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大英帝国の幻ROLLS-ROYCE20/25 その3

2011-03-16 15:24:08 | お知らせ

記事を更新させて頂きます前に、不幸にも関東東北大震災に見舞われたた方々には
お掛けする言葉が見つかりません。

幸いにも私の処は被害が軽傷で済みましたが、すべての地球の人々が英知を絞り応援いたしております。

どうか一日でも早く平穏な営みに戻れるよう心から願います。

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田久保 勝


大英帝国の幻ROLLS-ROYCE20/25 その3

前回ではフロントシートを剥がしたところで終了致しましたが、欠損していた
サイドサポート板を復元しました。



また懸案のコーンスプリングも再生可能になり線径を測り同じ張力を復元いたします。


コーンスプリングを取り付けられるように、麻布を張り一つずつコーンスプリングを
縫い付けて、クッション効果が出るように致します。
縫い込む際にスプリングがバラバラにならない様に水糸で一個一個連結させながら縫い込む事が必要になります。



外線で四角く出来たスプリングの麻布をシートベース板に特殊くぎで打ち込み取りつけます。
画面上左側の赤い線が欠損したサイドサポート部分です。



その後シート再度サポート板に厚さ5~6mmの純毛フエルトを釘で打ち込みその上にさらに麻生地を張り込みます。
張り込んだ麻布の上に、シートの腰の部分にあたる処に横長の袋状に縫製した白い布の中に馬の肌毛を詰め縫い込みます。

これが馬の肌毛ですが、これだけ肌毛を集まるのはさぞ大変でしょうね。
海外のビンテージチェアーにも使用されていますが、今では貴重な素材の一種です。


さらにシート背面にあたる麻布の上にホースヘアーを均一に敷き込みますが、ホースヘアーは通常100年は持つと
言われるほど剛毛ですので均一に敷きこむのは中々難しい物です。



均一にホースヘアーを敷き詰めた後白い金巾で覆い、ホースヘアーの位置が動かない様に刺し張りを入れ縫い込みます。
この方法はお布団を製造する手法と一緒です。


如何ですか? 創世記の自動車製造の時間がかかる事 たかがシートの背面を作るだけでこれだけ時間が
かかるのですね。
しかも未だシートの背面は完成しておりません今はフロントシートの全段階の初期から2段と言う処でしょうか。

今はフロントシートの部分ですが、この後作業を進めて行くうちにとんでもない難問に突き当たってゆきます。

次回もフロントシート製作の続きですので、また覗いて頂けましたら光栄です。

ではまた・・・次回


自動車内装デザイン製作及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。









 

大英帝国の幻ROLLS-ROYCE20/25 その2

2011-03-03 16:11:21 | お知らせ
大英帝国の幻ROLLS-ROYCE20/25 その2



いよいよ大英帝国の幻ROLLS-ROYCE20/25の復活作業を開始致しますが、79年も前の車ですから
想像絶する大変さだと思っておりますが・・・・頑張ろう!

先ずはフロントシートから復元作業を開始致しますので、車両から取り外し分解開始です。
いつも思いますがR/Rのシャドーまでのシートはほんとうに重いのですよ。(スパになるとウソみたいに軽くなります)
クラウドなんかですと、とても一人では取り出せず2人でやっと取りだします。



これがフロントシートですR/Rの20/25のサスペンションはリーフスプリング・リジットアクスルで構成されていますので、
路面からのショックが伝わりやすいので、ショックを和らげるためにシートはダブルックションで構成されています。

それでは表皮を剥がしてゆきます。

これがバックレスとです骨格はスチールですが、全体構成は木の板(ウッドパネル)です。
ウッドパネルの上にコーンスプリングを麻布に縫い付けているのが画像でわかります。


スプリングを取り外した状態ですが、片方のサイドパネルが割れております。
次の画像が座面のアッパークッションですが、縫製をほどいた後に黒く見えるのが馬の肌毛(ホースヘアー)です。

この画像はリャーシートですが、構成はフロントも同じ個性で出来ており 表面の黒いのがホースヘアーです。


中から取り出したホースヘアーで、白く残っている処は綿ですね
シートに適した綿は現在の布団みたいにフアフアした綿は使用に適しておりません。
私はインド綿のガッシリした綿が適していると思い使用しています。

ホースヘアーを取り外すとコーンスプリングを数十個組み合わせロット線で四角く成形し
布で包んだシートベースが出てきました。
コーンスプリングも長年の使用により、ヘタリ、折損がありますので新規制作するわけですが、
現代ではコーンスプリングは一般には販売しておりませんので、昔の職人に特注製作をお願い
するしかないのが現状です。(職人さん元気でいるかな?)

どうですか?触れたんスポンジが無い時代のシート構成素材はまるで、超高級なベッドの作りといっしょです。

今時こんなベッドを注文する人がいるとは思えませんが、ベッド一つが国産高級車の価格と一緒かもしれませんね

次回はフロントシート製作に入る予定ですので、また覗いて頂けましたら光栄です。

ではまた次回


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