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胡蝶蘭のうちでもとくに大型で美麗な「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)

2020年05月18日 08時07分05秒 | 

胡蝶蘭のうちでもとくに大型で美麗な「ファレノプシス・シレリアナ」。薄いピンクの花がどっしりと開いて圧倒的である。三裂して中央にオレンジ色をのぞかせるリップも立体的で目立つ。ルソン島南部の森林の高木の高みに着生しているところを想像したらクラクラした。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

 

 

 

ラン「ファレノプシス・シレリアナ」

ファレノプシズ・シレリアナ Phalaenopsis schileriana Rchb. はコチョウラン属のランの一つ。この属では大柄で美しいものの一つとされる。

特徴
常緑の多年草で着生植物。葉は3-5枚あり、線状長楕円形で長さ20-40cmにもなる。表側は暗緑色の地色に灰緑色の横縞模様が入り、裏面は暗紫色を帯びる。

開花は主として春。花茎は弓状に伸びて長さ1mに達し、よく分枝して30-50の花を、時にはそれ以上の数を付ける。花は順次咲いて、その開花期間は6週間にもわたる。花は淡桃色、径6cmになり、香りがある。萼片は楕円形から卵状楕円形、側萼片の基部には赤紅色の斑紋がある。側花弁は幅広い菱形。唇弁は三裂して白から桃紫色で、中裂片は卵形で先端の両側に突起があって錨状になる。

種小名は本種を最初に導入開花させた Consul Schiller の名による。

分布と生育環境
フィリピンに産する。ルソン島南部の森林の高木に着生する。

利用
洋ランとして栽培される。本属でも大型の美麗種であり、フィリピン産のランではもっとも美しいものの一つとも言われる。

また、交配親としても重要で、ピンク系の花を作出する場合に重視される。

 



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