野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

黄色の花が群れるように開くラン「デンドロビウム・リンドレイ」(蘭シリーズ 20-70)

2020年07月16日 07時55分32秒 | 

黄色の花が群れるように開くラン「デンドロビウム・リンドレイ」。大きなリップは丸く広がり、末端は波打つ。花芯のオレンジ色がアクセントになっている。種名は発見者のイギリス人の植物学者の名前による。

(2020-06 東京都 神代植物公園) 

ラン「デンドロビウム・リンドレイ」

デンドロビウム・リンドレイ Dendrobium lindleyi はラン科の植物の1つで、太い偽鱗茎の先端に葉を1枚だけ付け、多数の黄色い花を咲かせる。

特徴
着生の多年生草本。茎は束になって生じ、長さ3-10cmでやや扁平な紡錘形をしている。葉は茎の先端に1枚だけ付き、長楕円形で長さ5-10cm、革質で分厚く、先端は鈍く丸まり、また左右不均等になる。

花期は春で、花茎は茎の上の方の節から出て長さ10-25cmに達し、斜め上に伸びて先端は次第に下を向く。この花茎の先端寄りに5-15個の花をつける。花は平らに広がって咲き、径は約3cm、黄金色で香りがある。萼片は舌型で長さ1.5cm、先端はとがる。また側萼片の基部にあるメンタムは短い。側花弁は倒卵形で長さ1.5cm、先端はとがる。唇弁は大きくて円形に広がり、長さは2cmで、その縁は波状になる。また表面に白く細かい毛がある。蘂柱は太くて短い。

学名の種小名はイギリスの植物学者ジョン・リンドリーLindley(1799-1865)にちなむ。

分布
アッサム、ミャンマーから南中国、マレーシアに分布し、海抜500-2000mの地域に見られる。

本種は最初、アラカン山でサルスベリに着生しているのを M. Pierard が発見したものである。

分類
本種は長く D. aggregatum Roxb. として扱われてきたが、現在ではこの名はシノニムとして扱われている。

近縁のものとしてはジェンキンシー D. jenkinsii が知られる。本種に似ているがより小型(茎の長さ2-4cm、葉は3-4cm)で花色はやや淡い。この種は従来は本種と同種とされ、 D. aggregatum var. jenkinsii として扱われてきた。

利用
洋ランの1つとして観賞用に栽培される。園芸的なジャンル分けではカリスタ系として扱われる。栽培容易で美麗な種として知られ、比較的広く出回っている。なお、現在でも以前の学名のアグレガタムで出回っていることも多い。

蘭シリーズ・リスト

「エピデンドラム・プリティーレディーミスミ」(蘭シリーズ 20-01)
「スリーピング ルナグラード 」(蘭シリーズ 20-02)
「シンビジウム・アリス・ルナ」(蘭シリーズ 20-03)
「オンキディウム・アンプリアツム」(蘭シリーズ 20-04)
「エピデンドラム 'スター・バレー'」(蘭シリーズ 20-05)
「デンドロビウム・スペルバウンド・ミュー」(蘭シリーズ 20-06)
「シンビジューム・スウィートワイン」(蘭シリーズ 20-07)
「カトリアンセ  ジュエル・ボックス シェヘラザード」(蘭シリーズ 20-08)
「カトレヤ・ウェンディーズ・バレンタイン」(蘭シリーズ 20-09)
「カトレア・コッキネア」(蘭シリーズ 20-10)
「デンドロビウム・フォーミディブル」(蘭シリーズ 20-11)
「ファレノプシス・サクラコ・ファレノ」(蘭シリーズ 20-12)
「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)
「ファレノプシス・メモリア・アン・フェジェン」(蘭シリーズ 20-14)
「ファレノプシス・リトル・メリー・チェリー・ソング」(蘭シリーズ 20-15)
「ファレノプシス・シルク・オレンジ」(蘭シリーズ 20-16)
「ドリテノプシス・シティーガール モリタNo.2」(蘭シリーズ 20-17)
「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)
「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)
「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)
「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)
「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)
「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)
「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)
「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)
「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)
「オンシジウム・トゥインクル」(蘭シリーズ 20-27)
「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」(蘭シリーズ 20-28)
「マキシラリア・ポルフィロステレ」(蘭シリーズ 20-29)
「デンドロビウム・カシオペ」(蘭シリーズ 20-30)
「デンドロビウム・キンギアナム」 (蘭シリーズ 20-31)
「オドンティオダ・ラブリー・アップル」 (蘭シリーズ 20-32)
「クロウエシア・グレイスダン 'Chadds Ford' 」 (蘭シリーズ 20-33)
「オンシディオダ・チャールズワーシー」(蘭シリーズ 20-34)
「ワルツェウィツェラ・メリオン」(蘭シリーズ 20-35)
「デンロビウム・エンジェルベイビー グリーン愛」(蘭シリーズ 20-36)
「デンドロビウム・ファレノプシス・サクラ」(蘭シリーズ 20-37)
「リカステ・ナガイ・インターナショナル」(蘭シリーズ 20-38)
「リカステ・ワイルドファイア・タカツ」(蘭シリーズ 20-39)
「デンドロビウム・イエローチンサイ・マジカルカラー」(蘭シリーズ 20-40)
「デンドロビウム・タイ・ジャスミン」(蘭シリーズ 20-41)
「デンドロビウム・スノーフレーク・オトメ」(蘭シリーズ 20-42)
「デンドロビウム・チンサイ」(蘭シリーズ 20-43)
「スパトグロッティス・ゼブリナ 」(蘭シリーズ 20-44)
「オンシジウム・マカリイ・ゴトー」(蘭シリーズ 20-45)
「デンドロビウム・ミレニウム・グリーン」(蘭シリーズ 20-46)
「セロジネ・スペシオサ」(蘭シリーズ 20-47)
「オンシディオダ・モーニングメドレー・サクラ」(蘭シリーズ 20-48)
「セロジネ フラクシダ ’ラッキーボーイ’」(蘭シリーズ 20-49)
「オンシジウム・スプレンディダム」(蘭シリーズ 20-50)
「セロジネ・クリスタータ」(蘭シリーズ 20-51)
「ミルトニア・バート・フィールド ドロレス」(蘭シリーズ 20-52)
「デンドロビウム・アンドリー・ミラー」(蘭シリーズ 20-53)
「ミルタシア アズテック エバグラデス グリーン」(蘭シリーズ 20-54)
「デンドロビウム・シノノメ」(蘭シリーズ 20-55)
「パフィオペディルム・ハリシアヌム」(蘭シリーズ 20-56)
「フラグミペディウム・シリミイ」(蘭シリーズ 20-57)
「パフィオペディルム・ロビンフッド」(蘭シリーズ 20-58)
「シンビジウム・ラッキー・レインボー・サントラピーヌ」(蘭シリーズ 20-59)
「パフィオペディルム・インシグネ」(蘭シリーズ 20-60)
「パフィオペディルム・リアーナム」(蘭シリーズ 20-61)
「パフィオペディルム・ビロスム」(蘭シリーズ 20-62)
「デンドロビウム・フレデリックシアナム」(蘭シリーズ 20-63)
「リカステ・チタインパルス」(蘭シリーズ 20-64)
「デンドロビウム・ユキダルマ・クイーン」(蘭シリーズ 20-65)
「ビフレナリア・アウレオフルバ」(蘭シリーズ 20-66)
「オンシジウム・ハリソニアナム」(蘭シリーズ 20-67)
「デンドロビウム・モニリフォルメ」(蘭シリーズ 20-68)
「シルホペタルム・スケアテアヌム」(蘭シリーズ 20-69)


鮮やかな朱紅色のバラ「フィデリオ」(春薔薇シリーズ20-015)

2020年07月16日 06時47分48秒 | 

鮮やかな朱紅色のバラ「フィデリオ」。ベートーヴェン作曲の唯一のオペラ「フィデリオ」にあやかった名前。意味は「貞節」。メイヤン家によって1964年に作出された歴史のあるバラ。丸弁高芯咲きの半八重で、きりっとしたスマートなバラである。

(2020-06 東京都 神代植物公園) 

 

バラ「フィデリオ」


外国語表記 Fidelio
作出年 1963
作出者 Meilland
作出国 仏
咲き方 四季咲き
香り 微香
花色 赤
特徴 別名、Meichest

 

春バラシリーズ
「エリナ」(春薔薇シリーズ20-001)
「ピース」(春薔薇シリーズ20-002)
「パパメイアン」(春薔薇シリーズ20-003)
「ダブル・ディライト」(春薔薇シリーズ20-004)
「ドゥフトボルケ」(春薔薇シリーズ20-005)
「グラハム・トーマス」(春薔薇シリーズ20-006)
「サリー・ホームズ」(春薔薇シリーズ20-007)
「アイスバーグ」(春薔薇シリーズ20-008)
「パスカリ」(春薔薇シリーズ20-009)
「イングリッド・バークマン」(春薔薇シリーズ20-010)
「クイーン・エリザベス」(春薔薇シリーズ20-011)
「シルバ」(春薔薇シリーズ20-012)
「ヘレン・トローベル」(春薔薇シリーズ20-013)
「クリスティアン・ディオール」(春薔薇シリーズ20-014)