大英帝国の幻 ROLLS-ROYCE20/25 完成
本シリーズを開始しましたのが、今年の2月でしたね~。
早いものでもう12月となり2011年も残り少なく今年は色々な事が起き日本だけでなく、
世界的に激動の一年でした。
1932年製のROLLS-ROYCE20/25 もあと少しで完全復活になります。
要所だけを抜粋して説明いたしてきましたが、多々理解できない点があった
事と思います。
さて前回はシートが出来た時点でのページ終了となりましたので、今回はドアーパネルから
内張りの端末処理方法を、記載させて頂きます。
前回終了画像
ドアーレストア前の室内の写真です ドアー部分が映っておりますが、この時代の
ドアーパネル本体のボードは属名『航空ベニヤ』と言う硬く丈夫な合板が使われています。
(昔の飛行機は合板で出来ていたのですよ)
流石に丈夫な合板でも製造後80年も過ぎればボロボロ状態ですので新しく製作して、
特注コノリーレザーを張り込みます。
画像でリブ状に縫製してある処が見えますが、この部分は一本ずつでは無く 大きな
一枚革を使用しておりドアーだけで、牛一頭分が必要になります。
次に内張り部分のウール生地の最後の端末を綺麗に見せるために、WINDLACE(ウインドレース)&
WIRE ON(ワイヤーオン)と言う部材を打ち込んでゆきます。
これがWIR EONです。ルーフの先端部分に使われておりますし、又現在で言う
ドアーウエザーストリップの役目もしております。
WINDLACEとWIRE ONはコンビで使用されることが多いですですが、シート単体の場合
AWINDLACEが多く使用されます。
そして単品のWIRE onです。 素材は生地で編んであり 柄はとてもアンティーク調で
入手には困難を要する貴重品です。
これは内装色に合うように特別に染色した物です。
このWIRE ONの使用方法は センター部分を釘で打ち込み その後真中から谷折して
釘の跡が見えなくなる様にして使用します。 (WIRE ONは馬車の製作に多く使用されました)
この一連の作業が内装内張りの最後の作業になり、その後出来上がった
フロントシートを取り付けて完成となります。
最初をご覧になれなかった方に、レストア前の写真です。
その後レストア時間一年を過ぎた後の画像です。
最後に20/25 の様な歴史を戻すような作業は、長期に亘る物が多くその時の時間の流れが必要になり、又 失われた
職人の技が有りと・・・精神的にハードな物ですがその分完成時には、得に言われぬ達成感が有るのも又真実です。
この場を借りこの様な各種の作業をさせて頂きました方々に、感謝のお礼を述べさせていただきます。
本当にありがとうございました。
次回はferrariデイトナの連載予定ですので、又お時間が有る時にでも覗いて頂けましたら幸いです。
色々な方法で人生をエンジョイ出来る自動車って本当に素晴らしいですね
今回は此処までです。
ではまた次回
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。
本シリーズを開始しましたのが、今年の2月でしたね~。
早いものでもう12月となり2011年も残り少なく今年は色々な事が起き日本だけでなく、
世界的に激動の一年でした。
1932年製のROLLS-ROYCE20/25 もあと少しで完全復活になります。
要所だけを抜粋して説明いたしてきましたが、多々理解できない点があった
事と思います。
さて前回はシートが出来た時点でのページ終了となりましたので、今回はドアーパネルから
内張りの端末処理方法を、記載させて頂きます。
前回終了画像
ドアーレストア前の室内の写真です ドアー部分が映っておりますが、この時代の
ドアーパネル本体のボードは属名『航空ベニヤ』と言う硬く丈夫な合板が使われています。
(昔の飛行機は合板で出来ていたのですよ)
流石に丈夫な合板でも製造後80年も過ぎればボロボロ状態ですので新しく製作して、
特注コノリーレザーを張り込みます。
画像でリブ状に縫製してある処が見えますが、この部分は一本ずつでは無く 大きな
一枚革を使用しておりドアーだけで、牛一頭分が必要になります。
次に内張り部分のウール生地の最後の端末を綺麗に見せるために、WINDLACE(ウインドレース)&
WIRE ON(ワイヤーオン)と言う部材を打ち込んでゆきます。
これがWIR EONです。ルーフの先端部分に使われておりますし、又現在で言う
ドアーウエザーストリップの役目もしております。
WINDLACEとWIRE ONはコンビで使用されることが多いですですが、シート単体の場合
AWINDLACEが多く使用されます。
そして単品のWIRE onです。 素材は生地で編んであり 柄はとてもアンティーク調で
入手には困難を要する貴重品です。
これは内装色に合うように特別に染色した物です。
このWIRE ONの使用方法は センター部分を釘で打ち込み その後真中から谷折して
釘の跡が見えなくなる様にして使用します。 (WIRE ONは馬車の製作に多く使用されました)
この一連の作業が内装内張りの最後の作業になり、その後出来上がった
フロントシートを取り付けて完成となります。
最初をご覧になれなかった方に、レストア前の写真です。
その後レストア時間一年を過ぎた後の画像です。
最後に20/25 の様な歴史を戻すような作業は、長期に亘る物が多くその時の時間の流れが必要になり、又 失われた
職人の技が有りと・・・精神的にハードな物ですがその分完成時には、得に言われぬ達成感が有るのも又真実です。
この場を借りこの様な各種の作業をさせて頂きました方々に、感謝のお礼を述べさせていただきます。
本当にありがとうございました。
次回はferrariデイトナの連載予定ですので、又お時間が有る時にでも覗いて頂けましたら幸いです。
色々な方法で人生をエンジョイ出来る自動車って本当に素晴らしいですね
今回は此処までです。
ではまた次回
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