ GFJ802 導入したが その1

2025年04月10日 00時09分50秒 | オーディオ


Mark Levinson JC-2 をオマージュしたフルディスクリートモデルとの触れ込みに魅かれ、
NobSoundのプリアンプ GFJ802 を導入しました。


でも、中身の写真を見ると、オリジナル機のようなモジュールユニットは一切使っていません。
そこそこの値段のするプリアンプなのだから、
モジュールユニットの中身まで解析して再現しているのだろうと勝手に解釈しました。



さて、早速音出しをしたのですが、一音目でたまげました。

スカスカな音です。
片チャンネルを逆相で接続したか、グランドが浮いているかのような音です。



このままでは使い物になりませんのでバラして修理しようと思いましたが、
トップパネルのネジの上に封印がされています。
パチ物のくせに生意気な。




中華に保証など期待していないので、
意に介さず封印をはがしました。
ちゃんとセキュリティシールを使っているのがイラっとします。





それはそうとフロントパネルに電圧表示シールを貼るのはどうかと思います。
中華製としてはそこそこの値段のするプリアンプですので気を遣って欲しいです。
なお、リアパネルにもこのシールはあります。
どっちか片方でいいんだよ。





中身は事前に確認した写真と相違は無いようです。





おねむがきたので今回はここまで。
次回、中華クオリティ本領発揮の衝撃の事実が明らかになりますが、
音は改善されるのでしょうか。
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TDA501改の音質

2025年01月13日 00時00分00秒 | オーディオ


昨年正月に改造した富士通テンのパワーアンプTDA501改(関連記事)の音質のレビュー結果を
報告していないことに気付きました。

サブシステムであり、元の音にも特に不満の無かったパワーアンプですが、
音の良いテレフンケンのスピーカーRS5を駆動するアンプなので、
更に音が良くならないかと思い改造したものです。


冬場であり暖まるまでにかなり時間が掛かるのが難点ですが、
レビューしました。

楽しく音楽を鳴らすテレフンケンRS5が更に楽しく鳴るようになりました。
小型スピーカーなので低音は望むべくもありませんが(メインシステムのAxiom80より低音は出ません)、
演奏の細かいニュアンスが良く表現できています。
改造前より、演者の意図が伝わってきます。
能率の高い昔のフルレンジは微小な信号でもトランジェント良く敏感に反応し素晴らしいです。
このアンプの改造は大成功と言ってよいかは分かりませんが、成功と言ってよいでしょう。

以下、レビューで使用した我が家のサブシステムです。

ユニバーサルプレーヤー:Pioneer DV-800AV(以前改造したものとは別の無改造のもの)
 ↓(HDMI出力)

HDMIケーブル(メタル):中華製
 ↓

HDMI→S/PDIF 分離器:中華製
 ↓(S/PDIF出力)

コアキシャルケーブル:中華製
 ↓

DAC:Kenwood DPF-7002(これも無改造)
 ↓(RCA出力)

RCAケーブル(自作Belden9412、端子はカナレ)
 ↓

ライントランス:Partridge TK3952
 ↓

RCAケーブル(自作Belden9412、端子はカナレ)
 ↓

パワーアンプ:富士通テン TDA501改
 ↓

スピーカーケーブル(Telefunken RS5から生えたもの:左右で別物)
 ↓

スピーカー:Telefunken RS5

Pioneer DV-800AV と Kenwood DPF-7002 は改造するつもりで入手したものですが、
着手できずにサブシステムとしてなんとなく使用しています。
特に DPF-7002 は改造すると化け物になりますが、改造前の音は少し音の良い
10万円以下クラスのCDプレーヤーでしかないため、
Telefunken RS5 を鳴らすには少し勿体ない状態です。



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