長い葉が特徴の「ナガバノスミレサイシン」。白の花弁に入る太い紫の筋も特徴だ。高尾山の山の斜面にたくさん咲いていた。
(2021-03 高尾山)
■高尾の花
「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
ナガバノスミレサイシン (長葉の菫細辛)
撮影地:東京都八王子市・高尾山(2005.4) 高尾山で最初に目に付いたのがこのナガバノスミレサイシンで、ちょっと想い入れが深いスミレでもあります。
生育地 本州(福島県以西)の太平洋側、四国、九州の大分県付近で雪があまり降らない積雪しないところに多い。
やや湿度のある半日陰の落葉樹林の下や杉林などでも生育している。
開花時期 3月下旬~5月上旬頃
草 丈 5~12㎝くらい
花の状態 花色 淡紫色で、かなり薄いものもある。また、白花も比較的多く見つかることがあります。
花形 直径2㎝前後。花弁は細身ですっきりしているものが多いが、縁が波打つものもある。
側弁 側弁には毛無い。(極希に有毛のものもあるみたいです。)
距 ぽってりと太い。
萼片 萼片の付属体の切れ込みは鋭い。毛はない。
葉の状態 葉形 長さ5~8㎝、披針形で細長い。母種のスミレサイシンのように葉先がつまんだようにはなない。縁には鋸歯が目立ちます。
また、花期はしっかり開いてないことが多いです。
葉表 緑色。
葉裏 緑色。少しくすんだ紫を帯びるものもある。
托葉 葉柄から離れてつくのが特徴だ。
備 考 ■母種のスミレサイシンが多雪地方に多いがナガバノスミレサイシンは太平洋側のほとんど積雪しないところに生育している。
■葉に斑のはいるフイリナガバノスミレサイシンがあり、花色は淡紅色。四国や九州の高い山で見つかっている。
■白い花を「シロバナナガバノスミレサイシン」と呼ぶ。