いっちゃんの日記帳

昔ながらの原風景のふる里、京都美山で「いっちゃん」が、四季折々の風景とともに日常や出来事などを綴ります。

産直サミット

2009年07月24日 | 日記
産直サミット(産地直売所や加工施設の会合)が開催され、出席しました。

産直サミットも、全国規模から市町村規模まで幅広くありますが、今回は南丹広域圏(亀岡市・南丹市・京丹波町)の主催する会合でした。

お店からは、社長と私の二人が参加。
色々と資質の向上を目指すための勉強です。

接客について講演があり、朝倉ゼミナール研究所の朝倉 慶さんが接客に愛と心をもってお客様に向き合う大切さを話されました。
私自身も心がけているつもりでしたが、本当に心行くまで親身になって対応する事は無かったといえます。
これからは、少しでも人と話ができ、快く買って頂けるお店づくりが大切だと思います。
少しは、その為すべき事を勉強させて貰いました。

そんな中で「ディズニーランドのお子様ランチ」と言うお話をされました。
接客業務に関わる皆さんには非常に大切な考え方だと思います。
杓子定規なマニュアルを無視してでも、お客様の感動を起こさせる素敵さに脱帽します。

その内容は。


 『ディズニーランドのお子様ランチ』


東京ディズニーランドの中にあるレストランでのお話です。

若い夫婦が二人でそのレストランに入りました。
店員はその夫婦を二人がけのテーブルに案内し、
メニューを渡しました。

するとその夫婦はメニューを見ずに
「お子様ランチを2つ下さい。」 とオーダーしたのです。

店員は驚きました。

なぜなら、ディズニーランドの規則で、 お子様ランチを提供できるのは
9歳未満と決まっているからです。

店員は、 「お客様、誠に申し訳ございませんが、 お子様ランチは9歳未満のお子様までと 決まっておりますので、 ご注文はいただけないのですが...」 と丁重に断りました。
すると、その夫婦はとても悲しそうな顔をしたので、
店員は事情を聞いてみました。

「実は…」 と奥さんの方が話し始めました。

「今日は、亡くなった私の娘の誕生日なんです。
 私の体が弱かったせいで、娘は最初の誕生日を迎えることも 出来ませんでした。子供がおなかの中にいる時に主人と “3人でこのレストランでお子様ランチを食べようね” って言っていたんですが、それも果たせませんでした。
  
 子どもを亡くしてから、しばらくは何もする気力もなく、 最近やっと落ち着いて、亡き娘にディズニーランドを見せて 三人で食事をしようと思ったものですから…」

店員は話を聞き終えた後、 「かしこまりました」 と答えました。そして、その夫婦を二人掛けのテーブルから、 四人掛けの広いテーブルに案内しました。

さらに、 「お子様はこちらに」 と、夫婦の間に子供用のイスを用意しました。
やがてそのテーブルには、お子様ランチが3つ運ばれてきました。
その店員は笑顔でこう言いました。

  「ご家族で、ごゆっくりお過ごし下さい」


この夫婦から後日届いた感謝状にはこう書かれていました。

  「お子様ランチを食べながら、涙が止まりませんでした。
   まるで娘が生きているように、家族の団らんを味わいました。
   こんな体験をさせて頂くとは、夢にも思っていませんでした。
   もう、涙を拭いて、生きていきます。

   また来年も再来年も、娘を連れてディズニーランドに行きます。
   そしてきっと、この子の妹か弟かを連れて行きます。」


さて、この店員の行動は明らかに規則違反です。

しかし、この行動について上司からお咎めを受けることは
ありませんでした。なぜなら、この店員はディズニーランドが
最も重要視しているルールに従って行動したからです。

それはお客さんに夢と感動を与えること。


当たり前に接客しては知り得ない事が、心を開いてお客様に接する事で、相手の心の思いや言いたい事などが判ってくると言います。

見ず知らずのお客様とお話しするのは大変です。
それでも、お客様は買い物と同時に元気も貰って帰られると。
そこに大切なお客様との接点を感じます。

ただ、当たり前に「ありがとうござます」と言うだけでなく、心を込めてお客様と向き合う事の大切さを学びました。


これをあしたに生かせるように頑張ります!!

写真は今日の会場風景です。