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ferrari 365GTB/4 Daytona レストア記録No 9

2012-12-04 17:35:48 | お知らせ
ferrari 365GTB/4 Daytona レストア記録No 9

短い秋がアッと言う間に過ぎてしまいましたね、
旧車フリークの皆様は十分楽しみましたか? 冬がすでに到来していますが、
もう少し楽しめましね。

デイトナシーリーズも約2カ月ご無沙汰してしまいましたが、今回はドアー編です。
画像はレストア前のドアーインナーパネルです、以前レストアを某ショップで張り
替えた形跡があります。
ところで皆さんはこのパネルの一部が、オリジナルとはどこが違うか判断付きますか?


ドアーインナーパネルの形成は本体パネルとセンターパネル及びアームレストの
3点で形成されています。

これが本体の表皮を剥がした状態で、素材はFRPの製品で、すでにウレタンが
風化しているのが確認できますね。



ついで、センターパネルの画像になりますが、素材は0,8mmの鉄板で無塗装を
使用しています。
面白いのはインナーのドアーオープナーのホールが見えますが、一台一台微妙に
オープナーの取り付け位置が異なり、その都度金切りばさみで、空けています。


ところで、前文のオリジナルと違う点の問いは見つかりましたか?、正解が分かる方は
相当なデイトナフアンですね。

正解はセンターパネルの黒いストライプの形状が違いますね。
オリジナルはこの様に帯状では無く、断面が凸状の下の画像が正解です。


すこし自慢になりますが、このストライプを所持する処は弊社だけかも知れません。

これらのパネルを、新しいウレタンに取り換えるために全てクリーニングします。


黒いウレタンは3㎜厚で黄色い方が10㎜を使用します、各部で厚さと硬度の違う
ウレタンを張り込みます


アームレストは表皮を剥がすとこの様になり素材は発泡体のインジェクション成型品です。


これらパーツに新しく縫製した純正のコノリレザーオートラックスのNo8500ブラックを張り込みますと、
何十年ぶりかで、新車当時と同じドアーパネルが蘇りました。



良くお問い合わせでレストア価格を尋ねられますが、オーナー様の希望が色々有りますので、
作業時間も異なって来ますので、一概にお答えできないのが実情です。

ただ早い物で2カ月時には年単位で作業が掛かる物も御座いますが、その間オーナー様と
色々楽しんだり、時には苦しんだりしながらの完成には感動も言い表せません・・・オーナー様も私もです。


クラシックカーは文化財で芸術品です 是非大切して下さい。 

ではまた次回

自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。
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