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ferrari ディノ246GT レストア-11

2010-06-15 17:30:23 | お知らせ
ferrari ディノ246GT レストア-11

いよいよ関東も梅雨入りいたしましたね。

今年の4~5月は良い気候に恵まれビンテージカーを所持してる方に
とっては最高に楽しまれたかと・・・・?

何時もお客様に『内装を張るのはどの季節が一番良いのですか?』
と尋ねられますが、私的には6月の梅雨時が一番適していると思います。

理由としては レザーは良く呼吸していると言われますが、6月は湿度が
レザーの組織に入り込み柔軟性が増し、三次曲面のベースにフィットしやすく
シートのライン及び微妙な面が出やすくなるのです。

その時秋の乾燥時はレザーが水分を放出し収縮しますので、その分を加味して
あまり強く張らない様に気をつけなくてはいけません。

オット前置きが長くなってしまいましたので、本題のディノに入らせて頂きます。

前回までに各部品がレストア完了しこれから組み立てに入りますが、その前にカーペットですが、
現代の殆どの車両のカーペット素材は化学繊維になってしまいましたが、
まだこの時代は良い材料を使用していました。



写真のカーペットは1960年代新車時に装着されていた物に近い
ウール根毛の毛足のシッカリしたカットパイルです。
少し高価になりますが、この素材を使用することによりコノリーレザーの
匂いとウールの匂いが混じり新車時に近い自動車の室内の香りが再現できるからです。

又パネル等組み立て時には私は出来るだけオリジナルの新しいネジを使用します。
ディノの場合ーネジを使用していますが、現在では入手が困難な物ですが、
弊社では各種ストックしてお客様に喜んで頂いております。

写真はほんの一例です。





このネジを使用し組み立てていくわけですが、まだ車体に直に生地を張りこむ
作業が残っています。

地下張りには順序があり写真の様な番号順に張って行いきます。
順序を間違えると切り口が見えたりいたしますので完成時汚く見えます。



今回完成まで記載するつもりでしたが、少し長くなるので
完成は次回までのお楽しみと言う事で・・・・・・続きは次回へ



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