蕎麦彷徨

ひとりの素人が蕎麦について考えてきたことを書きしるすブログ

「爆問学問京大SP」をみて

2008-11-24 | 

今日の午前、NHK総合テレビで「爆問学問京大SP」なる番組があった。例によって爆笑問題の太田氏が学者(学問の世界)に議論をふっかける番組である。今日はそのSP版。論争テーマは「独創性」。京大は東大と違ってノーベル賞受賞が多いなどの理由で、このテーマが設定されたに違いない。

例によって、論点がずれまくり消化不良の感は否めなかったが、面白かった。例えば、ニュートンは木からリンゴが落ちるのを見て、地動説に気づいたといわれるが、なぜそこ至れたかと問題提起をする。すなわち、独創とはどこから生まれるか。いいのだが、今日の最大のテーマのここへの議論が集中せず、私はイライラした。

私は、この独創などというものは天から降って湧いてくるようなものではないと思う。1つの分野を突き詰めて、突き詰めていったその先にやっと見えてくものだと思う。ただし、その時の内在化の過程で、絶えず何かが違うのではないかと疑問に思うことが肝要なのではないかと私は考えている。つまり、問題意識の高さが重要ではないか。そして、この後者の方が重要なのかもしれない。

蕎麦の世界では、師につきその技術を学ぶ。しかし、師について学びながらも、師を否定しなければならない。この後者の意識がない限り、師の手の平のうちにとどまるのではないか。おそらく、片倉康雄氏を越えた高橋邦弘氏にはこのような意識があったに違いない。今、高橋氏に代表される現代の蕎麦の頂点をいかに越えるかが問われている。


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