野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

羽根に似た白の小さな花が可憐なアベリア

2020年07月27日 10時35分58秒 | 

最近では垣根など、いたるところでみかけるようになったアベリア。ツクバネウツギの園芸品種「グランディ・フローラ」がこの名前で呼ばれることが多い。白い花はよくみると可憐だ。萼片は赤で羽根付きの羽根に似ていることから「ツクバネ」という名前がつけられている。

(2020-07 神奈川県川崎市 路傍) 

 

【アベリアとは】

・東アジア及びメキシコに分布するツクバネウツギ属全般をアベリアというが、日本ではシナツクバネウツギの園芸品種(特に「グランディ・フローラ」)をアベリアということが多い。人為的に作られたものであり、自生はない。

・初夏から晩秋までの長期間にわたって白あるいはピンク色の小さな花を次々に咲かせる。最近では葉の観賞も目的としたカラーリーフの品種に人気がある。

・樹形は株立ち状になり、成長はかなり早い。刈り込みにも強いため、公共の緑地、マンション等の植え込みに使われることが多い。

【育て方のポイント】

・成長が早く、すぐに垣根を作りたいときには便利だが、その分、手入れの手間がかかる。放任すると元気すぎる徒長枝が方々から発生し、樹形が乱れやすいため、春と秋の年二回、強めの剪定を行う。剪定の時間と気力がない場合はお勧めできない。

・冬の寒さにあたると葉を落とすことがあり、地方によっては半常緑樹といえる。寒冷地では目隠しにならない。

・病害虫には強いが、花期が長いため、蜂などの虫がよく集まる。子供のいる家庭では多少注意が必要。

・土質は選ばず、半日陰でも耐える。環境の悪い場所に植えられることも多い。


赤とピンクのツートンカラーで目立つ「ホザキサクラソウ」(箱根シリーズ 038)

2020年07月27日 09時03分51秒 | 

中国の高地に生えるという「ホザキサクラソウ」。サクラソウ属の花だが、名前のとおりピンクの花が穂になって下から咲き上る。珍しい花だ。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

「ホザキサクラソウ」

穂咲き桜草(ホザキサクラソウ)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。
園芸上は一年草として扱う。
原産地は中国の南西部の四川省や雲南省で、標高3000メートルから4000メートルの高山の湿り気のある場所に生える。
草丈は15センチから35センチくらいである。
根際から生える葉は細長い楕円形で、ロゼット状になる。
明るい緑色で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、表面には皺がある。
開花時期は6月から7月である。
「穂咲き」というだけあって、サクラソウ属にしては不思議な形の花をつける。
茎先に穂状に花をつけるが、赤とピンクのツートンで「とんがり帽子」のように見える。
花冠は筒状で、先が5つに裂ける。
花は下から上へと咲き上る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
学名のプリムラ・ビアリーの名でも流通している。
種小名の読み方は「ヴィアリー」とするものもある。
ヨーロッパで人気があるという。
英名はオーキッド・プリムローズ(orchid primrose)である。
オーキッドは蘭のこと、プリムローズはプリムラのことである。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他に花に先駆けて咲くことから名づけられた。
種小名の vialii は人名由来のようだがはっきりしない。
学名:Primula vialii

 


ガク咲きの八重の大きな花弁が特徴のヤマアジサイ「深山八重紫」(アジサイシリーズ 20-42)

2020年07月27日 08時33分07秒 | 

ガク咲きの八重の大きな花弁が特徴のヤマアジサイ「深山八重紫」。装飾花も中性花も青で、調和がとれている。京都産。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

 

 

 

深山八重紫 (ヤマアジサイ)
京都府南丹市(旧美山町)堀越峠産の八重ガク咲きのヤマアジサイ。
装飾花、両性花とも青色で、両性花は脱落しません。
また、装飾花のガク片は大輪、幅広です。

ヤマアジサイ・シリーズ

「日高新錦山」(アジサイシリーズ 20-01)
「日向の青てまり」(アジサイシリーズ 20-02)
「瀬戸の月」(アジサイシリーズ 20-03)
「クレナイ」(アジサイシリーズ 20-04)
「天龍碧」(アジサイシリーズ 20-05)
「楊貴妃」(アジサイシリーズ 20-06)
「別子手鞠」(アジサイシリーズ 20-07)
「久住小でまり」(アジサイシリーズ 20-08)
「九重の花吹雪」(アジサイシリーズ 20-09)
「土佐涼風」(アジサイシリーズ 20-10)
「小甘茶」(アジサイシリーズ 20-11)
「満天星」(アジサイシリーズ 20-12)
「海峡」(アジサイシリーズ 20-13)
「嶺の妖精」(アジサイシリーズ 20-14)
「濃紫」(アジサイシリーズ 20-15)
「土佐のまほろば」(アジサイシリーズ 20-16)
「富士の滝」(アジサイシリーズ 20-17)
「舞子」(アジサイシリーズ 20-18)
「アジアン・ビューティー」(アジサイシリーズ 20-19)
「藍姫」(アジサイシリーズ 20-20)
「笹の舞」(アジサイシリーズ 20-21)
「広瀬の華」(アジサイシリーズ 20-22)
「さくら姫」(アジサイシリーズ 20-23)
「紫式部」(アジサイシリーズ 20-24)
「石鎚の光」(アジサイシリーズ 20-25)
「坊ヶ鶴の華」(アジサイシリーズ 20-26)
「桃色ヤマアジサイ」(アジサイシリーズ 20-27)
「伊予獅子手毬」(アジサイシリーズ 20-28)
「津江の小手まり 」(アジサイシリーズ 20-29)
「白鳥」(アジサイシリーズ 20-30)
「トカラの空」(アジサイシリーズ 20-31)
「脱藩の暁」(アジサイシリーズ 20-32)
「赤軸久住の花火」(アジサイシリーズ 20-33)
「豊後ナデシコ」(アジサイシリーズ 20-34)
「日向の紅神楽」(アジサイシリーズ 20-35)
「桃華」(アジサイシリーズ 20-36)
「倉木てまり」(アジサイシリーズ 20-37)
「鹿野の華」(アジサイシリーズ 20-38)
「土佐童」(アジサイシリーズ 20-39)
「千姫」(アジサイシリーズ 20-40)
「清澄沢」(アジサイシリーズ 20-41)


花が房のように垂れ下がるラン「デンドロビウム・デンシフロレム」(蘭シリーズ 20-81)

2020年07月27日 08時00分46秒 | 

花が房のように垂れ下がるカリスタ系のラン「デンドロビウム・デンシフロレム」。黄色の花弁にオレンジ色のリップの花が群れるように咲くので目を引く。

(2020-06 東京都 神代植物公園)

カリスタ系

デンドロビウムは非常の多くの種や品種を含み、これを幾つかの系にまとめることが行われる。ただし、その内でノビル系、デンファレ系がその名の元になった原種を中心にした交配品種の群、という性格を持つのに対して、このカリスタ系はそのような血縁関係は薄い。むしろ花が房のように垂れ下がるという外見的な特徴でまとめられた群である。それに含まれるものも多くは原種であり、その特徴も種ごとに多様である。ただし交配品種もあるにはある。

このタイプは何よりも花数が多く、豪華に見えるところが美点である。ただし、花保ちは他の群には劣り、切り花などには向かない。しかし大株にしてよく開花させたものはとても目を引き、洋ラン展などでも人目を引くものとなる。

特徴
上記のように必ずしも同一の系統に属するものではなく、その特徴は多様である。多くはデンドロビウムの標準的な形である棒状の偽球茎を束状に出し、その節ごとに葉をつける。だがアグレガタムは太短い偽球茎の先端に一葉のみをつける。偽球茎は硬質なのが普通。

花は冬から初夏に咲かせるものが多い。多くは前年以前の茎の、先端近くの節から花茎を伸ばし、総状花序を着ける。花数は多いものでは30輪もの花を一つの花茎に、まるでブドウの房のようにつける。花色は黄色、白、ピンクなど多様。花形はノビル系などとさほど変わらない。アグレガタムは唇弁がひどく平らに広がる。

 

 

蘭シリーズ・リスト

「エピデンドラム・プリティーレディーミスミ」(蘭シリーズ 20-01)
「スリーピング ルナグラード 」(蘭シリーズ 20-02)
「シンビジウム・アリス・ルナ」(蘭シリーズ 20-03)
「オンキディウム・アンプリアツム」(蘭シリーズ 20-04)
「エピデンドラム 'スター・バレー'」(蘭シリーズ 20-05)
「デンドロビウム・スペルバウンド・ミュー」(蘭シリーズ 20-06)
「シンビジューム・スウィートワイン」(蘭シリーズ 20-07)
「カトリアンセ  ジュエル・ボックス シェヘラザード」(蘭シリーズ 20-08)
「カトレヤ・ウェンディーズ・バレンタイン」(蘭シリーズ 20-09)
「カトレア・コッキネア」(蘭シリーズ 20-10)
「デンドロビウム・フォーミディブル」(蘭シリーズ 20-11)
「ファレノプシス・サクラコ・ファレノ」(蘭シリーズ 20-12)
「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)
「ファレノプシス・メモリア・アン・フェジェン」(蘭シリーズ 20-14)
「ファレノプシス・リトル・メリー・チェリー・ソング」(蘭シリーズ 20-15)
「ファレノプシス・シルク・オレンジ」(蘭シリーズ 20-16)
「ドリテノプシス・シティーガール モリタNo.2」(蘭シリーズ 20-17)
「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)
「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)
「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)
「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)
「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)
「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)
「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)
「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)
「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)
「オンシジウム・トゥインクル」(蘭シリーズ 20-27)
「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」(蘭シリーズ 20-28)
「マキシラリア・ポルフィロステレ」(蘭シリーズ 20-29)
「デンドロビウム・カシオペ」(蘭シリーズ 20-30)
「デンドロビウム・キンギアナム」 (蘭シリーズ 20-31)
「オドンティオダ・ラブリー・アップル」 (蘭シリーズ 20-32)
「クロウエシア・グレイスダン 'Chadds Ford' 」 (蘭シリーズ 20-33)
「オンシディオダ・チャールズワーシー」(蘭シリーズ 20-34)
「ワルツェウィツェラ・メリオン」(蘭シリーズ 20-35)
「デンロビウム・エンジェルベイビー グリーン愛」(蘭シリーズ 20-36)
「デンドロビウム・ファレノプシス・サクラ」(蘭シリーズ 20-37)
「リカステ・ナガイ・インターナショナル」(蘭シリーズ 20-38)
「リカステ・ワイルドファイア・タカツ」(蘭シリーズ 20-39)
「デンドロビウム・イエローチンサイ・マジカルカラー」(蘭シリーズ 20-40)
「デンドロビウム・タイ・ジャスミン」(蘭シリーズ 20-41)
「デンドロビウム・スノーフレーク・オトメ」(蘭シリーズ 20-42)
「デンドロビウム・チンサイ」(蘭シリーズ 20-43)
「スパトグロッティス・ゼブリナ 」(蘭シリーズ 20-44)
「オンシジウム・マカリイ・ゴトー」(蘭シリーズ 20-45)
「デンドロビウム・ミレニウム・グリーン」(蘭シリーズ 20-46)
「セロジネ・スペシオサ」(蘭シリーズ 20-47)
「オンシディオダ・モーニングメドレー・サクラ」(蘭シリーズ 20-48)
「セロジネ フラクシダ ’ラッキーボーイ’」(蘭シリーズ 20-49)
「オンシジウム・スプレンディダム」(蘭シリーズ 20-50)
「セロジネ・クリスタータ」(蘭シリーズ 20-51)
「ミルトニア・バート・フィールド ドロレス」(蘭シリーズ 20-52)
「デンドロビウム・アンドリー・ミラー」(蘭シリーズ 20-53)
「ミルタシア アズテック エバグラデス グリーン」(蘭シリーズ 20-54)
「デンドロビウム・シノノメ」(蘭シリーズ 20-55)
「パフィオペディルム・ハリシアヌム」(蘭シリーズ 20-56)
「フラグミペディウム・シリミイ」(蘭シリーズ 20-57)
「パフィオペディルム・ロビンフッド」(蘭シリーズ 20-58)
「シンビジウム・ラッキー・レインボー・サントラピーヌ」(蘭シリーズ 20-59)
「パフィオペディルム・インシグネ」(蘭シリーズ 20-60)
「パフィオペディルム・リアーナム」(蘭シリーズ 20-61)
「パフィオペディルム・ビロスム」(蘭シリーズ 20-62)
「デンドロビウム・フレデリックシアナム」(蘭シリーズ 20-63)
「リカステ・チタインパルス」(蘭シリーズ 20-64)
「デンドロビウム・ユキダルマ・クイーン」(蘭シリーズ 20-65)
「ビフレナリア・アウレオフルバ」(蘭シリーズ 20-66)
「オンシジウム・ハリソニアナム」(蘭シリーズ 20-67)
「デンドロビウム・モニリフォルメ」(蘭シリーズ 20-68)
「シルホペタルム・スケアテアヌム」(蘭シリーズ 20-69)
「デンドロビウム・リンドレイ」(蘭シリーズ 20-70)
「アングレカム・ディディエリ」(蘭シリーズ 20-71)
「ネオフィネティ・ファルカータ(フウラン)」(蘭シリーズ 20-72)
「ブラッシア・ベルコーサ」(蘭シリーズ 20-73)
「ツニア・ブライメリアナ」
(蘭シリーズ 20-74)

「アングロア・クロウェシ」(蘭シリーズ 20-75)
「デンドロビウム・ガットン・サンレイ」(蘭シリーズ 20-76)
「ポタンギス・ダクティロセラス」(蘭シリーズ 20-77)
「デンドロビウム・クスバートソニー 」(蘭シリーズ 20-78)
「デンドロビウム・レボラタム」(蘭シリーズ 20-79)
「デンドロビウム雪娘」(蘭シリーズ 20-80)


サーモンピンクのすっきりとしたバラ「マジョレット」(春薔薇シリーズ20-026)

2020年07月27日 07時06分46秒 | 

サーモンピンクのすっきりとしたバラ「マジョレット」。丸弁高芯咲きの大輪がどっしりと咲いている。メイヤン家の作出になるバラで、細い枝に直立して咲き、開くと花弁数が多いのが分かる。

(2020-06 東京都 神代植物公園) 

 

バラ「マジョレット」

マジョレット Marjorette

品種名 マジョレット      Marjorette
作出  1965年 フランス Meilland 
系統  HT ハイブリッドティ
交配  不明
花色  サーモンピンク
花形  丸弁高芯咲き 
花径  大輪
芳香  微香  ★★☆☆☆
開花  四季咲き ★★★★☆
樹高  1.2m

 

春バラシリーズ
「エリナ」(春薔薇シリーズ20-001)
「ピース」(春薔薇シリーズ20-002)
「パパメイアン」(春薔薇シリーズ20-003)
「ダブル・ディライト」(春薔薇シリーズ20-004)
「ドゥフトボルケ」(春薔薇シリーズ20-005)
「グラハム・トーマス」(春薔薇シリーズ20-006)
「サリー・ホームズ」(春薔薇シリーズ20-007)
「アイスバーグ」(春薔薇シリーズ20-008)
「パスカリ」(春薔薇シリーズ20-009)
「イングリッド・バークマン」(春薔薇シリーズ20-010)
「クイーン・エリザベス」(春薔薇シリーズ20-011)
「シルバ」(春薔薇シリーズ20-012)
「ヘレン・トローベル」(春薔薇シリーズ20-013)
「クリスティアン・ディオール」(春薔薇シリーズ20-014)
「フィデリオ」(春薔薇シリーズ20-015)
「ブルー・リバー」(春薔薇シリーズ20-016)
「モンタナ」(春薔薇シリーズ20-017)
「モナリザ」(春薔薇シリーズ20-018)
「アンソニー・メイヤン」(春薔薇シリーズ20-019)
「ソリドール」(春薔薇シリーズ20-020)
「ファルツァー・ゴールド」(春薔薇シリーズ20-021)
「ホワイトクリスマス」(春薔薇シリーズ20-022)
「北斗」(春薔薇シリーズ20-023)
「シカゴ・ピース」(春薔薇シリーズ20-024)
朝雲」(春薔薇シリーズ20-025)