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レクサスLFAとドンぺリの熱い社員

2012-08-08 15:25:31 | お知らせ
今日はカーグラフィック8月号にレクサスLFAのメーター記事が有りましたので
その裏話です。


今から9年くらい前でしたか、ある会社のデザイン部から突然電話が有りました。
内容は『私に一度会って楚ご相談したい事が有ります』との内容でした。
その方の会社名は存じ上げておりましたが、相手は一部上場の会社ですし、
此方は三チャン農家みたいなところです。

此方も暇でしたし、『お話ぐらいならお聞きさせて頂きます』とお答え致しました。
私は個人的に一般に称する デザイナーと言う人種が大嫌いな部類です。

当日その大嫌いなデザイン部の彼が訪ねてこられました。

内容は何か『先行車のダッシュボードの製作をして頂きたい』との相談でしたが、

『どの様な車なの?車のカテゴリーを示して頂かないとお答えできません』!とお答えしたら

実はトヨタで計画しているV10のスポーツカーです・・・とのお答え(渋々の返事)

此処で私少し興味が湧いてきて、とりあえずお話をお聞きしました。

この社員 仮名M君が、今まで仕事柄色々な自動車メーカーのデザイナーと称する
人たちと仕事をして来ましたが、彼らとは違い熱血漢な人でした。

Mさんいわく今回初めてコンペに出品しても良いよとトヨタ社のデザイン部に言われたそうです。

(コンペとは同じ目的の部品の採用を決定するための展示会みたいな物です)

その頃はトヨタ社のメーター類は同系列のND社と決まっていました。

話を聞いている内にM君が、熱く語り始め トヨタはND社と80%位に決まっているのが
非常に悔しい! と 何とか大向こうをギャフンと言わせたいと言い始めました。

私もこの様な話は嫌いでは無く、むしろ血わき肉躍るタイプですので、 

『やってもいいよ』 と言ってしまいました。

ND社をギャフント言わせます、その代わり条件が二つあります。

『一つ製作資金を値切りは無しですよ』と言いましたら 一会社員のM君が、

『分かりました 』 私が責任を持って対処します。

私も会社組織に属する一社員のMさんが、持っているであろう決済決定力は
想像できますが、彼の眼の真剣さに打たれ M君の喜ぶ顔が見たくなりました。

二つ目の条件が、必ずコンペを勝ち取ってやるから、その時はドンぺリを持参し
みんなで祝杯をあげること!

製作時間がどの位だったかは 以前の事なので忘れてしまいましたが、
M君の喜ぶ顔と 少々のロマンに酔いながら製作したモックアップです。








コンペ当日、私が製作したYK社モデルはダッシュボード全体の1/3位の大きさです。
其れに対して資金力のあるND社はフルスケールモデルを3パターン持ち込んだそうです。

しかしトヨタ社のデザイナーのお偉方は、YK社のモデルに誰一人意義を唱える人がいなく、絶賛だったと
当日コンペにいたM君が、興奮して電話を入れてきました。

コンペが終わり数か月の時が流れました・・・有る日突然!静岡から 私の会社の千葉県柏市まで、
車に乗り、チャイムを鳴らすでは有りませんか。

鉄のドアーを開けると そこにはM君と協力してくれたデザイン会社の人が、片手にドンぺリを持ち
ニコニコしながら立っていました。


その後、真夏の熱い事務所で、ドンぺリの宴を開いたのは言うまでも有りませんが、その時のドンぺリは
YK社が購入したとは思いません 多分M君が自らの懐を痛めたのでしょう・・・・

このコンペを機会にYK社はトヨタ社の依頼が信頼に代わって行きました。

ありがとうM君 あの時飲んだドンぺリの味と 一緒に目的を達成できた事を誇りに思います。

そしてこの写真は何代目かの多分最終型に近いメーター周りの画像です。




色々な方法で人生をエンジョイ出来る自動車って本当にステキですね。



ではまた次回

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