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赤とピンクのツートンカラーで目立つ「ホザキサクラソウ」(箱根シリーズ 038)

2020年07月27日 09時03分51秒 | 

中国の高地に生えるという「ホザキサクラソウ」。サクラソウ属の花だが、名前のとおりピンクの花が穂になって下から咲き上る。珍しい花だ。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

「ホザキサクラソウ」

穂咲き桜草(ホザキサクラソウ)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。
園芸上は一年草として扱う。
原産地は中国の南西部の四川省や雲南省で、標高3000メートルから4000メートルの高山の湿り気のある場所に生える。
草丈は15センチから35センチくらいである。
根際から生える葉は細長い楕円形で、ロゼット状になる。
明るい緑色で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、表面には皺がある。
開花時期は6月から7月である。
「穂咲き」というだけあって、サクラソウ属にしては不思議な形の花をつける。
茎先に穂状に花をつけるが、赤とピンクのツートンで「とんがり帽子」のように見える。
花冠は筒状で、先が5つに裂ける。
花は下から上へと咲き上る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
学名のプリムラ・ビアリーの名でも流通している。
種小名の読み方は「ヴィアリー」とするものもある。
ヨーロッパで人気があるという。
英名はオーキッド・プリムローズ(orchid primrose)である。
オーキッドは蘭のこと、プリムローズはプリムラのことである。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他に花に先駆けて咲くことから名づけられた。
種小名の vialii は人名由来のようだがはっきりしない。
学名:Primula vialii

 



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