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自動車内装専門

ferrari ディノ246GT レストア-7

2010-02-13 10:58:46 | お知らせ
ferrari ディノ246GT レストア-7

突然PCがダウンいたしまして更新が出来ず、ご迷惑をお掛け致しました。

失われたデーターも少なからずございましたが、約10日間もかかかりましたが、
無事復活にこぎ着けホットしております。

ディノの復活を願いながら第7弾シート編と進みます。
オーナー様のご希望で使用する素材のレザーは、英国connolly社の
製品名AUTOLUXカラーNO891 ダークブラウンと決まりました。



この画像が牛一頭分の大きさです。
ご存じのようにconnolly社のAUTOLUXは360モデナまで長年ferrariの
純正レザーとして使用されておりました歴史のあるブランドです。

次のの段階として型紙に合わせレザーを裁断いたします。
レザー一等分の価格が約¥100,000円ーになりますが、シート一脚はできません。



余談ですがディノのシート形状には大まかに3パターンあります。
まず①ビニールレザータイプ②レザータイプ③デイトナタイプ
と在り、又シートフレームも最初の206~246Lタイプ
とその後の246GTと2タイプです。

次の写真はデイトナタイプの裁断の写真ですが、この量で1シート分です。



次に縫製と進みますが、使用する糸は上糸と下糸の素材を弊社では分けております。
上糸はテトロン系下糸は混毛系のビニロン或いは絹系を使用します。

理由としてテトロン系は強度・艶と良いのですが、摩擦係数が低いために糸の
しまり具合が弱く糸の緩みの原因となりやすのです。

糸の太さは工業用としては120~0番まで在りますが、数字が少なくなるほど糸は
太くなります。

ビンテージferrariでは8番、 近年のferrariでは5番~のように太くなっています。

又ミシンは数種類ありますが、おもにドイツのADLER社を使用しております。
私の若いころferrariの内装に憧れ、ぜひ実際に縫製をしている人に会いたいと
イタリアまで行きました時に、故人となりましたがferrari創立以来のシートを
手がけている方にお会いした時に、ADLERがベストだと助言いただき、その時から
ADLERを使っています。

針はドイツのSCHMETZのレンズ型134°のカッテングポイントを使用し針目の美しさを
再現いたしております。

その様にして出来たシートレザータイプの2パターンです。




これからも作業は続きますが続きは次回へ・・・・・

自動車内装の試作から復元まで・・・ご相談はhttp://www.foxhead.co.jpまで

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