野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

白の大きなクロッカスのような「タマスダレ」(高尾の花 21-89)

2021年10月16日 06時10分20秒 | 

どうしてこんな名前がついたかと思う花「タマスダレ」。白の大きなクロッカスのイメージ。タマスダレ属という正式の名称なのだ。大衆芸の南京玉すだれとはまったく関係がない。裏高尾の南浅川の川べりに野生化して咲いていた。

(2021年初秋 裏高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)
「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)
「ツリフネソウ」(高尾の花 21-77)
「キバナアキギリ」(高尾の花 21-78)
「キツリフネ」(高尾の花 21-79)
「センニンソウ」(高尾の花 21-80)
「ヤブマメ」(高尾の花 21-81)
「キンモクセイ」(高尾の花 21-82)
「アオジソ」「(高尾の花 21-83)
「ヤブミョウガ」「(高尾の花 21-84)
「ムラサキツユクサ」「(高尾の花 21-85)
「彼岸花」「(高尾の花 21-86)
「ニラ」「(高尾の花 21-87)
「ツルボ」(高尾の花 21-88)

 

タマスダレ(玉簾)
常緑多年草
ブラジル原産。全国で栽培され、人家付近でしばしば逸出・野生化している。直径2〜3cmの鱗茎から長さ40cmほどの扁平で線形の葉を、秋から冬にかけて叢生する。高さ30cmほどの花茎をだし、直径6cmほどの白色の6弁の花を上向きに単生する。鱗茎はよく分球する。花期は夏〜秋。(日本帰化植物写真図鑑)
学名は、Zephyranthes candida
ヒガンバナ科タマスダレ属

 

 


優しい藤色の花が穂状につく「ツルボ」(高尾の花 21-88)

2021年10月14日 06時55分00秒 | 

優しい藤色の花が穂状につく「ツルボ」。とくに目立つ花ではないが、草原にひっそりと咲いているのをみると心が和む。

(2021年初秋 裏高尾)

 

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)
「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)
「ツリフネソウ」(高尾の花 21-77)
「キバナアキギリ」(高尾の花 21-78)
「キツリフネ」(高尾の花 21-79)
「センニンソウ」(高尾の花 21-80)
「ヤブマメ」(高尾の花 21-81)
「キンモクセイ」(高尾の花 21-82)
「アオジソ」「(高尾の花 21-83)
「ヤブミョウガ」「(高尾の花 21-84)
「ムラサキツユクサ」「(高尾の花 21-85)
「彼岸花」「(高尾の花 21-86)
「ニラ」「(高尾の花 21-87)

「ツルボ」

 ツルボ [蔓穂]
花の色 赤 、 紫
開花時期 5月 、 6月 、 7月 、 8月 、 9月 、 10月
誕生花5 月 6日花言葉誰よりも強い味方
花の特徴 葉の間から20センチから40センチくらいの花茎を立て、総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)をつける。 花は密につき、薄い紅紫色をしている。 花被片は6枚、雄しべも6本である。
葉の特徴 葉は線形で、2枚が根際から生える。 葉の長さは10センチから20センチくらいである。 開花時期には葉はないこともある。
実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
この花について 属名の Scilla は「シーオニオン(Urginea scilla)」の名を転用したものである。 種小名の scilloides は「シーオニオン(Urginea scilla)に似た」という意味である。
その他 和名の由来は不明である。 別名を参内傘(サンダイガサ)という。 これは、宮中に参内するとき貴婦人が使った柄の長い傘を畳んだ形に見立てたものだそうである。
生育地 山野など
植物のタイプ 多年草
大きさ・高さ 10~20センチ
分布 北海道から沖縄にかけて分布。 海外では、朝鮮半島、中国、ウスリー地方などにも分布。
名前の読み つるぼ
分類 ユリ科 ツルボ属
学名 Scilla scilloides

 


野菜のニラとは思えないほどのかわいい白い花をつける「ニラ」「(高尾の花 21-87)

2021年10月13日 05時56分28秒 | 

野菜のニラとは思えないほどのかわいい白い花をつける「ニラ」。いたるところで野生化している。夏から秋にかけて花の少ない時期には蜂たちの楽園だろう。「韮の花ことごとくゆれ蜂縋り 山口青邨」。

(2021年初秋 裏高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)
「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)
「ツリフネソウ」(高尾の花 21-77)
「キバナアキギリ」(高尾の花 21-78)
「キツリフネ」(高尾の花 21-79)
「センニンソウ」(高尾の花 21-80)
「ヤブマメ」(高尾の花 21-81)
「キンモクセイ」(高尾の花 21-82)
「アオジソ」「(高尾の花 21-83)
「ヤブミョウガ」「(高尾の花 21-84)
「ムラサキツユクサ」「(高尾の花 21-85)
「彼岸花」「(高尾の花 21-86)

「ニラ」

ニラ(韮)
多年草
インド〜中国、日本などに野生するといわれるが、日本のものは真の野生か、栽培されていたものが野性化したものかよくわかっていない。全体に特有の臭気がある。鱗茎は小さく、シュロ状の毛に包まれ、横に連なっている。葉は長さ20〜30cmの扁平な線形。花茎は高さ30〜50cmになり、先端に白い花を散形状に多数つける。花被片は長さ5〜6mmの狭長楕円形で先は尖り、開出する。雄しべの花糸は下部の方が太い。 花期は8〜9月。(野に咲く花)
学名は、Allium tuberosum
ヒガンバナ科ネギ属



韮の花 の例句

つれづれにとればあつき手韮の花 飯田龍太
なつかしき故の頬杖韮の花 高野素十
わが苦き歌韮の花韮の夜明 佐藤鬼房
人去つて風残りけり韮の花 岸田稚魚 負け犬
厄介と言へば死ぬこと韮の花 藤田湘子 てんてん
夕煙の端山恋しや韮の花 佐藤鬼房
島の雨執ねく降れる韮の花 清崎敏郎
怠けては墓場をあるく韮の花 秋元不死男
文人の自殺のむかし韮の花 鷹羽狩行
流人井戸涸れて久しや韮の花 清崎敏郎
流氓として祖母の名と韮の花 佐藤鬼房
牡丹の根元の韮の花も咲く 細見綾子
牡丹散る根元の韮の花の上 細見綾子
花韮も春の惜ししと紫に 後藤比奈夫
花韮や歩いて行けば猫神社 雨滴集 星野麥丘人
足許にゆふぐれながき韮の花 大野林火 白幡南町 昭和二十八年
長病みの医師こそかなし韮の花 相馬遷子 山河
韮の花ことごとくゆれ蜂縋り 山口青邨
韮の花ひとかたまりや月の下 山口青邨
韮の花坂としもなく息あへぐ 石田波郷
韮の花女人禁ぜし境に入る 山口誓子
韮の花行きより帰り足早に 岸田稚魚 紅葉山
韮の花長生きの母ありがたし 星野麥丘人
韮の花鷺群立つと曉けゆけり 角川源義
韮咲くや一病を得て食大事 岡本眸
韮咲くや夫呼ぶらしも月の鷺 角川源義
韮咲くや空かたあかり鷺飛べり 角川源義
韮咲くや食べ読み書くに卓一つ 岡本眸
韮咲けばまたその花もくらはんと 山口青邨
韮咲けり牡丹散りたるあとの庭 細見綾子
飴なめて忿りうすめる韮の花 上田五千石 森林


日本人にはなじみの花のひとつ「彼岸花」「(高尾の花 21-86)

2021年10月12日 06時39分00秒 | 

日本人にはなじみの花のひとつ「彼岸花」。種子で増えないので、鮮やかな花は人間たちや蝶たちへの贈り物のようなものか。俳句の世界では曼珠沙華としてよくうたわれている。「彼岸花 蝶あたふたと あたふたと 伊丹三樹彦」。

(2021年初秋 裏高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)
「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)
「ツリフネソウ」(高尾の花 21-77)
「キバナアキギリ」(高尾の花 21-78)
「キツリフネ」(高尾の花 21-79)
「センニンソウ」(高尾の花 21-80)
「ヤブマメ」(高尾の花 21-81)
「キンモクセイ」(高尾の花 21-82)
「アオジソ」「(高尾の花 21-83)
「ヤブミョウガ」「(高尾の花 21-84)
「ムラサキツユクサ」「(高尾の花 21-85)

「彼岸花」

ヒガンバナ(彼岸花)
多年草。
人家に近い田畑の縁、堤防、墓地などに群生して、花期には人目をひく。鱗茎は広卵形で外皮は黒い。葉は線形、深緑色で光沢があり、長さ30〜40cm、幅6〜8mm、花の終わったあと晩秋に現れて束生し、翌年3〜4月に枯れる。花茎は高さ30〜60cmになる。総苞片は披針形で膜質、長さ2〜3cm、花柄は長さ6〜15mm。花は朱赤色、花被片は狭倒披針形で長さ約40mm、幅5〜6mm、強く反り返り、筒部は長さ6〜10mm、喉部の副花冠状裂片はごく小さく不規則なものもある。花糸は花冠の外にいちじるしく突出し、細長く、赤色、上方に曲がり長さ約8cm。葯は長楕円形で暗赤色。花柱は糸状で赤色、雄しべよりも長い。果実は不稔で、種子はできない。まれにできても発芽しないことが多い。北海道〜琉球に広く分布するが、もとよりの自生ではなく、昔、中国から渡来したものが広がったものと考えられる。花期は9月。(日本の野生植物)
学名は、Lycoris radiata
ヒガンバナ科ヒガンバナ属
よく似たものに変種で2倍体のコヒガンバナがある。花期が1ヶ月ほど早く、結実する。

曼珠沙華 の例句

*ひつじ田の畦の景色の彼岸花 日野草城
あかつきは白露づくし 彼岸花 伊丹三樹彦
あち向いてどの子も帰る曼珠沙華 中村汀女
あはれ来て野には咏へり曼珠沙華 三橋鷹女
あまつさえ威銃 火の彼岸花 伊丹三樹彦
ありふれし明日来るならひ曼珠沙華 斎藤玄 雁道
いつせいに散るときなきか曼珠沙華 斎藤玄 雁道
いつぽんのまんじゆしやげ見ししあはせに 山口誓子
いつまで生きる曼珠沙華咲きだした 種田山頭火 草木塔
いとしみ綴る日本の言葉曼珠沙華 中村草田男
いとどしき朱や折れたる曼珠沙華 中村草田男
うつりきてお彼岸花の花ざかり 種田山頭火 草木塔
おづおづと出て曼珠沙華野を走る 原裕 青垣
おのおのの紅つらならず曼珠沙華 斎藤玄 雁道
おのれにこもればまへもうしろもまんじゆさげ 種田山頭火 自画像 落穂集
お前さん どこへ行くんじや 彼岸花 伊丹三樹彦
お彼岸のお彼岸花をみほとけに 種田山頭火 草木塔
お針子を姉と慕いし 彼岸花 伊丹三樹彦
かたかたは花そば白し曼珠沙花 正岡子規 曼珠沙華
かなしくてからまる蘂の曼珠沙華 鷹羽狩行
かなしとや見猿のためにまんじゆさげ 其角
かへり観れば行けよ行けよと曼珠沙華 中村草田男
きざみ藁飛び来て曼珠沙華疲れ 能村登四郎
くれなゐの冠いただき曼珠沙華 鷹羽狩行
けふの野にはじめて鵙と曼珠沙華 山口誓子
けぶらしめ消えしめ今日の曼珠沙華 加藤秋邨
ここを墓場とし曼珠沙華燃ゆる 種田山頭火 草木塔
こと欠かぬ鬼火 大江の彼岸花 伊丹三樹彦
この世ともあの世とも曼珠沙華の中 中村苑子
この畦のここを繁華に曼珠沙華 上田五千石『森林』補遺
この道や中将姫の彼岸花 阿波野青畝
これとても盛ありけりまんじゆさげ 松窓乙二
こんこんと水も土より曼珠沙華 百合山羽公 故園
こんもりと家が隠れて曼珠沙華 廣瀬直人
さきがけをゆるさぬ畦の曼珠沙華 鷹羽狩行
さきほどの陽が総退場 彼岸花 伊丹三樹彦
さみどりの直き茎よし曼珠沙華 石田波郷
さる寺の煤け杉戸の曼珠沙華 能村登四郎
じゅずだまの小道盡きたり曼珠沙華 正岡子規 曼珠沙華じゅずだま(漢字二文字:草冠+意
すがれたる曼珠沙華など見て行きしか 山口誓子
すれちがふ顔昏れてをり曼珠沙華 岡本眸
そのあたり似た草もなし曼珠沙花 正岡子規 曼珠沙華
たがへずに曼珠沙華咲き草の庵 後藤夜半 底紅
たたずめばわがかげに燃え曼珠沙華 冬青集 海門以後
たちまちに鎌のとばせる曼珠沙華 石田勝彦 秋興以後
たはやすく世の終りいふ曼珠沙華 林翔 和紙
ためらはでゆくさきざきの曼珠沙華 松村蒼石 雁
だしぬけに咲かねばならぬ曼珠沙華 後藤夜半 底紅
ちゝはゝの俄かに恋し曼珠沙華 川端茅舎
つきぬけて天上の紺曼珠沙華 山口誓子
つはものの命は消ぬる曼珠沙華 三橋鷹女
どこもかも衝突ばかり曼珠沙華 阿波野青畝
どつと咲き而して褪せ曼珠沙華 清崎敏郎
どの道も墓地へあつまる 彼岸花 伊丹三樹彦
なかなか死ねない彼岸花さく 種田山頭火 草木塔
はやすがれゐて貧農の曼珠沙華 山口誓子
ひしひしと立つや墓場のまん珠さけ 正岡子規 曼珠沙華
ひよつと葉は牛が喰ふたか曼珠沙花 正岡子規 曼珠沙華
ひらがなの蘂ちらし書き曼珠沙華 鷹羽狩行
ふるさとの曼珠沙華今も同じ道 細見綾子
まことお彼岸入の彼岸花 種田山頭火 草木塔
また来れば画家亡くまんじゆさげも失す 大野林火 潺潺集 昭和四十二年
まつさをな曼珠沙華見し真夜の底 平井照敏
まどはしの日が雨にさす曼珠沙華 山口誓子
まなうらに薄明の渦曼珠沙華 佐藤鬼房
まんじゅしゃげ 墓地にて開ける法衣函 伊丹三樹彦
まんじゆさげうすきねむりをもてあそぶ 藤田湘子
まんじゆさげばかりの旅の落つかず 青水輪 昭和二十四年
まんじゆさげ一茎一花夜が離れ 野澤節子 鳳蝶
まんじゆさげ夕べのひかりとなりて失す 岸田稚魚 筍流し
まんじゆさげ夕日長者の沼炎ゆる 角川源義
まんじゆさげ失せて行方もしれぬかな 鷲谷七菜子 花寂び
まんじゆさげ安静あけて余生感 角川源義
まんじゆさげ暮れてそのさきもう見えぬ 白幡南町 昭和三十年
まんじゆさげ月なき夜も蘂ひろぐ 桂信子 女身
まんじゆさげ波郷の南療図書館に 角川源義
まんじゆさげ白はままつこ一つ咲き 草間時彦
まんじゆさげ釈放人を待てる群 早桃 太白集
まんじゆさげ雲の間より日の柱 冬雁 昭和二十一年
まんじゆしやげこの一群は倒れたり 山口青邨
まんじゆしやげ亡びのこゑをつらねたる 上田五千石『琥珀』補遺
まんじゆしやげ仮名にて書けばはかなさよ 山口誓子
まんじゆしやげ刈られて蟇が手をつけり 平畑静塔
まんじゆしやげ希臘の聖火道それず 平畑静塔
まんじゆしやげ揚羽が翅をたたみかけ 平畑静塔
まんじゆしやげ盗むを許せ八重葎 平畑静塔
まんじゆしやげ花を了れる旗竿を 山口青邨
まんじゆしやげ鴉つぎつぎ腹かすめて 金子兜太
みだれては蘂ねぶりあひ曼珠沙華 能村登四郎
むらがりて一つのこゑの曼珠沙華 森澄雄
もはや手が付けられぬ火の 彼岸花 伊丹三樹彦
ゆき過ぎて振向く花や曼珠沙華 石川桂郎 含羞
ゆく水に映え曼珠沙華日々腐つ 伊丹三樹彦
わが室に相應はば相應へ曼珠沙華 相生垣瓜人 明治草
わが家の白曼珠沙華遂に絶ゆ 右城暮石 散歩圏
われにつきゐしサタン離れぬ曼珠沙華 杉田久女
われも亦掻き消えたしや彼岸花 林翔
コンと咳 コンコンと咳 彼岸花 伊丹三樹彦
トンネルの口や孤独の曼珠沙華 渡邊白泉
一と群の死活まざまざ 彼岸花 伊丹三樹彦
一夜にて 火の手のあがる 彼岸花 伊丹三樹彦
一徹に並びて咲ける曼珠沙華 山口誓子
一抹の澄気が通る曼珠沙華 能村登四郎
一本の火の畦となる曼珠沙華 鷹羽狩行
一茎の紅露につづく曼珠沙華 百合山羽公 寒雁
七草を見は見たれども 彼岸花 伊丹三樹彦
万屋の電池買占め 彼岸花 伊丹三樹彦
三日はや一尺五寸曼珠沙華 川端茅舎
三鬼亡し川にたむろす曼珠沙華 角川源義
上堤裏に墓四五そして曼珠沙華 山口誓子
不意といふこと怖しく曼珠沙華 岡本眸
九十九里の一天曇り曼珠沙華 加藤秋邨
乱費にも似るお灯明 彼岸花 伊丹三樹彦
亀石に踏まれて曼珠沙華の反り 佐藤鬼房
二も三も素木の鳥居 彼岸花 伊丹三樹彦
二列の曼珠沙華路行方知らず 中村草田男
二十歳の日と同じ紅曼珠沙華 津田清子
二里足らぬ道に飽きけり曼珠沙華 正岡子規 曼珠沙華
五慾とも五衰とも見え曼珠沙華 鷹羽狩行
人を泣かせ己も泣いて曼珠沙華 鈴木真砂女 紫木蓮
人来ては去り来ては去り曼珠沙華 鈴木真砂女 都鳥
人混みを手に燃やし過ぐ曼珠沙華 山口誓子
今年も豊年の花曼珠沙華 右城暮石 句集外 昭和四十二年
今朝すべて踏まれてありぬ曼珠沙華 渡邊白泉
今生の闇凛々と曼珠沙華 飯島晴子
仮の世に生き白曼珠沙華に遇ふ 上田五千石『琥珀』補遺
何よりも曼珠沙華咲く頃待たる 山口誓子
何故にあるのか白の曼珠沙華 細見綾子
何故に在るのか白の曼珠沙華 細見綾子 牡丹
佛足に一本の曼珠沙華を横たふ 橋本多佳子
供へまつるお彼岸のお彼岸花のよろしさ 種田山頭火 草木塔
偶像の裏そっけなく曼珠沙華 橋閒石
偶像の裏そつけなく曼珠沙華 橋閒石 朱明
傘さげて使ひあるきや曼珠沙華 石橋秀野
僧房へ少し山路や曼珠沙華 松本たかし
僻地教師に 褪せて完璧 彼岸花 伊丹三樹彦
入鹿首塚蘂ゆすりゐる曼珠沙華 松崎鉄之介
共に立つ朱塗鉄筋曼珠沙華 山口誓子
凝燃と曼珠沙華群雨に堪ふ 山田みづえ 忘
処得て 賽の川原の 彼岸花 伊丹三樹彦
刈られたる試歩のしるべの曼珠沙華 能村登四郎
初鵙の一と鳴きに群れ曼珠沙華 原裕 青垣
刻を逸せず流れ去る水曼珠沙華 中村草田男
前の世に来りし家か曼珠沙華 平井照敏 天上大風
勧請の女縄(めなは)を宙に曼珠沙華 佐藤鬼房
包帯を干す眩しさの 彼岸花 伊丹三樹彦
北鎌倉駅今朝よりの曼珠沙華 草間時彦
十二橋の一橋くぐりまんじゆさげ 桂信子 晩春
十団子の珠のくもりや曼珠沙華 上田五千石『田園』補遺
十字架祭まんじゆしやげまだ咲ききらず 星野麥丘人
十茎の一茎横斜曼珠沙華 山口青邨
千手ことごとくくれなゐ曼珠沙華 鷹羽狩行
半鐘を誰も鳴らさず 彼岸花 伊丹三樹彦
卒然と想起して野の曼珠沙華 富安風生
南無大師白に変化し彼岸花 百合山羽公 樂土
南面のやや西よりに曼珠沙華 中村草田男
取巻かれ取巻き竹と曼珠沙華 藤田湘子 てんてん
叢やきよろりとしたる曼珠沙花 正岡子規 曼珠沙華
古塚や誰が細工の曼珠沙花 正岡子規 曼珠沙華
古戦場昼の篝と曼珠沙華 福田蓼汀 秋風挽歌
吉備の国空寂とあり曼珠沙華 森澄雄
吉野の冬著莪の崖曼珠沙華の崖 右城暮石 上下
名月や蕾あげたる曼珠沙華 野見山朱鳥 愁絶
吹上の茶屋はとざせり曼珠沙華 山口青邨
吾が影に容れて四五本彼岸花 星野麥丘人
吾なしに夫ゐる曼珠沙華を流す 橋本多佳子
命とは蘂噴き上げし曼珠沙華 能村登四郎
和服著てこたびは曼珠沙華の旅 星野立子
咲いてより広き空享く曼珠沙華 能村登四郎
咲き縺れあふ曼珠沙華世阿弥の地 飯島晴子
咲く前はかならず雨や彼岸花 星野麥丘人
咳けば目に曼珠沙華来てそこに燃え 加藤秋邨
噴出の曼珠沙華より庭の秋 上田五千石『風景』補遺
四十路さながら雲多き午後曼珠沙華 中村草田男
四方へ地がひろい曼珠沙華咲いたひとむら 中川一碧樓
四方より馳せくる畦の曼珠沙華 中村汀女
四本五本はてはものうし曼珠沙華 正岡子規 曼珠沙華
回想がちにまんじゆさげまた群がるよ 雪華 昭和三十九年
国守に 赤を乱費の 彼岸花 伊丹三樹彦
土をでて茎透とほる曼珠沙華 百合山羽公 寒雁
土をぬくとき薄紅のまんじゆしやげ 松村蒼石 雪
土を出て恋の無念を曼珠沙華 加藤秋邨
土佐はいま曼珠沙華國遍路行く 森澄雄
土堤刈つてより二日目の曼珠沙華 飴山實 少長集
土着してしまふはかなし曼珠沙華 百合山羽公 故園
地の神の挿してまはりし曼珠沙華 平井照敏
地球儀の 日本の赤の 彼岸花 伊丹三樹彦
地雷死のキャパを偲べと 彼岸花 伊丹三樹彦
坂東の先はえみしや曼珠沙華 藤田湘子 てんてん
堰の水けさしろがねに曼珠沙華 百合山羽公 樂土
境内の植込にあな曼珠沙華 清崎敏郎
墓となりぬはしやぎだす曼珠沙華 三橋鷹女
墓原の曼珠沙華そこへ行かむとす 山口誓子
墓山に汝も累代曼珠沙華 鷹羽狩行
声をはばかる人ありて曼珠沙華 廣瀬直人
夕びとのかげの去りゆく曼珠沙華 松村蒼石 寒鶯抄
夕方は遠くの曼珠沙華が見ゆ 細見綾子 冬薔薇
夜の底に虫の生れつぐ曼珠沙華 角川源義
夜へつづく雲の量感曼珠沙華 能村登四郎
大多摩のひとゝこ遅き曼珠沙華 飯田龍太
大日仏(だいにち)を硝子籠めにし 彼岸花 伊丹三樹彦
大木にはじめての斧曼珠沙華 飯田龍太
大足を老いても頼む 彼岸花 伊丹三樹彦
天つ日や臥牛に炎ゆる曼珠沙華 渡邊水巴 富士
天の紅うつろひやすし曼珠沙華 山口誓子
天も待つ初の一茎曼珠沙華 百合山羽公 樂土
天上へ赤消え去りし曼珠沙華 右城暮石 上下
天国(ハライソ)は知る人ばかり曼珠沙華 角川源義
天道のあと 月道の 彼岸花 伊丹三樹彦
天龍の分水を研ぐ曼珠沙華 百合山羽公 樂土
太股に肉戻りたる曼珠沙華 飯島晴子
奈良に見てけふは伊勢路に曼珠沙華 鷹羽狩行
女の眼拗ねて見ざりし曼珠沙華 右城暮石 上下
女三人の無言の昏み曼珠沙華 野澤節子 花季
女子大は白曼珠沙華紅曼珠沙華 山口青邨
女立ち曼珠沙華立ちけぶりたつ 加藤秋邨
妻のゐる彼岸も近し曼珠沙華 森澄雄
妻の流せし血ほどに曼珠沙華咲かず 能村登四郎
妻子ある故に狂わず 彼岸花 伊丹三樹彦
妻帰りつつあらむ雨天の曼珠沙華 山口誓子
妻病める家や遽かに曼珠沙華 草間時彦 中年
威し銃鳴るたび紅し曼珠沙華 森澄雄
子供等の声も赤らむ曼珠沙華 右城暮石 上下
安房は山の砂無蓋車に彼岸花 古沢太穂 捲かるる鴎
寂光といふあらば見せよ曼珠沙華(法隆寺二句) 細見綾子
寺坂に海が夕づく曼珠沙華 松村蒼石 雁
寺道の凹んでをりし彼岸花 石田勝彦 雙杵
対岸の火として眺む曼珠沙華 能村登四郎
対岸は今燃えどきの曼珠沙華 能村登四郎
居ながらに曼珠沙華咲く崖見ゆる 右城暮石 散歩圏
屠牛場へ道曲りをり彼岸花 阿波野青畝
山へ行く道をふさぎて曼珠沙華 細見綾子
山墓にあたらしき露曼珠沙華 森澄雄
山墓に午後もうるほふ曼珠沙華 飯田蛇笏 白嶽
山道を降り来て曼珠沙華の道 右城暮石 虻峠
山雀のこゑの真近き曼珠沙華 飯田龍太
山麓声なくて初曼珠沙華 岡井省二 山色
岩戸から 今しもの日矢 彼岸花 伊丹三樹彦
島中を随いてまはれる曼珠沙華 岸田稚魚
崖一面曼珠沙華の葉梅咲けり 右城暮石 句集外 昭和五十一年
嶺かけてひかり満つ野の曼珠沙華 野見山朱鳥 愁絶
川沿や芒が中の曼珠沙華 河東碧梧桐
川波の高ければこそ曼珠沙華 飯島晴子
巨石一つ据ゑて離宮の曼珠沙華 鈴木真砂女 都鳥
市終るすこしも売れぬ曼珠沙華 金子兜太
師より享く曼珠沙華の句夢さめぬ 星野麥丘人
幻の柩野をゆく曼珠沙華 角川源義
幻の町に入つても曼珠沙華 山口誓子
幻花とは今日かげもなき曼珠沙華 能村登四郎
幼なにも秘めごとあそび 彼岸花 伊丹三樹彦
幾年も見しかど今の曼珠沙華 能村登四郎
広島へ帰る児のあり彼岸花 星野麥丘人
座席得て手に取る如く曼珠沙華 右城暮石 声と声
庭にすがれ野にすがれゆく曼珠沙華 山口誓子
庭古くおのづから藪曼珠沙華 山口青邨
廃坑直前の殉職曼珠沙華 鷹羽狩行
弁当に酢の香立ちたる曼珠沙華 森澄雄
張る蕋に 日がな機音 彼岸花 伊丹三樹彦
彼岸入り四国の白い曼珠沙華 細見綾子
彼岸花 このまま往けば 黄泉の国 伊丹三樹彦
彼岸花 城壁に隙あらばこそ 伊丹三樹彦
彼岸花 帰山仁王は白布ぐるみ 伊丹三樹彦
彼岸花 平成元年 初点火 伊丹三樹彦
彼岸花 彼岸花 番水時計ないがしろ 伊丹三樹彦
彼岸花 性別ありて世は面白 伊丹三樹彦
彼岸花 撮るも 詠うも 夢うつつ 伊丹三樹彦
彼岸花 父母への仏事怠るとは 伊丹三樹彦
彼岸花 牛も好奇の顔寄せ来る 伊丹三樹彦
彼岸花 蕾残すは一茎のみ 伊丹三樹彦
彼岸花 蝶あたふたと あたふたと 伊丹三樹彦
彼岸花 迷い鴎に火の海ぞ 伊丹三樹彦
彼岸花かざす韋駄天 鬼の山 伊丹三樹彦
彼岸花さくふるさとはお墓のあるばかり 種田山頭火 草木塔
彼岸花つんつん咲くも島育ち 鈴木真砂女 居待月
彼岸花ばかりを撮って 百歩ほど 伊丹三樹彦
彼岸花もつて乗りけり稲舟に 高野素十
彼岸花彼の岸よりぞ飛来せし 相生垣瓜人 負暄
彼岸花心中などとは 絵空ごと 伊丹三樹彦
彼岸花数珠玉はまだ青くして 森澄雄
彼岸花父の病を母嗣ぎき 石田波郷
径まがりまがりて曼珠沙華に厭く 橋閒石 朱明
忽焉と父になりけり曼珠沙華 上田五千石『田園』補遺
思ひ合すものゝ少き曼珠沙華 右城暮石 句集外 昭和十年
性こりもなく今年また曼珠沙華 鷹羽狩行
恋の夢獏に食はさじ曼珠沙華 鈴木真砂女 紫木蓮
恍惚は不安のごとく曼珠沙華 平井照敏 天上大風
悉く鎬削る火 彼岸花 伊丹三樹彦
悔いるこころの曼珠沙華燃ゆる 種田山頭火 草木塔
愁ひつゝ旅の日数や曼珠沙華 河東碧梧桐
我を愛せとバラ我を殺せとまんじゅしゃげ 楠本憲吉 方壺集
我在る限り故友が咲かす彼岸花 中村草田男
戦友の碑へ 火線成す 彼岸花 伊丹三樹彦
戦無派の 黒髪の丈 彼岸花 伊丹三樹彦
手のとどくむなしさありぬ曼珠沙華 斎藤玄 雁道
折る前に 折る音のして 彼岸花 伊丹三樹彦
抜きん出るとは汝のこと 彼岸花 伊丹三樹彦
抱かるべき茎柔軟に曼珠沙華 岡本眸
捨てきれぬものにふるさと曼珠沙華 鈴木真砂女 紫木蓮
捨子花顔仰向くるあはれなり 岡本眸
故里のどの畦行かむ曼珠沙華 細見綾子
旅の日のいつまで暑き彼岸花 臼田亜郎 定本亜浪句集
日が没りて道のせかるゝ曼珠沙華 山口誓子
日の落る野中の丘や曼珠沙華 正岡子規 曼珠沙華
日は天心花冠おごそか曼珠沙華 山口青邨
日向路の咲けば列なす曼珠沙華 鷹羽狩行
日当れば磧さみしき曼珠沙華 鷲谷七菜子 花寂び
日日海を見つつ眼に欲る曼珠沙華 山口誓子
日輪の寂と渡りぬ曼珠沙華 川端茅舎
昇天の讃美歌うたふ曼珠沙華 細見綾子
昇天の鳶に真冬の曼珠沙華 飯田龍太
明らかに泣く背の女 彼岸花 伊丹三樹彦
明るさも暗さ人待つ曼珠沙華 斎藤玄 狩眼
明界のあと 幽界の 彼岸花 伊丹三樹彦
昏くして雨ふりかかる曼珠沙華 橋本多佳子
昨日蘇州 今日摂州の 彼岸花 伊丹三樹彦
昨日見てけふ曼珠沙華みあたらず 加藤秋邨
昼の夢あかきはまんじゆさげなりし 海門 昭和九年
昼酒の鬼の踊りし曼珠沙華 森澄雄
昼間から酔うたり雨の曼珠沙華 橋閒石 和栲
晩年や小脱に憑かる曼珠沙華 角川源義
普門品一夜に曼珠沙華が咲き 森澄雄
暦日に違約はなくて 彼岸花 伊丹三樹彦
暮色濃い不動に 火支度まんじゅしゃげ 伊丹三樹彦
曇り日は眼しづかに曼珠沙華 山口誓子
曼珠沙花郷居の叔父を訪ふ道に 正岡子規 曼珠沙華
曼珠沙花野暮な親父の墓の前 正岡子規 曼珠沙華
曼珠沙華 けふも脈(なみ)うつ山河や 富澤赤黄男
曼珠沙華「末期の眼」こそ燃ゆる筈を 中村草田男
曼珠沙華あしたは白き露が凝る 橋本多佳子
曼珠沙華あたりに他の花寄せず 月魄集 昭和五十六年
曼珠沙華あまた見て又血を減らす 能村登四郎
曼珠沙華いづこも川の波いそぐ 山口誓子
曼珠沙華うしろ向いても曼珠沙華 三橋鷹女
曼珠沙華うせてより野は臥しやすき 能村登四郎
曼珠沙華うち折るらしきうしろかげ 加藤秋邨
曼珠沙華おくれたる一本も咲く 細見綾子
曼珠沙華かかる憶ひ出兵にみな 伊丹三樹彦
曼珠沙華かくかたまれば地の劫火 山口青邨
曼珠沙華かたまり咲くや北国路 村山故郷
曼珠沙華かたみに朱を奪ひあひ 能村登四郎
曼珠沙華かなしきさまも京の郊 石塚友二 方寸虚実
曼珠沙華かな女の手なるかさねの碑 能村登四郎
曼珠沙華からむ蘂より指をぬく 橋本多佳子
曼珠沙華きのふの赤を忘れたる 後藤比奈夫
曼珠沙華くもりたる日はつつましく 山口青邨
曼珠沙華けふは旅なる吾にもゆ 橋本多佳子
曼珠沙華けふ衰へぬ花をこぞり 橋本多佳子
曼珠沙華ここにもありぬありそめて 山口青邨
曼珠沙華ここにも咲ける古刹かな 清崎敏郎
曼珠沙華ここ夕映えの日が見たし(法隆寺二句) 細見綾子
曼珠沙華この世の出水絶ゆるなき 松村蒼石 寒鶯抄
曼珠沙華この群れたがるものの朱 佐藤鬼房
曼珠沙華しどろに春の闌けてゆく 相生垣瓜人 負暄
曼珠沙華じっとりと垂れ少女の掌 伊丹三樹彦
曼珠沙華すがれて夕日さそひけり 冬青集 海門以後
曼珠沙華すがれて花の老舗たり 山口誓子
曼珠沙華すつくと系譜絶ゆるべし 鷲谷七菜子 花寂び
曼珠沙華その呱々の声聞きたしや 林翔
曼珠沙華そろひ傾く水の上 山口青邨
曼珠沙華たじろぎて茎のぼりけり 松村蒼石 雁
曼珠沙華つき挿す水の少なし 中川一碧樓
曼珠沙華つつがなかりし門を出づ 松本たかし
曼珠沙華つなぎ合せてレイとせる 右城暮石 上下
曼珠沙華どれも腹出し秩父の子 金子兜太
曼珠沙華にあやされ幼な仏かな 林翔
曼珠沙華にも背高の名を付ける 山口誓子
曼珠沙華にも陣備ありにけり 能村登四郎
曼珠沙華に彳つわびしさを娘も持ち初め 楠本憲吉 孤客
曼珠沙華に鞭うたれたり夢さむる 松本たかし
曼珠沙華のこして陸が海に入る 西東三鬼
曼珠沙華の一茎枯れしよりの冷 安住敦
曼珠沙華の炎へ蝶が死にに来る 林翔
曼珠沙華の葉をぬらしたる粉雪かな 細見綾子
曼珠沙華の隙なき構へ根より抜く 桂信子 女身
曼珠沙華はふりのけぶり地よりたつ 橋本多佳子
曼珠沙華ひそかに死者のはなしごゑ 野見山朱鳥 運命
曼珠沙華ひとむら炎えて落人村 楠本憲吉 方壺集
曼珠沙華ひとりが踏んで径なす 石川桂郎 高蘆
曼珠沙華ふれあふ蘂と蘂の惨 鷹羽狩行
曼珠沙華ほつりと赤し道の辺に 日野草城
曼珠沙華ほろび我立つ崖の上 三橋敏雄
曼珠沙華ぽつぽと咲いて寺幟 石田勝彦 雙杵
曼珠沙華まだ咲かぬかと見に出でし 下村槐太 天涯
曼珠沙華まつ赤にくらし海のほとり 鷲谷七菜子 黄炎
曼珠沙華までの空気の冷えてゐし 後藤比奈夫
曼珠沙華みとりの妻として生きる 橋本多佳子
曼珠沙華みな山に消え夜の雨 森澄雄
曼珠沙華むざと折らねばならぬかに 細見綾子 桃は八重
曼珠沙華もう数へねば花消えよ 加藤秋邨
曼珠沙華もつれる蘂の中けむる 上田五千石『森林』補遺
曼珠沙華もろ手をあげて故郷なり 鈴木真砂女 紫木蓮
曼珠沙華やうやく枯れて夏立てり 相生垣瓜人 明治草
曼珠沙華より沖までの浪激し 西東三鬼
曼珠沙華わが去りしあと消ゆるべし 野澤節子 花季
曼珠沙華わが庭に咲く人が見る 山口青邨
曼珠沙華わなわな蘂をほどきけり 上田五千石 田園
曼珠沙華カメラ放列宥しけり 鈴木真砂女 都鳥
曼珠沙華レンブラント呆け生魚喰ふや 角川源義
曼珠沙華一ひらの雲魔のごとし 村山故郷
曼珠沙華一枚の藪枯れつくす 松村蒼石 雪
曼珠沙華一火が飛んで萱原に 能村登四郎
曼珠沙華一茎の蕊照る翳る 山口誓子
曼珠沙華三界火宅美しき 川端茅舎
曼珠沙華並列し又割拠して 山口誓子
曼珠沙華乙字門葉今いづこ 村山故郷
曼珠沙華人ごゑに影なかりけり 廣瀬直人
曼珠沙華人来て晩年と言へり 細見綾子
曼珠沙華今年の秋も曲りなし 百合山羽公 樂土
曼珠沙華今朝出頭す二寸かな 川端茅舎
曼珠沙華仏は首失はれ 阿波野青畝
曼珠沙華伽藍の階に咲きくだつ 伊丹三樹彦
曼珠沙華何本消えてしまひしや 三橋敏雄
曼珠沙華俄かに畦の高くなり 石田勝彦 雙杵
曼珠沙華入日の中に燠となり 鷹羽狩行
曼珠沙華冬葉あをあを法隆寺 細見綾子
曼珠沙華十四五本も生けたらむ 相生垣瓜人 明治草
曼珠沙華十字架を斬るキリスト像 角川源義
曼珠沙華卍の旗をいまはおろす 山口青邨
曼珠沙華南国の出に田が親し 中村草田男
曼珠沙華南面十日王者待つ 中村草田男
曼珠沙華印結ぶ指ほどきけり 川端茅舎
曼珠沙華名もなき野川海に入る 山口誓子
曼珠沙華周りの空気いつも透く 桂信子 草影
曼珠沙華咲いてまつくれなゐの秋 三橋鷹女


野生化して秋になっても咲いている「ムラサキツユクサ」「(高尾の花 21-85)

2021年10月11日 07時04分21秒 | 

もともとは梅雨の頃の園芸種の花だが、野生化して秋になっても咲いている「ムラサキツユクサ」。薄い紫の素朴な味わいがよい。

(2021年初秋 裏高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)
「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)
「ツリフネソウ」(高尾の花 21-77)
「キバナアキギリ」(高尾の花 21-78)
「キツリフネ」(高尾の花 21-79)
「センニンソウ」(高尾の花 21-80)
「ヤブマメ」(高尾の花 21-81)
「キンモクセイ」(高尾の花 21-82)
「アオジソ」「(高尾の花 21-83)
「ヤブミョウガ」「(高尾の花 21-84)

「ムラサキツユクサ」

ムラサキツユクサの基本情報
学名:Tradescantia × andersoniana
和名:ムラサキツユクサ(紫露草)  その他の名前:オオムラサキツユクサ、アンダーソニアナ
科名 / 属名:ツユクサ科 / ムラサキツユクサ属(トラデスカンチア属)

ムラサキツユクサの特徴
ムラサキツユクサの仲間は、梅雨のうっとうしさを吹き飛ばすように大きな3枚の花弁を優雅に広げ、朝露にぬれた姿にはしっとりとした美しさが感じられます。品種も多く、色とりどりに競い合うように咲き続けます。チャームポイントは花の中心部の雄しべと雌しべ。特に雄しべはひげ状で、赤や青に色づき、よく見ると個性豊かな花です。一つ一つの花は1日でしぼんでしまいますが、6月から7月を中心に毎日次々と咲き続けます。晴れた暑い日は花が早くしぼみ、午後には花がない状態になりますが、雨天や曇天の日には夕方ごろまで咲いています。
ムラサキツユクサ属は、北米原産のトラデスカンチア・オハイエンシス(Tradescantia ohiensis、ムラサキツユクサ)とトラデスカンチア・バージニアナ(T. virginiana、オオムラサキツユクサ)などの交配種が多く栽培され、多数の園芸品種が育成されています。一般に交配種を総称してオオムラサキツユクサと呼ぶことが多いです。タネがよく実り、こぼれダネでもふえるので、個体差が多く見られます。

ムラサキツユクサの基本データ
園芸分類 草花
形態 多年草 原産地 北アメリカ
草丈/樹高 30~80cm 開花期 5月~7月(10月~11月)
花色 青,紫,ピンク,白,複色 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 半常緑性,初心者でも育てやすい,花壇,開花期が長い


白くてつやつやした花がまだ咲き残っていた「ヤブミョウガ」「(高尾の花 21-84)

2021年10月10日 07時37分56秒 | 

白くてつやつやした花がまだ咲き残っていた「ヤブミョウガ」。これから青紫の実が実り始める。

(2021年初秋 裏高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)
「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)
「ツリフネソウ」(高尾の花 21-77)
「キバナアキギリ」(高尾の花 21-78)
「キツリフネ」(高尾の花 21-79)
「センニンソウ」(高尾の花 21-80)
「ヤブマメ」(高尾の花 21-81)
「キンモクセイ」(高尾の花 21-82)
「アオジソ」「(高尾の花 21-83)

「ヤブミョウガ」

ヤブミョウガ(薮茗荷)
多年草
関東地方以西〜九州の林内に生える。茎は直立して花序を合わせて高さ50〜100cm、地下に細長い走出枝をだす。葉は狭長楕円形、長さ15〜30cm、幅2.5〜7cm、両端はとがり、上面は著しくざらつく。茎の下部の葉は鞘状となる。花序は頂生し円錐状に数段に分かれて集散花序がつき、反曲する短毛がある。花は白色、萼片は3、円形、長さ5mm内外で宿存する。花弁は3、萼片より少し大きく倒卵円形、1日でしぼむ。雄しべは6個、1株の中に雄花と雌花があり、雄花では雌しべは小さく、雌花では雌しべは大きく、花柱が長くつき出し、雄しべは短い。果実は球形で直径約5mm、藍紫色に熟し乾いても裂開しない。花期は8〜9月。(原色日本植物図鑑)
学名は、Pollia japonica
ツユクサ科ヤブミョウガ属


白い花が清楚でかわいい「アオジソ」「(高尾の花 21-83)

2021年10月09日 05時53分34秒 | 

日本の代表的な香味野菜の「アオジソ」。葉は「大葉」として刺身のつまには不可欠である。アカジソは梅干しをつけるときに不可欠。種なども料理のつまとして好まれる。栽培されることが多いが、ときに野生化している。白い花が穂の先に連なって咲く。意外に清楚でかわいい。

(2021年初秋 裏高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)
「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)
「ツリフネソウ」(高尾の花 21-77)
「キバナアキギリ」(高尾の花 21-78)
「キツリフネ」(高尾の花 21-79)
「センニンソウ」(高尾の花 21-80)
「ヤブマメ」(高尾の花 21-81)
「キンモクセイ」(高尾の花 21-82)

 

「アオジソ」

アオジソ(青紫蘇)

1年草
中国原産とされる。栽培種が逸出し野生化している帰化植物。アオジソやアカジソ、チリメンジソなどの品種がある。高さ50〜100cm。葉と茎が緑色で、穂状花序に白色の花を咲かせる。花期は8〜10月。
学名は、Perilla frutescens var. crispa f. viridis
シソ科シソ属
シソ Perilla frutescens var. crispa
 高さ50〜100cm、 茎には長軟毛が疎生する。葉は広卵形で時に縮み、質は薄く、長さ8〜10cm、巾6〜8cm、色は赤紫色、または緑色。葉の上面が緑色で裏面は赤紫色のものもある。先は尖り、鋸歯があるが基部では暖味である。花穂は太短い円柱形 。 花冠は紅色〜赤紫色、または白色で長さ4〜5mm。雄蕊は花冠からあまり突出しない。萼は花時の長さ4〜6mmで短軟毛と長軟毛が生える。苞は卵形〜広卵形で中肋から縁がやや波うつように反り返り、鋭先頭、縁の毛は短くて疎らであり、あまり目立たない。色は緑色〜赤紫色で果時宿存性。分果は偏球形で隆起した網紋があり、色は黒褐色〜褐色。栽培植物であるが各地に野生化したものがある。(日本産シソ属植物の類縁および化学分類に関する研究)


よく見ると四弁の橙色の花がかわいい「キンモクセイ」(高尾の花 21-82)

2021年10月08日 06時29分04秒 | 

よく見ると四弁の橙色の花がかわいい「キンモクセイ」。俳句の世界ではとくに匂いの高さが注目されている。「やがてまた木犀の香に遠ざかる 山口青邨」。暗闇を歩ていても、木犀の木が近づくとすぐにわかるものだ。今年はキンモクセイの二度咲きが注目された。この現象としては、いくつかの原因が考えられているが、「同一箇所の花芽の着生部に複数の花芽が形成され,それらが段階的に開花する 2~3 度咲き」するものもあるという。

(2021年初秋 裏高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)
「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)
「ツリフネソウ」(高尾の花 21-77)
「キバナアキギリ」(高尾の花 21-78)
「キツリフネ」(高尾の花 21-79)
「センニンソウ」(高尾の花 21-80)
「ヤブマメ」(高尾の花 21-81)

「キンモクセイ」

キンモクセイの仲間の基本情報
学名:Osmanthus fragrans var.aurantiacus
和名:キンモクセイ(金木犀)  その他の名前:ギンモクセイ(O.fragrans)、ヒイラギ(O.heterophyllus)、ヒイラギモクセイ(O.× fortunei)
科名 / 属名:モクセイ科 / モクセイ属

キンモクセイの仲間の特徴
キンモクセイ(金木犀)は9月下旬から10月中旬に、強い芳香のある橙黄色の小さな花を枝に密生させて咲きます。特に夜間は、近くになくても香りが感じられるほどに強く香ります。
属名のOsmanthusは、ギリシャ語のosme(においの意)とanthos(花の意)に由来しています。キンモクセイは、花が白色のギンモクセイ(O.fragrans)の変種とされ、日本では、ふつう雄株のみが植栽されているといわれています。キンモクセイに果実がついたといわれることもありますが、大概はギンモクセイです。ギンモクセイにも芳香はありますがキンモクセイほど顕著ではありません。
また、ヒイラギモクセイ(O.× fortunei)は、ギンモクセイとヒイラギ(O.heterophyllus)の雑種と考えられていますが、原産地は不明です。葉は楕円形で縁にとげのある粗大鋸歯が規則正しく並んでいます。花は白色で芳香があり、各地で生け垣などに利用されています。

キンモクセイの仲間の基本データ
園芸分類 庭木・花木
形態 高木 原産地 中国
草丈/樹高 5~6m 開花期 9月下旬~10月中旬
花色 オレンジ 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 やや弱い 耐暑性 普通
特性・用途 常緑性,香りがある,生け垣向き,日陰でも育つ,初心者でも育てやすい


木犀 の例句

あるときは木犀の香をいとひけり 日野草城
この門の木犀の香に往来かな 高野素十
そこはかとなく木犀の香を人歩き 山口青邨
その上は木犀の香も川越えき 相生垣瓜人 明治草抄
なほ匂ひ立つ木犀の雨の花 山口誓子
ふんだんに木犀こぼれ 父の忌 また 伊丹三樹彦
ほつほつと木犀の香に降つて来し 中村汀女
やがてまた木犀の香に遠ざかる 山口青邨
ゆるぎなく金木犀の香のほとり 中村汀女
バスに来し木犀の香すぐ吸ひつくす 篠原梵 年々去来の花 雨
三人消え 巫女に変身 銀木犀 伊丹三樹彦
不幸者は満身追懐の金木犀 中村草田男
佳人もたらせし木犀の香に睡る 伊丹三樹彦
初鵙のこゑ木犀の香にひびく 日野草城
匂ひ初め散り初め寺の銀木犀 松崎鉄之介
卓上に通草を置けり籠には木犀 安住敦
友らみな白髪をまじへ銀木犀 三橋鷹女
叱つて叱つて銀木犀をいつしよに見る 飯島晴子
吹き起るどの風も木犀すぎて来る 篠原梵 年々去来の花 雨
呑み余る母乳に咽び金木犀 中村草田男
嗅ぎ寄って 摘んで 木犀少女となる 伊丹三樹彦
地震のあと木犀の香が通りけり 加藤秋邨
夜の障子木犀の香のとどこほる 橋本多佳子
夜道よし木犀の香のとゞきゐて 山口誓子
夜霧とも木犀の香の行方とも 中村汀女
天つつぬけに木犀と豚にほふ 飯田龍太
好晴や木犀樹下の金砂子 林翔
妻あらずとおもふ木犀にほひけり 森澄雄
妻のいふ木犀の香のうす~と 高野素十
妻の頭上金木犀は固まる唖 金子兜太
婆子来つて金木犀を供華に売る 山口誓子
宝物殿裏雨戸閉めあり金木犀 古沢太穂 捲かるる鴎
客送る木犀木々をかをり出で 山口誓子
家小さく木犀の香の大いなる 高野素十
居を移すこころ木犀の香を待てり 水原秋櫻子 玄魚
山水に鯉並びをり花木犀 村山故郷
庭の沙場もすでに二代や金木犀 中村草田男
御手洗川 木犀の散り 浮き 流れ 伊丹三樹彦
怒濤に黒牛銀木犀の村上家 金子兜太
急がれず木犀の香の多くして 相生垣瓜人 明治草
星と星のあひだ深しや木犀にほふ 篠原梵 年々去来の花 雨
星空へ 舞い上りたる金木犀 伊丹三樹彦
暮れて歩く木犀の花季過ぎにけり 山口誓子
月光も木犀の香も分ちなし 相生垣瓜人 負暄
朝飯に木犀匂ふ旅籠哉 正岡子規 木犀
木もれ日に木犀匂ふ帰燕かな 角川源義
木犀、墓所を求めにきてきめましたと言う 荻原井泉水
木犀がいきどほろしや土砂沙漠 渡邊白泉
木犀が佛身の如匂ふ時 相生垣瓜人 明治草
木犀が咲きかたつむり雨が降り 岡井省二 明野
木犀が端から端まで濃かりし町 篠原梵 年々去来の花 雨
木犀と匂ふ夕餐の油炒り 山口誓子
木犀と赤子のこゑと焦くさし 飯田龍太
木犀に ふと 父の忌の咳一つ 伊丹三樹彦
木犀にくもり捨たり秋の空 蘆文
木犀にとほき潮のみちにけり 石橋秀野
木犀に三日月の金見失ひ 中村汀女
木犀に人を思ひて徘徊す 尾崎放哉 大学時代
木犀に労られても居らむとす 相生垣瓜人 負暄
木犀に夕餐をいそぐ燈なるべし 山口誓子
木犀に夜気のやはらぐ華燭かな 上田五千石『田園』補遺
木犀に天を仰ぎてゐたりけり 上村占魚 鮎
木犀に師とありこゝは甲斐の国 相馬遷子 山河
木犀に帯締めながら目をやりぬ星野立子
木犀に息しゐしこと思ひ出す 篠原梵 年々去来の花 雨
木犀に月を名乗や双林寺 凉菟
木犀に石階いつか懺悔椅子 鷹羽狩行
木犀に薪積みけり二尊院 河東碧梧桐
木犀のこぼせし金を純金と 後藤比奈夫
木犀のにほひの中に忌日来る 橋本多佳子
木犀のにほひ濃き夜気咽喉とほる 篠原梵 年々去来の花 雨
木犀のにほひ濃くなり木の嵐 鷹羽狩行
木犀のはたと匂はず懺悔室 鷹羽狩行
木犀のゆふべのかをり琴ひびく 日野草城
木犀の余香の天のまた広し 百合山羽公 寒雁
木犀の匂かくれぬ日和かな 日野草城
木犀の匂の中ですれ違ふ 後藤比奈夫
木犀の匂ひこぼさず花こぼさず 鷹羽狩行
木犀の匂ひそめたるピアノ弾く 清崎敏郎
木犀の匂ふ闇過ぎ闇つゞく 山口誓子
木犀の匂へる宿の能登飯田 細見綾子
木犀の吐き盡すべき香気かな 相生垣瓜人 負暄
木犀の咲き現れてこぼれけり 日野草城
木犀の咲くは 葉混みの奥までも 伊丹三樹彦
木犀の夕小袖にたきものす 正岡子規 木犀
木犀の夜の門出づることもなく 波多野爽波 鋪道の花
木犀の夜の香をつよくひとり閨 能村登四郎
木犀の夜や長姉にて嫁がずに 山口誓子
木犀の寄るとさはるとこぼれ花 上田五千石『風景』補遺
木犀の日向いまだにあらしめき 山口誓子
木犀の昼は醒たる香炉かな 嵐雪
木犀の清香が又仰々し 相生垣瓜人 負暄
木犀の熱狂せるに似たらずや 相生垣瓜人 負暄
木犀の発散せるは古香なり 相生垣瓜人 負暄
木犀の百里かなたの香かな 百合山羽公 故園
木犀の花下なり多少陰気なり 相生垣瓜人 負暄
木犀の落花に鯉も息づまる 鷹羽狩行
木犀の落花も香の皿に入れ 山口誓子
木犀の落花微塵の金十字父 山口青邨
木犀の落花鋸屑紛らはし 山口誓子
木犀の薫染母手の理髪あと 香西照雄 素心
木犀の金の十字が地に満てる 篠原梵 年々去来の花 中空
木犀の銀の十字や誕生日 角川源義
木犀の雨に簾をおろしけり 内藤鳴雪
木犀の香が芬々と天気崩る 右城暮石 句集外 昭和三十九年
木犀の香にあり心あらがはず 三橋鷹女
木犀の香にこそ酔へれ土を出て 山口青邨
木犀の香に昇天の鷹ひとつ 飯田龍太
木犀の香に湖の水流る 右城暮石 句集外 昭和四十年
木犀の香に痴るるとはうたてしよ 安住敦
木犀の香に積善の心あり 後藤比奈夫
木犀の香に読み終へし机かな 石橋秀野
木犀の香に近づいてゆく巡路 稲畑汀子
木犀の香に飽きたりし散歩かな 相生垣瓜人 負暄
木犀の香のしづかなる夜寒かな 日野草城
木犀の香のそこはかとデユフイーの額 山口青邨
木犀の香のなす壁の又厚し 相生垣瓜人 負暄
木犀の香のオリオンとなりて立つ 加藤秋邨
木犀の香の仏像の線勁し(深大寺) 細見綾子
木犀の香の浅からぬ小雨かな 日野草城
木犀の香の窓少年机置く 山口青邨
木犀の香は七夕の追風歟 野坡
木犀の香も亦晴れて来りけり 稲畑汀子
木犀の香や同年の女の嵩 右城暮石 句集外 昭和二十三年
木犀の香や名月は曇りけり 正岡子規 名月
木犀の香や大佛の厚瞼 佐藤鬼房
木犀の香や大阪の夜空明かし 右城暮石 句集外 昭和二十五年
木犀の香や純白の犬二匹 高野素十
木犀の香や金星の方角に 山口誓子
木犀の香をさへぎれる木あるらし 山口誓子
木犀の香をたしかめんとする息する 篠原梵 年々去来の花 雨
木犀の香を距たれる木に求む 山口誓子
木犀はとても法師のにほひかな 馬場存義
木犀は縄ひとからげ冬の庭 高野素十
木犀は薫の天蓋 女を呼ぶ 伊丹三樹彦
木犀も匂はずなりぬ牛繋ぐ 山口誓子
木犀も匂へり蚊帳に別ればや 相生垣瓜人 明治草
木犀も声を嗄らせる秋日和 相生垣瓜人 負暄
木犀も過ぎて靄立つ海の村 山口誓子
木犀やあはれ目しひて能役者 村上鬼城
木犀やあまり陰なき左右の簷 石塚友二 光塵
木犀やいづくの坊も音絶ちて 上田五千石『天路』補遺
木犀やいまだ家風に染まずして 山口誓子
木犀やこはれてすてられた人形 渡邊白泉
木犀やしきりに匂ふ宵の程 正岡子規 木犀
木犀やしきりに届く新句集 百合山羽公 樂土
木犀やしづかに昼夜入れかはる 岡井省二 明野
木犀やにぎりのかたい握り鮨 佐藤鬼房
木犀や不幸続きの鯨幕 佐藤鬼房
木犀や二夜泊りに雨一夜 水原秋櫻子 蓬壺
木犀や人は寐ねたる庭の月 正岡子規 木犀
木犀や六尺四人唐めかず 其角
木犀や天を写して水も濃し 百合山羽公 寒雁
木犀や屋根にひろげしよき衾 石橋秀野
木犀や帰朝者父のそのにほひ 中村草田男
木犀や月の宴の西の対 村上鬼城
木犀や月明かに匂ひけり 山口青邨
木犀や欄干高く人もなし 正岡子規 木犀
木犀や母が教ふる二絃琴 正岡子規 木犀
木犀や磴を洗ひし夜べの雨 清崎敏郎
木犀や禅をいふなる僧と我 黒柳召波
木犀や秘苑の水のみなもとに 中村汀女
木犀や記憶を死まで追ひつめる 橋本多佳子
木犀や阿羅漢達へ袖土産 梢風尼
木犀や障子しめたる佛の間 正岡子規 木犀
木犀や隠栖に国事聞ゆ時 河東碧梧桐
木犀や雨に籠れば男饐え 上田五千石 天路
木犀や雨の欄干人もなし 正岡子規 木犀
木犀や麝香鼠の通ふ声 田川鳳朗
木犀を年よりの日の壺に愛す 富安風生
木犀を持てば女身の香が移る 山口誓子
木犀を枝より嗅いで遊びけり 山口誓子
木犀を歴訪すべき散歩かな 相生垣瓜人 明治草抄
木犀一枝暗き病廊通るなり 西東三鬼
木犀大樹大金盃を逆しまに 林翔
木犀開花 窓へ爪立つ幼年期 伊丹三樹彦
木犀開花日 新聞少年走る 走る 伊丹三樹彦
末枯れの地に点滴の金木犀 楠本憲吉 方壺集
機織の娘か法起寺の木犀よ 佐藤鬼房
武器を地に累(かさ)ね木犀かぐはしき 平畑静塔
歩み入る木犀の香と朝日の幅 大野林火 白幡南町 昭和三十二年
水の中にも神住む神話金木犀 中村草田男
沈黙は金なり金木犀の金 有馬朗人 母国
油土塀に木犀の香の染みか 鷹羽狩行
浴後亦木犀の香を浴びにけり 相生垣瓜人 負暄
火が活きていた捨て煙草 夕木犀 伊丹三樹彦
煙草女工に給料木犀よりあかるし 飴山實 おりいぶ
特殊たるに堪へぬく夫妻金木犀 中村草田男
犬の睾丸ぶらぶらつやつやと金木犀 金子兜太
犬吠えてから明け鴉 金木犀 伊丹三樹彦
珈琲の香が木犀の香を消せり 相生垣瓜人 負暄
琴教室木犀の香をただよはす 山口青邨
瞑りて木犀の香に塗(まみ)るべし 鷹羽狩行
祈りの身もだえ金木犀に頭を突入れ 中村草田男
立ち止る木犀の香に挟まれて 相生垣瓜人 明治草抄
緻密なる金木犀の花盛り 相生垣瓜人 負暄
義兄弟銀木犀の屋敷にて 飯島晴子
老人や金木犀に顎垂らし 金子兜太
自らも白髭佳しと 銀木犀 伊丹三樹彦
芭蕉忌ごろの木犀の伊賀に居て匂う 荻原井泉水
茶の水も木犀の香や寺の秋 馬場存義
荒庭も木犀若葉柿若葉 相生垣瓜人 負暄
西安の夜の木犀の香やいかに 能村登四郎
見上げたる金木犀の大樹かな 山口青邨
詩人住む寺の坐敷や木犀花 正岡子規 木犀
誕生日木犀の香をもたらせり 細見綾子
豪雨なり木犀の香のあらばこそ 相生垣瓜人 明治草抄
赤い羽根三日金木犀十日 百合山羽公 樂土以後
身の饐ゆるまで木犀の香に遊ぶ 鷹羽狩行
辞書が重たい図書館の金木犀 鷹羽狩行
金星は低く木犀芬々と 山口誓子
金木犀 今朝から そしてのミサ・ コーラス 伊丹三樹彦
金木犀 夢手繰り寄す目覚めの床 伊丹三樹彦
金木犀 鎖して 秘仏に闇返す 伊丹三樹彦
金木犀こぼして雀雨宿り 飴山實 次の花
金木犀しきたり多き家に匂ふ 野澤節子 未明音
金木犀すでに家運は尽きてゐて 鷹羽狩行
金木犀そこここ入日道の果 大野林火 冬雁 昭和二十一年
金木犀の香の中の一昇天者 平井照敏 猫町
金木犀乳房の谷間より匂ひ 鷹羽狩行
金木犀妻を置き来て友訪ひ居り 中村草田男
金木犀尼は白布で頭を包む 山口誓子
金木犀眼玉に散りぬ痛むかな 金子兜太
金木犀道元留守の床冷ゆる 加藤秋邨
金銀の木犀をわが父母とせむ 鷹羽狩行
銀木犀に拳を入れて語りあふ 飯島晴子
鋏入れし木々に木犀薫じ亘る 中村草田男
鍵(キイ)の象牙も黄ばみよろしく金木犀 中村草田男
闇よりも木犀の香ぞ濃かりける 相生垣瓜人 明治草抄
降り暗みきし木犀の匂ひけり 清崎敏郎
雪洞は消えて木犀の匂ひ哉 正岡子規 木犀
雲切れて金木犀の金こぼれ 林翔
頑固紀介金木犀に埋もれて死んだ 金子兜太
類形に罰を課す業 金木犀 伊丹三樹彦
風上に木犀 青年と歩が揃う 伊丹三樹彦
風下を身の幸に 銀木犀 伊丹三樹彦
風鈴に木犀の香を聞かしめし 相生垣瓜人 負暄
颱風が木犀の香を払拭す 相生垣瓜人 明治草
香を尋めて来て木犀の花ざかり 日野草城
髪の根に木犀一花深夜診 伊丹三樹彦
鵙が来て木犀の香を攪すなり 相生垣瓜人 明治草


マメ科らしい花の旗弁の紫色がしとやかな「ヤブマメ」(高尾の花 21-81)

2021年10月07日 07時28分57秒 | 

マメ科の花らしい花をつけるが、旗弁の紫色がしとやかな「ヤブマメ」。花のほかの部分は白いだけに目立つ。

(2021年初秋 高尾山)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)
「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)
「ツリフネソウ」(高尾の花 21-77)
「キバナアキギリ」(高尾の花 21-78)
「キツリフネ」(高尾の花 21-79)
「センニンソウ」(高尾の花 21-80)

「ヤブマメ」

ヤブマメ Amphicarpaea edgeworthii var japonica (マメ科 ヤブマメ属)
 ヤブマメは北海道から九州、朝鮮から中国に見られるツル性の一年生草本。林縁や草原などに生育する。夏から秋にかけて花を咲かせ、実をつけるが、地中にも閉鎖花を付ける。茎の一部から地中に枝が伸び、土の中で果実を稔らせる。この果実の中には種子は1つしかなく、地上部に形成される種子よりも大きい。地上部の種子は有性生殖であるので多様な性質を持っており、新たな場所へと散布されることを期待している。地下に形成した種子は、単為生殖であるので自らと同じ遺伝子を持っており、まずは来年への存続を確保するという戦略である。このような戦略は、来年もヤブマメが生育可能な立地条件であることがかなりの確度で予想される場合に成り立つ。ヤブマメの生育地は、そのような、来年も一年性のツル植物が生育可能な立地である。


何にでもからまって白い花を咲かせる「センニンソウ」(高尾の花 21-80)

2021年10月06日 08時37分16秒 | 

何にでもからまって白い花を咲かせる「センニンソウ」。こんなところに白い花が咲く木があったかなと思うと、つるにからんだ仙人草だったということが多い。素敵な名前をもらったが「白い花をまとった姿が仙人をイメージすると思いきや、花の後に果実より伸びた銀白色の長毛が密生した様子を、仙人のひげにたとえたこと」に由来するという。たしかに髭のような雄蕊が目立つ花ではある。

(2021年初秋 高尾山)

 

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)
「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)
「ツリフネソウ」(高尾の花 21-77)
「キバナアキギリ」(高尾の花 21-78)
「キツリフネ」(高尾の花 21-79)

「センニンソウ」

センニンソウ(仙人草)
常緑つる性半低木
北海道(南部)〜九州の山野の道端に普通。茎は円柱形で肋があり、初めは短毛があって後無毛となる。葉は長柄があり、奇数羽状複葉。小葉は3〜7、卵形または卵円形、鈍頭、微凸端、基部は円形または浅心形、全縁、まれに大きく切れ込み、両面毛を散生し後無毛となり、質はやや厚くて乾いても暗緑色、長さ3〜7cm。小葉柄で物にまといつく。葉腋から円錐花序をだす。花は多数、上を向いて平開する。萼片は4、倒披針形、円頭から鋭尖頭、白色、長さ10〜25mm、ふちに白毛を密布。雄ずいは多数、花糸は長さ7〜9mm、無毛、葯は長さ3mm。そう果は多数、卵形、長さ7〜8mm、扁平で厚いふちがつき、寝た毛がある。花柱は長さ3cm、羽毛状。花期は8〜9月。(原色日本植物図鑑)
学名は、Clematis terniflora
キンポウゲ科センニンソウ属
よく似たボタンヅルは葉が3出複葉、雄しべが萼片と同長。蕾の先が丸い。そう果は紡錘形で短毛が密生する。


黄色のツリフネソウ「キツリフネ」(高尾の花 21-79)

2021年10月05日 06時54分22秒 | 

黄色のツリフネソウ「キツリフネ」。形はそっくりだが、距の形が違う。キツリフネはツリフネソウのように距が巻かずに、まっすぐなままだ。「ホラガイソウ」という名前も形をよく示している。

(2021年初秋 高尾山)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)
「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)
「ツリフネソウ」(高尾の花 21-77)
「キバナアキギリ」(高尾の花 21-78)

「キツリフネ」

キツリフネ
学名 Inpatiens noli-tangere
別名 ホラガイソウ
輝菜花(中)
黄釣舟 分類 ツリフネソウ科ツリフネソウ属 (1年草)
黄色のツリフネソウの意。 原産・分布 北海道、本州、四国、九州。東アジア、北アメリカ、ヨーロッパ
神奈川県 全域に分布するが数は少ない。
花の時期 6月~8月


花穂のさきにつく唇形の黄色い花がかわいい「キバナアキギリ」(高尾の花 21-78)

2021年10月04日 06時05分16秒 | 

花穂のさきにつく唇形の黄色い花がかわいい「キバナアキギリ」。最近では道端でもみかけるようになったが、もともとは山に生える野草だった。学名「サルビア・ニッポニカ」の示すように、「日本産のサルビア」である。コトジソウという別名もあるが、これは葉の形が琴の調弦に使われる琴柱(ことじ)に似ているからだという。

(2021年初秋 高尾山)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)
「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)
「ツリフネソウ」(高尾の花 21-77)

「キバナアキギリ」

キバナアキギリ(黄花秋桐)
多年草
本州〜九州の低い山地の木陰などに生える。高さ20〜40cm。葉は対生し、長さ5〜10cm、幅4〜7cmの三角状ほこ形。茎の先に花穂をだし、長さ2.5〜3.5cmの淡黄色の唇形花を数段つける。花期は8〜10月。(野に咲く花)
学名は、Salvia nipponica
シソ科アキギリ属
 花筒の内部の基部近くに環状に毛がある。アキギリは花筒の内面ほぼ全体に毛がある。(原色日本植物図鑑)


秋になると草の中で赤い花を咲かせて目立つ「ツリフネソウ」(高尾の花 21-77)

2021年10月03日 08時08分10秒 | 

秋になると草の中で赤い花を咲かせて目立つ「ツリフネソウ」。たしかに釣舩を思わせる花の形で、優雅な名前をもらった。よく似た「キツリフネ」との対比でムラサキツリフネ(紫釣船)と呼ばれることもある。

(2021年初秋 高尾山)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)
「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)

「ツリフネソウ」

ツリフネソウ(釣舟草)
1年草
北海道〜九州のやや湿ったところに多い。高さ50〜80cm。茎はやや赤みを帯び、節がふくらむ。葉は互生し、長さ5〜13cm、幅2〜6cmの菱状楕円形で細かい鋸歯がある。花序は葉腋から斜上し、紅紫色の花を数個つける。花序の茎には紅紫色の突起毛がある。花は長さ3〜4cmで花弁3個、萼片3個からなる。萼片も紅紫色で花弁のように見え、下の1個は大きく袋状になり、その先端は細長い距になって、クルリと巻く。この距の部分に蜜がたまる。花弁は下の2個が大きくて黄色の斑点がある。雄しべは5個で、花糸は短く、葯が合着して雌しべを包み込む。果実は肉質のさく果、長さ1〜2cm。熟すとちょっとした刺激で果皮が5片にはじけてクルクルと巻き、種子をはじきとばす。花期は7〜10月。(野に咲く花)
学名は、Impatiens textori
ツリフネソウ科ツリフネソウ属
花軸の下部に毛のないものをナメラツリフネソウ(トガクシツリフネ Impatiens textorii f. nudipedicellata)と呼ぶ。

 


コウヤポウキによく似た白い花をつける「カシワバハグマ」(高尾の花 21-76)

2021年10月01日 06時33分14秒 | 

コウヤポウキによく似た白い花をつける「カシワバハグマ」。葉の形を除くと、総苞部分が長いところ、筒状花の裂片が捩れながら弱めに巻くところがコウヤボウキとの目立つ違いである。林の中で静かに咲いている。

(2021年初秋 高尾山)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)
「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)

「カシワバハグマ」

カシワバハグマ
学名 Pertya robusta
別名 
柏葉白熊 分類 キク科コウヤボウキ属 (多年草)
ハグマ(白熊)とは中国、チベットに産するヤクの尾の毛。仏具の払子を作る材料だが、花をこの払子に例えたとされる。葉がカシワに似たハグマの意。 原産・分布 本州、四国、九州。
神奈川県 沖積地を除いたシイ・カシ帯を中心に分布する。乾いたモミ林、クヌギ-コナラ林に生える。
花の時期 9月~11月


「イセハナビ」によく似た花を咲かせる「スズムシバナ」(高尾の花 21-75)

2021年09月30日 06時58分38秒 | 

「イセハナビ」によく似た花を咲かせる「スズムシバナ」。薄い紫の色も同じだし、花の形もどこか似ている。どちらもイセハナビ属の花だ。鈴虫がなく頃に咲くからという頼りない理由で名づけられたらしい。

(2021年初秋 高尾山)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)
「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)
「ヤマブキソウ」(高尾の花 21-40)
「ウワミズザクラ」(高尾の花 21-41)
「カキドオシ」(高尾の花 21-42)
「クマガイソウ」(高尾の花 21-43)
「ウラシマソウ」(高尾の花 21-44)
「タンチョウソウ」(高尾の花 21-45)
「シラネアオイ」(高尾の花 21-46)
「キンラン」(高尾の花 21-47)
「ホタルカズラ」(高尾の花 21-48)
「チゴユリ」(高尾の花 21-49)
「ユキモチソウ」(高尾の花 21-50)
「黄花カタクリ」(高尾の花 21-51)
「イチリンソウ」(高尾の花 21-52)
「ラショウモンカズラ」(高尾の花 21-53)
「グミ」(高尾の花 21-54)
「バイカカラマツ」(高尾の花 21-55)
「セッコク」(高尾の花 21-56)
「エビガライチゴ」(高尾の花 21-57)
「フタリシズカ」(高尾の花 21-58)
「サイハイラン」(高尾の花 21-59)
「コアジサイ」(高尾の花 21-60)
「ママコノシリヌグイ」(高尾の花 21-61)
「マツカゼソウ」(高尾の花 21-62)
「ノブキ」(高尾の花 21-63)
「キツネノマゴ」(高尾の花 21-64)
「シュウカイドウ」(高尾の花 21-65)
「コウヤボウキ」(高尾の花 21-66)
「ダイコンソウ」(高尾の花 21-68)
「カリガネソウ」(高尾の花 21-69)
「キレンゲショウマ」(高尾の花 21-70)
「ヤブラン」(高尾の花 21-71)
「タマアジサイ」(高尾の花 21-72)
「ヤブレガサ」(高尾の花 21-73)
「イセハナビ」(高尾の花 21-74)

「スズムシバナ」

スズムシバナ(鈴虫花)
Strobilanthes oligantha
科名・属名 : ゴマノハグサ科 イセハナビ属

特徴 :
 草丈30~80cmの多年草。
 茎はまばらに分枝し、鈍い4稜がある。
 葉は対生し、広卵形~三角状広卵形で、長さ4~9cm、幅2.5~4cm、鋸歯がある。
 花は枝先につき、柄がなく筒形で密につく。花冠は淡紫色で長さ3~3.5cm。
 苞は葉状で卵円形、萼とともに白くて長い毛がある。
 果実(蒴果)は長さ約13mm。

分布・生育地 :
 本州(近畿地方以西)~九州 (国外:朝鮮(南部)、中国(中部)
 山地の林下