野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

瑠璃色の小さな花がマット状の細長い葉とコントラストを作る「ミヤマホタルカヅラ」(箱根シリーズ 031)

2020年07月07日 10時18分28秒 | 

瑠璃色の小さな花がマット状の細長い葉とコントラストを作る「ミヤマホタルカヅラ」。ヨーロッパの海岸に生える常緑の低木だという。ムラサキ科の花らしく、花はムラサキに少し似ている。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

 

「ミヤマホタルカヅラ」

ミヤマホタルカズラの基本情報
学名:Lithodora diffusa (Lithospermum diffusum)
和名:ミヤマホタルカズラ  その他の名前:リソドラ・デュッフーサ
科名 / 属名:ムラサキ科 / ミヤマホタルカズラ属(リソドラ属)


ミヤマホタルカズラはフランス西部からスペイン、ポルトガルにかけて、海岸の砂浜や松林、やぶのそばなどに生える常緑低木です。
茎は枝分かれしながら地面を這い、マット状に広がります。細く小さな葉は堅く、茎に多数ついています。春に、花径2cm前後で冴えた青色の花をたくさん咲かせ、ロックガーデンの定番ともいえる植物です。いくつもの園芸品種があり、なかでも日本では‘スター’が人気があります。

基本データ

園芸分類 草花,山野草
形態 低木 原産地 ヨーロッパ南西部
草丈/樹高 15cm(横方向に30~50cm広がる) 開花期 4月~5月(促成栽培のものは2月から)
花色 青,紫,白 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 普通 耐暑性 強い


丸弁で鋸歯のあるナデシコ弁のヤマアジサイ「トカラの空」(アジサイシリーズ 20-31)

2020年07月07日 09時29分44秒 | 

丸弁で鋸歯のあるナデシコ弁のヤマアジサイ「トカラの空」。ヤマアジサイとトカラアジサイの交配種だという。写真はまだ装飾花が白いが、これがトカラの空のように澄んだ青になるという。リンクの写真をごらんいただきたい。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

 

ヤマアジサイ「トカラの空」

トカラの空 (交雑種)
ヤマアジサイとトカラアジサイの交雑種で人為的に作出された品種です。
青色の一重ガク咲き、装飾花は円弁で緩やかな鋸歯があります(ナデシコ弁)。
初夏の空のような澄んだ青色が何とも言えません。

咲き始め。ガク片の先端から次第に青くなってきます。
トカラの空は、トカラアジサイとの交雑種ではありますが、寒さには強く、ヤマアジサイと同じ環境で育てることができます。


最終的には、両性花、装飾花とも濃い青色になります。

 

ヤマアジサイ・シリーズ

「日高新錦山」(アジサイシリーズ 20-01)
「日向の青てまり」(アジサイシリーズ 20-02)
「瀬戸の月」(アジサイシリーズ 20-03)
「クレナイ」(アジサイシリーズ 20-04)
「天龍碧」(アジサイシリーズ 20-05)
「楊貴妃」(アジサイシリーズ 20-06)
「別子手鞠」(アジサイシリーズ 20-07)
「久住小でまり」(アジサイシリーズ 20-08)
「九重の花吹雪」(アジサイシリーズ 20-09)
「土佐涼風」(アジサイシリーズ 20-10)
「小甘茶」(アジサイシリーズ 20-11)
「満天星」(アジサイシリーズ 20-12)
「海峡」(アジサイシリーズ 20-13)
「嶺の妖精」(アジサイシリーズ 20-14)
「濃紫」(アジサイシリーズ 20-15)
「土佐のまほろば」(アジサイシリーズ 20-16)
「富士の滝」(アジサイシリーズ 20-17)
「舞子」(アジサイシリーズ 20-18)
「アジアン・ビューティー」(アジサイシリーズ 20-19)
「藍姫」(アジサイシリーズ 20-20)
「笹の舞」(アジサイシリーズ 20-21)
「広瀬の華」(アジサイシリーズ 20-22)
「さくら姫」(アジサイシリーズ 20-23)
「紫式部」(アジサイシリーズ 20-24)
「石鎚の光」(アジサイシリーズ 20-25)
「坊ヶ鶴の華」(アジサイシリーズ 20-26)
「桃色ヤマアジサイ」(アジサイシリーズ 20-27)
「伊予獅子手毬」(アジサイシリーズ 20-28)
「津江の小手まり 」(アジサイシリーズ 20-29)
「白鳥」(アジサイシリーズ 20-30)


メリハリの利いたパフィオ「パフィオペディルム・リアーナム」(蘭シリーズ 20-61)

2020年07月07日 08時40分24秒 | 

パフィオペディルム・インシグネランを交配親にもつ「パフィオペディルム・リアーナム」。インシグネとよく似ているが、セパルが大きく育ち、白の地を目立たせている。リップの色もメリハリが効いている。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

 

ラン「パフィオペディルム・リアーナム」

Paphiopedilum Leeanum
( Paph. insigne x Paph. spicerianum )
パフィオペディラム・ リーアヌム
1代雑種で強健です。
小中輪の扱いやすく良く増えるパフィオです。 

 

The International Orchid Register
Paphiopedilum Leeanum
Genus Paphiopedilum
Epithet Leeanum
Synonym Flag This is not a synonym
Synonym Genus Name Cypripedium
Registrant Name Lawrence
Originator Name Lawrence
Date of registration 01/01/1884

 

蘭シリーズ・リスト


「エピデンドラム・プリティーレディーミスミ」(蘭シリーズ 20-01)
「スリーピング ルナグラード 」(蘭シリーズ 20-02)
「シンビジウム・アリス・ルナ」(蘭シリーズ 20-03)
「オンキディウム・アンプリアツム」(蘭シリーズ 20-04)
「エピデンドラム 'スター・バレー'」(蘭シリーズ 20-05)
「デンドロビウム・スペルバウンド・ミュー」(蘭シリーズ 20-06)
「シンビジューム・スウィートワイン」(蘭シリーズ 20-07)
「カトリアンセ  ジュエル・ボックス シェヘラザード」(蘭シリーズ 20-08)
「カトレヤ・ウェンディーズ・バレンタイン」(蘭シリーズ 20-09)
「カトレア・コッキネア」(蘭シリーズ 20-10)
「デンドロビウム・フォーミディブル」(蘭シリーズ 20-11)
「ファレノプシス・サクラコ・ファレノ」(蘭シリーズ 20-12)
「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)
「ファレノプシス・メモリア・アン・フェジェン」(蘭シリーズ 20-14)
「ファレノプシス・リトル・メリー・チェリー・ソング」(蘭シリーズ 20-15)
「ファレノプシス・シルク・オレンジ」(蘭シリーズ 20-16)
「ドリテノプシス・シティーガール モリタNo.2」(蘭シリーズ 20-17)
「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)
「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)
「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)
「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)
「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)
「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)
「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)
「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)
「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)
「オンシジウム・トゥインクル」(蘭シリーズ 20-27)
「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」(蘭シリーズ 20-28)
「マキシラリア・ポルフィロステレ」(蘭シリーズ 20-29)
「デンドロビウム・カシオペ」(蘭シリーズ 20-30)
「デンドロビウム・キンギアナム」 (蘭シリーズ 20-31)
「オドンティオダ・ラブリー・アップル」 (蘭シリーズ 20-32)
「クロウエシア・グレイスダン 'Chadds Ford' 」 (蘭シリーズ 20-33)
「オンシディオダ・チャールズワーシー」(蘭シリーズ 20-34)
「ワルツェウィツェラ・メリオン」(蘭シリーズ 20-35)
「デンロビウム・エンジェルベイビー グリーン愛」(蘭シリーズ 20-36)
「デンドロビウム・ファレノプシス・サクラ」(蘭シリーズ 20-37)
「リカステ・ナガイ・インターナショナル」(蘭シリーズ 20-38)
「リカステ・ワイルドファイア・タカツ」(蘭シリーズ 20-39)
「デンドロビウム・イエローチンサイ・マジカルカラー」(蘭シリーズ 20-40)
「デンドロビウム・タイ・ジャスミン」(蘭シリーズ 20-41)
「デンドロビウム・スノーフレーク・オトメ」(蘭シリーズ 20-42)
「デンドロビウム・チンサイ」(蘭シリーズ 20-43)
「スパトグロッティス・ゼブリナ 」(蘭シリーズ 20-44)
「オンシジウム・マカリイ・ゴトー」(蘭シリーズ 20-45)
「デンドロビウム・ミレニウム・グリーン」(蘭シリーズ 20-46)
「セロジネ・スペシオサ」(蘭シリーズ 20-47)
「オンシディオダ・モーニングメドレー・サクラ」(蘭シリーズ 20-48)
「セロジネ フラクシダ ’ラッキーボーイ’」(蘭シリーズ 20-49)
「オンシジウム・スプレンディダム」(蘭シリーズ 20-50)
「セロジネ・クリスタータ」(蘭シリーズ 20-51)
「ミルトニア・バート・フィールド ドロレス」(蘭シリーズ 20-52)
「デンドロビウム・アンドリー・ミラー」(蘭シリーズ 20-53)
「ミルタシア アズテック エバグラデス グリーン」(蘭シリーズ 20-54)
「デンドロビウム・シノノメ」(蘭シリーズ 20-55)
「パフィオペディルム・ハリシアヌム」(蘭シリーズ 20-56)
「フラグミペディウム・シリミイ」(蘭シリーズ 20-57)
「パフィオペディルム・ロビンフッド」(蘭シリーズ 20-58)
「シンビジウム・ラッキー・レインボー・サントラピーヌ」(蘭シリーズ 20-59)
「パフィオペディルム・インシグネ」(蘭シリーズ 20-60)


山吹色に近い温かみのある黄色のバラ「グラハム・トーマス」(春薔薇シリーズ20-006)

2020年07月07日 07時19分30秒 | 

山吹色に近い温かみのある黄色のバラ「グラハム・トーマス」。イングリッシュ・ローズの代表作とも呼ばれる。デビッド・オースチンの作出になるバラだが、親交のあった育種家のグラハム・トーマスがみずから、自分に捧げられるバラを選んだという。殿堂入りのバラであり、つるバラとして育てられているところも多い。

(2020-06 東京都 神代植物公園) 

昨年の記事はこちらから。

山吹色がやさしげなグラハム・トーマス(薔薇シリーズ11)

 

 

バラ「グラハム・トーマス」

グラハム トーマスの詳細
濃厚なティーローズの香り、めずらしい深みのあるピュアイエローの中輪カップ咲き、最も有名なバラのひとつで、色の豊かさとパフォーマンス性からもイングリッシュローズを代表する名花です。
まっすぐに伸びてよく茂り、勢い旺盛なので、つるバラとしても育てられます。シュラブとして育てる場合は、夏の剪定をすることでよりたくさんの花を咲かせるでしょう。
2000年には高名なジェームス・メイソン賞を受賞し、41カ国加盟のバラ協会が投票で決める「バラの殿堂入り」も果たしました。
バラの栽培家で、ガーデンライターでもあったグラハム・トーマスはデビッド・オースチンのナーサリーに足繁く通い、励みになるようなアドバイスをたくさん与えてくれました。
このバラは本人によって選ばれたものです。 1.5 x 1.25m または 3-3.5m のつるバラとしてもご利用いただけます。

品種名 グラハムトーマス
英語名 Graham Thomas
系統 シュラブ
作出年/国 1983年/イギリス
作出者 デビッド オースチン(イングリッシュローズ)
香り 強い
開花習性 非常に返り咲く
花形 八重/多弁 10cm

 


ジキタリスと波乱含みの空

2020年07月07日 06時22分26秒 | 

魔女の指ぬきとも呼ばれるジキタリス。薬草にもなるのですが、ヨーロッパでは不吉なイメージがまとわりついています。よくみると可愛い花なのですが。

 

ジギタリスとは、オオバコ科ジギタリス属(キツネノテブクロ属、学名:Digitalis)の総称。狭義では、ジギタリス属の特定の種(Digitalis purpurea)を指す。

地中海沿岸を中心に中央アジアから北アフリカ、ヨーロッパに20種あまりが分布する。一・二年草、多年草のほか、低木もある。園芸用に数種が栽培されているが、一般にジギタリスとして薬用または観賞用に栽培されているのは、Digitalis purpurea種である。

学名のDigitalis(ディギターリス)はラテン語で「指」を表すdigitusに由来する。これは花の形が指サックに似ているためである。数字のdigitやコンピューター用語のデジタル(ディジタル、digital)と語源は同じである。

西洋に伝わる俗説
西洋では暗く寂れた場所に繁茂し不吉な植物としてのイメージがある植物とされる。いけにえの儀式が行われる夏に花を咲かせることからドルイド達に好まれると言われる。「魔女の指抜き」「血の付いた男の指」などと呼ばれていた地域もある。メーテルリンクは、「憂鬱なロケットのように空に突き出ている」と形容している。

 

これから昇ってくる太陽と荒々しい雲が相克している夜明け前のひととき。今日の天気の予兆のようです。今日はまた荒れた天気になるのでしょうか。九州の大雨は心配ですね。都会では想像できないような自然の荒々しさを思いやります。