梅雨の中休みで晴天となった先週末、約1か月ぶりにオルバース彗星を撮影しました。
【オルバース彗星(13P)7/5】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,1.6倍クロップ,
総露出時間32分(2分×16フレーム,彗星核基準σクリップコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,トリミングあり,静岡県西伊豆町にて
この彗星は6/30に近日点(軌道上の太陽最接近ポイント)を通過したばかりで、ほぼ最盛期と言えそうです。
依然として夕方の北西の低空に見えていますが、薄明終了時の高度は前回の撮影時よりも高くなってました。
光度は6.5等くらいで、口径5cmの双眼鏡で割と簡単に見つけられ、ごく短いながら尾も確認できました。
写真では頭部のコマが少し緑色を呈し、幅の広いダストの尾と細い筋状のイオンの尾が重なっているのが
分かります。イオンテイルは淡いながら結構長く伸びている感じで、フレームアウト気味です。
この先も夕空に見え続け、日没時間が徐々に早くなっていくこともあって薄明終了後の地平高度は上昇し、
観測条件は良くなっていきますが、太陽からも地球からも離れていってしまうため光度は低下していき、
次の新月期には7等台半ばまで下がるとみられます。8月後半には地平高度も日毎に低くなっていくので、
追跡できるのは9月いっぱいまでとなりそうです。ちなみに9月末には明るさが11等以下になる見込みです。
梅雨明け後に撮影チャンスがあれば、また狙ってみようかなぁ・・・