アルファロメオジュリアスプリントSS その4
暑い日が続き…お盆が有り…少し秋が近づきつつある様な気がして、久しぶりの更新です。
梅雨時と夏は私たちの仕事は作業がしずらい時期になり、特に淡い色のレザーですと、
縫製時に指の汗痕が着いてしまったりします。
これから湿度が低くなり良い時期に入りますが…もう少し先ですね。
さて前回はルーフを張り込んだ状態で終わりましたので、今回は個の続きです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/bc/c204bbc420d801adc578a87fda3fe98d.jpg)
写真では素材の感じが良くつかめませんが、何と使用したルーフの素材は約50年前に現車に
使われていた生地と同じ物です。
生地素材のデザインスピードは、とても早く6ヵ月もすれば同じ生地は生産中止になってしまいますので、50年も前に生地が入手できたことは、奇跡的な事なのです。
内装レストアの仕上がりは、いかに当時のオリジナル素材が入手できるかにかかっていると
言っても過言ではありません。
勿論入手できない場合もございますが、一片の切れはしから 糸を染め同じ生地を作る場合もありました。
費用は大変掛かりますが、クラッシクカーは文化財と熱意のあるお客様に恵まれました。
ちょっと話が脇道にそれましたので軌道修正して、次はドアーパネルの復元に進みますか。
画像がレストア前のドアーパネルです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/01/cf7a0b8c93a1a4b4f3dabb32124c6d72.jpg)
そして裏側です、良く見ると長期の使用に水分がボードに沁み込みフカフカになっているのが感じ取れると思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/92/122c1315625c0f8e1525af1938d9ee49.jpg)
次の画像がリャータイヤハウスカバーですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/b9/b840f8da28484a29289ab000189357de.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/1c/158e2687da68fbcce1d4cd7e3473ee4c.jpg)
以前に張り替えた跡があります、本来はボードの中に入っているウレタンホームはこんなに厚くはありません。
ドアーパネル表皮のレザーを剥がします、当時は数枚のパネルを釘で打ち合わせて、立体的に見せていたようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/67/ef54de4e8a785ca9ea1f348212f57dc3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/11/9f55bb24326e8ed0341fb3d3f7032478.jpg)
水分を含んだボードは同形に作り直します、その後防水加工を施し新たに規定厚のウレタンフォム
を張り込み各ボードを組み合わせポケット等を作り込んで行きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ba/532f4e66796ca4b5c6cef02858cd981b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/53/771293aa2330d3d4dbd1b152f64e1422.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/cd/8a6492fcf32e49965339228fb1131325.jpg)
そうそう、忘れるところでした! ドアーに付いているアシストグリップは長年の使用に耐えられずに
欠損しておりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/7f/a9d9347f665e49c8151fd11051b4d907.jpg)
取り付け部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/79/2ce800a43e27ee2d0372b102baf16f31.jpg)
このままでは形になりませんので、新たにアッシュという名の木材とスチールで新しく製作いたします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/29/6810a36251efbcde6249e5e3a4227209.jpg)
仕上がりました! ドアーパネルにアームレストを取り付け完成です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/c0/0be55a0699063013bb6a7fb9577d26c7.jpg)
ご存じない方は自動車の内装は、一台のミシンでカシャカシャとレザーなり生地を縫うくらいと、
お思いの方が大半でしょうが、 実は色々な作業をいたします。
例えばアルミパネルでガーニッシュの製作とか、アームレストの製作もその一つですね。
時には一台丸ごと試作車を製作したりと、色々なお仕事があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/3c/1b15a018e432a2b7a7ce1d1b14ff3975.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/6e/03acc19de76fe801a74976eae7cb20d6.jpg)
ミシンにしてもオリジナルを追及すると、用途によって数台は必要になります。
弊社では7種位はあります。
1970年頃のシャドーはドアパネルのボードに直接ミシンで縫い込んで行きます。
弊社では10mmのベニヤまで縫製が可能な機種もあります。
そうそうお客様によってはエンジンのオーバーホールまで、お願いされる時もあります。
その場合は時間に余裕が有る時の作業と、お願いいたしておりますが…
今回は此処までです。
ではまた次回
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。
暑い日が続き…お盆が有り…少し秋が近づきつつある様な気がして、久しぶりの更新です。
梅雨時と夏は私たちの仕事は作業がしずらい時期になり、特に淡い色のレザーですと、
縫製時に指の汗痕が着いてしまったりします。
これから湿度が低くなり良い時期に入りますが…もう少し先ですね。
さて前回はルーフを張り込んだ状態で終わりましたので、今回は個の続きです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/bc/c204bbc420d801adc578a87fda3fe98d.jpg)
写真では素材の感じが良くつかめませんが、何と使用したルーフの素材は約50年前に現車に
使われていた生地と同じ物です。
生地素材のデザインスピードは、とても早く6ヵ月もすれば同じ生地は生産中止になってしまいますので、50年も前に生地が入手できたことは、奇跡的な事なのです。
内装レストアの仕上がりは、いかに当時のオリジナル素材が入手できるかにかかっていると
言っても過言ではありません。
勿論入手できない場合もございますが、一片の切れはしから 糸を染め同じ生地を作る場合もありました。
費用は大変掛かりますが、クラッシクカーは文化財と熱意のあるお客様に恵まれました。
ちょっと話が脇道にそれましたので軌道修正して、次はドアーパネルの復元に進みますか。
画像がレストア前のドアーパネルです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/01/cf7a0b8c93a1a4b4f3dabb32124c6d72.jpg)
そして裏側です、良く見ると長期の使用に水分がボードに沁み込みフカフカになっているのが感じ取れると思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/92/122c1315625c0f8e1525af1938d9ee49.jpg)
次の画像がリャータイヤハウスカバーですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/b9/b840f8da28484a29289ab000189357de.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/1c/158e2687da68fbcce1d4cd7e3473ee4c.jpg)
以前に張り替えた跡があります、本来はボードの中に入っているウレタンホームはこんなに厚くはありません。
ドアーパネル表皮のレザーを剥がします、当時は数枚のパネルを釘で打ち合わせて、立体的に見せていたようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/67/ef54de4e8a785ca9ea1f348212f57dc3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/11/9f55bb24326e8ed0341fb3d3f7032478.jpg)
水分を含んだボードは同形に作り直します、その後防水加工を施し新たに規定厚のウレタンフォム
を張り込み各ボードを組み合わせポケット等を作り込んで行きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ba/532f4e66796ca4b5c6cef02858cd981b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/53/771293aa2330d3d4dbd1b152f64e1422.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/cd/8a6492fcf32e49965339228fb1131325.jpg)
そうそう、忘れるところでした! ドアーに付いているアシストグリップは長年の使用に耐えられずに
欠損しておりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/7f/a9d9347f665e49c8151fd11051b4d907.jpg)
取り付け部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/79/2ce800a43e27ee2d0372b102baf16f31.jpg)
このままでは形になりませんので、新たにアッシュという名の木材とスチールで新しく製作いたします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/29/6810a36251efbcde6249e5e3a4227209.jpg)
仕上がりました! ドアーパネルにアームレストを取り付け完成です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/c0/0be55a0699063013bb6a7fb9577d26c7.jpg)
ご存じない方は自動車の内装は、一台のミシンでカシャカシャとレザーなり生地を縫うくらいと、
お思いの方が大半でしょうが、 実は色々な作業をいたします。
例えばアルミパネルでガーニッシュの製作とか、アームレストの製作もその一つですね。
時には一台丸ごと試作車を製作したりと、色々なお仕事があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/3c/1b15a018e432a2b7a7ce1d1b14ff3975.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/6e/03acc19de76fe801a74976eae7cb20d6.jpg)
ミシンにしてもオリジナルを追及すると、用途によって数台は必要になります。
弊社では7種位はあります。
1970年頃のシャドーはドアパネルのボードに直接ミシンで縫い込んで行きます。
弊社では10mmのベニヤまで縫製が可能な機種もあります。
そうそうお客様によってはエンジンのオーバーホールまで、お願いされる時もあります。
その場合は時間に余裕が有る時の作業と、お願いいたしておりますが…
今回は此処までです。
ではまた次回
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。