大英帝国の幻 ROLLS-ROYCE20/25 その11
季節が夏から秋とうつり涼しくなりました。
未だ2011年はあと3カ月近く残っていますが、今年は震災といい、台風と言い
不幸な出来事ばかりでしたが、この様な事は今年で終わりにしたいですね。
さて『大英帝国の幻 ROLLS-ROYCE20/25』復活記も11作目となり、前回は
リャーシート本体の成形生地でした。
今回は表皮を製作して車体に釘で打ちつけていく作業です。
先ずは前回画像
ベースシートが出来ましたので、フロントシートと同色のConnoly autolux カラー番号A4308 レザーを使用してリブ状に縫製してゆきます。
余談ですが何故高価なconnollyレザーを使用するのかと、良くご質問いただきますが 理由は二つあり先ずはレザーの肌が綺麗な事ともう一つconnollyレザー特有の香りです。
現在の自動車は色々な樹脂を使用しておりますので、樹脂のにおいが強いですが、
クラッシクカーは構成物質が鉄と木と革と生地ですので、鉄は香りが有りませんから
木と生地と革の香りがあり、特に使用するレザーの香りがその車の香りでした。
その意味で香りまで再現したく当時使われていたレザー『connolly社』のレザーを使用致します。
リブ状に縫製する場面の現車の画像は有りませんが、ブガッテイも同じ工法ですので
参考に見て下さい。
この様に縫製した物を車体のリャーシート背面に被せ針を調整しながら釘で打ち込んで行くとこの様になります。
つずいて座面の製作に移りますが、座面は当時のサスペンションの欠点を補うために
ダブルクッションを用いています。
先ずは一番下に使用するクッションですが、現在の様にウレタンスポンジではなく高級ベッドと同じ構造でコイルスプリングを多数使います。
全て表皮を剥ぎ復元したベースクッションです。
スプリングフレームの周り全体を麻布を手縫いで張り込みます。
周りに馬の毛(ホースヘアー)を入れて膨らみを持たせ、センター部分も同じ工法
で成形いたします。
その上にレザーとキャンバス生地を縫製した物を被せてベースシートの完成です。
今日の記事は此処までですが、凄いでしょう!昔の車は一台を製作するのに掛けている
時間の凄さとユックリとした時間の流れ・・・・
色々な事が有りましたが、この様な時間の流れ方も大切かも知れませんね。
ではまた次回
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。
季節が夏から秋とうつり涼しくなりました。
未だ2011年はあと3カ月近く残っていますが、今年は震災といい、台風と言い
不幸な出来事ばかりでしたが、この様な事は今年で終わりにしたいですね。
さて『大英帝国の幻 ROLLS-ROYCE20/25』復活記も11作目となり、前回は
リャーシート本体の成形生地でした。
今回は表皮を製作して車体に釘で打ちつけていく作業です。
先ずは前回画像
ベースシートが出来ましたので、フロントシートと同色のConnoly autolux カラー番号A4308 レザーを使用してリブ状に縫製してゆきます。
余談ですが何故高価なconnollyレザーを使用するのかと、良くご質問いただきますが 理由は二つあり先ずはレザーの肌が綺麗な事ともう一つconnollyレザー特有の香りです。
現在の自動車は色々な樹脂を使用しておりますので、樹脂のにおいが強いですが、
クラッシクカーは構成物質が鉄と木と革と生地ですので、鉄は香りが有りませんから
木と生地と革の香りがあり、特に使用するレザーの香りがその車の香りでした。
その意味で香りまで再現したく当時使われていたレザー『connolly社』のレザーを使用致します。
リブ状に縫製する場面の現車の画像は有りませんが、ブガッテイも同じ工法ですので
参考に見て下さい。
この様に縫製した物を車体のリャーシート背面に被せ針を調整しながら釘で打ち込んで行くとこの様になります。
つずいて座面の製作に移りますが、座面は当時のサスペンションの欠点を補うために
ダブルクッションを用いています。
先ずは一番下に使用するクッションですが、現在の様にウレタンスポンジではなく高級ベッドと同じ構造でコイルスプリングを多数使います。
全て表皮を剥ぎ復元したベースクッションです。
スプリングフレームの周り全体を麻布を手縫いで張り込みます。
周りに馬の毛(ホースヘアー)を入れて膨らみを持たせ、センター部分も同じ工法
で成形いたします。
その上にレザーとキャンバス生地を縫製した物を被せてベースシートの完成です。
今日の記事は此処までですが、凄いでしょう!昔の車は一台を製作するのに掛けている
時間の凄さとユックリとした時間の流れ・・・・
色々な事が有りましたが、この様な時間の流れ方も大切かも知れませんね。
ではまた次回
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