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イタリア車 アルファロメオ 内装はアートだ!

2011-09-27 18:39:15 | お知らせ
アルファロメオジュリアスプリントSS その5

台風一家が各地に甚大な被害を齎しましたが、皆様がたは如何でしたか?
 
私の住む関東でも街路樹が倒れたりお店のテントが飛んだりと・・・

この2~3日は台風が秋を連れてきたみたいで、いつの間にか虫たちの合唱が
聴こえる様になりホッとしております。

今年の夏は節電等が有り又残暑も厳しく大変でしたね。
特に私たちの仕事は汗をかくと綺麗なレザーに汗のシミとか汚れが着いてしまう物ですから 泣く泣く暑い日は休日にしておりました。

さてジュリアーSSのレストアですが、今回はいよいよボロボロに崩れてしまった
シートウレタンの復元製作の項目です。

画像はボロボロに風化してしまったシートウレタンです。

風化したウレタンの上からシート状のスポンジを被せて補修した跡がみえますが、これでは風化したウレタンがさらにボロボロと崩れて逝ってしまいます。


座面のお尻が当たる部分ですが、もう粉状ですね。

背中の方のシートです。


生地を被せてしまいますと見た目にはごまかせますが、この様な仕事をしては職人として恥ずかしいと思いますが、残念ながら大半の業者の方はこの様な事をされております。

さて他社の事はさておいていよいよウレタンの復元ですが、簡単に言いますとウレタンの残っている部分の現形に、50mm~200mm間隔でラインを入れ各部の幅・角度・曲がりを計測してデーターを作ります。
風化してない場合はボード紙を上部において近い形を形成して想像を働かせて下さい。


そのデーターに基づいて、ラインと面を接続して硬質ウレタンでマスターモデルを作ります。

背中(バックレス)ト部分です


この上から軽く樹脂を含ませパテで表面を整えます。
最後にサフェサーを吹きマスター型の第一段階が終了です。


綺麗に見えますが、製品では無くあくまでももマスター型です。 
この型から次の段階として高圧インジェクションに耐えるインジェクション型を製作いたします。

インジェクション型は専門工場にお預けしてあるために申し訳ございませんが、画像は有りません。

そしてインジェクション型を用い発泡した製品が次の画像です。



この様に非常に時間のかかる作業ですので、ウレタンの復元はコスト高になり、
シートウレタンを新たに復元し販売をしている処は世界でも少数ですが、その大半が加工無しでは元の様なシートシルエットには戻りませんので、購入には気を付けて下さいね。

日本では製造販売をしているのは多分弊社だけと思います。

シートを張り替える場合一番大事なのが、シートウレタンの形が崩れていないか?によって表面のライン つまり仕上がりが決まります。

あと生地・レザーの厚みも大切です、薄いと製品が硬質な感じで、風合いが落ちます。

次回は純正生地を使用しシート完成と行きますので、またクリックして下さいね。


今回は此処までです。


ではまた次回

自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。




大英帝国の幻 ROLLS-ROYCE20/25 その10

2011-09-16 09:19:56 | お知らせ
大英帝国の幻 ROLLS-ROYCE20/25 その10

すでに九月も中旬を迎えるのに、残暑が厳しいですね!

つい暑さに負けブログ更新よりも冷たい物の方に気が行き、キーボードに手が届きませんでした。
(笑いですね)


さて馬車にエンジンの付いた、車の復元も等々10回目となりました
前回はリャーオペラグラスの製作で終了致しましたので今回はリャーシートの製作ですね。
特注家具みたいな室内に直接作り込んで行くリャーは非常に手間のかかる作業になります。

先ずはこの板がリャーシートのベースとなる部分です。


ベースの板の上にコーンスプリングを取り付けるために、麻で構成されている幅60MMのベルト
を釘で打ちつけます。

この時代の車には麻布が良く使用されていますが、これには訳があり 麻の特徴として水分を含んんだ後、乾きますと以前より強度が増す特性があり、良く使用されておりました。
当時の自動車は今みたいに完全防水では無く、雨漏りは普通の事柄でした、から麻は適した素材だったのですね。

『良く古い映画にレインコート着たまま車に乗るシーンがありますね』

麻ベルトの上にさらに麻布を張り込み、その上面にコーンスプリングを一個一個手で縫い付けてゆきます。


コーンスプリングを縫い付けた上から麻布をさらに張り込んで行きます、少しシートの形が見えてきましたね。

その上から腰と肩のあたる部分に長い袋状に縫製した袋に、ホースヘアー(馬の毛)を挿入した物を
縫い込んで腰のサポートと致します。

この麻布の部分全体にホースヘアーを敷き詰めクッションを作り込んで行きます。
現在の自動車ではウレタンですが当時はウレタンが未だ発明されておりませんでしたので、
何十年たってもヘタリが来ないホースヘアーは最適な素材だったのでしょう。
今では高価でとても使えませんが・・・


さらにホースヘアーの上から型崩れしない様に生地をかぶせます。


その生地の上から布団を製作する時と同じ原理で、布団の中の綿が偏らないために、さし針をいたしますが、同じようにホースヘアーが偏らないために刺し針をいたします。

言葉に致しますと簡単ですが、大変根気と時間が必要な作業になり、さし針をする親指が戻らなくなったりいたします。



今日は少し難しいかったかもしれません、大半の人は布団の作り方なんて知りませんょね。
(^O^)

頃ブログを読んで頂いている方は、業界の自動車好きの方かな、それとも物作りに興味がある若い人かな?

こんな内容のブログは珍しいと思いますから、逆にどの様な方々が読んで頂いているのか興味がありますね~ご感想なんか頂けると嬉しいと思っています。

まだ作業は、続きますが今回は此処までです



ではまた次回

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