蕎麦彷徨

ひとりの素人が蕎麦について考えてきたことを書きしるすブログ

米 石井稔さん(3)

2010-11-05 | 

② 肥料について。映像で石井さんが追肥を施す姿が紹介されていた。その肥料は、鶏糞に山から採取した微生物をまぶしたもので、その微生物も、稲の生育に最適なものを長い年月をかけて特定していったものだという。

ただし、この鶏糞に微生物をまぶしたものが、追肥だけでなく、使用するすべての肥料の主たる肥料になっているかは、番組からは判らなかった。作物栽培には、肥料がとても大切だと思うので、この点はより詳しく紹介してほしかった。ところで、山や竹林など様々な場所から微生物を採取し拡大培養する方法があるが、どの特定の微生物が、何の作物によいかなどを特定することはなかなか難しいことだと思う。

③ 疎植栽培。番組では少しも触れられていなかったが、ウェブサイトで検索してみると、石井さんは相当な疎植栽培をしている。ソバについて私もかなりの疎植栽培が重要だと考えているが、石井さんもそうであった。

圃場Bは、完全無肥料で、しかも種子を全く選別しなかったので、平均的播種量とされている10a当たり5kgの割合で播いた。これは完全に多すぎた。茎が細く、かなり広い範囲で倒伏が起こってしまった。5kg/10aは、やせ地などで相当条件が悪くても多すぎる。ちなみに、圃場Aの収穫個体数は、わずか24個体/㎡であった。


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