星撮りにメインで使っている主砲(口径18cm反射望遠鏡)が改造のため
ドック入りしている間に、200mm望遠レンズを使う機会が増えました。
このレンズは自宅からの富士山撮影でもよく使っています。
当然、昼間の撮影ならオートフォーカス(AF)が利きますので、
ピントはカメラ任せで特に問題ありません。
しかし、天体撮影となると被写体が暗いためAFが利かず、
マニュアルフォーカス(MF)でピント合わせをすることがほとんどです。
カメラレンズにはもちろんピント指標が元々付いていまして、
星撮りの場合は∞(無限遠)いっぱいに合わせればいい訳ですが、
最近の望遠レンズはピントリングが∞より先まで回ってしまいます。
AF撮影ならそれでも問題ありませんが、ピント指標が奥まっていて見難い
こともあり、MFで無限遠にしっかり合わせるのは案外難しいんです。
しかも温度によって微妙にピントが変化したりするので、屋外で撮ることが
前提の天体撮影ではそれなりの微調整を行うための指標が欲しくなります。
そこで「ピットメジャー」なる粘着タイプのメジャーを貼ってみました。
こんな感じです↓
で、実際に最小目盛りである1mmの半分ぐらいずつずらしながら
星を試写して得られた一連の星像がこちら↓
これで精度よくピントを合わせられる感触が得られました。
今まで絞り開放で写すと、正確なピント出しができないせいか、
どうもフォーカスが甘くなりがちだったため、絞り込んで撮影してました。
写真撮影の知識をお持ちの方は周知のことかと思いますが、
絞り込むとピントの合う範囲が広がる(=焦点深度が深くなる)ので、
ジャスピンでなくてもボケ難くなるメリットがあります
ただし、その分露出時間を長くしないといけないいうデメリットがあります。
それと、絞ると明るい星の周りに絞り羽根の回折による光条が発生してしまって、
こんな画像になってしまいます↓
【オリオン座中心部】
キヤノンEOS Kiss Digital X + 200mm望遠レンズ使用 ISO1600 F4.5
総露出時間60分(露出6分×10コマ加算) 赤道儀使用
輝いている星っぽくて綺麗という人もいますが、撮影対象によっては
見苦しく感じることがあります。
今回の工夫により開放絞りでもピントがかなり追い込めると思いますので、
これからは絞って撮らなくてもよくなりそうです。
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