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殿堂入りの黒バラの名花「パパメイアン」(春薔薇シリーズ20-003)

2020年07月04日 07時20分09秒 | 

殿堂入りの黒バラの名花「パパメイアン」。肉厚のビロード質の花弁のもつ手触り感は独特だ。黒バラと呼ばれるほどに「黒い」わけではないが。剣弁高芯咲きのどっしりとした咲きっぷりはいかにも名花らしい品格がある。このバラはなかなかきれいな写真がとれなくて苦労した品種だが、今回はいかにも(笑)の写真になった。
(2020-06 東京都 神代植物公園) 

 

昨年の記事はこちらをごらんいただきたい。

黒バラの代表的な品種パパ・メイヤン(薔薇シリーズ11)

 

 

バラ「パパメイアン」

最高級の花びらと強香の黒バラ[パパ・メイアン]

バラの花びらにあらわれる花色は、数個の原色が混じり合って品種特有の個性的な色味をあらわすものがあります。バラの花色の分類に「黒バラ」という確かな区分があるわけではありませんが、本稿で紹介する「パパ・メイアン」の赤黒さはまさしく黒バラと評されるに相応しい花色です。

パパ・メイアンはこれまで17品種選ばれている「栄誉の殿堂入り」を果たした世界的に名の知れた名花でもあります。


補足基準データ
花つき : 良い
花もち : やや悪い[高温時には非常に悪い]
花形 : 剣弁高芯咲き
とげ : 若い枝は少数の鋭利なとげ。古枝は無数の太く鋭いとげ
耐寒性/耐暑性 : 普通[冬:普通/夏:普通よりも強い]
花径 : 13㎝前後[春の一番花基準]・大輪
樹勢 : 普通~やや強い
開花サイクル : 四季咲き
作出 : 1963.メイアン/フランス
原名 : Papa Meilland

外観上の特徴
パパ・メイアンは四季咲き性の品種で、冬期を除く春~秋に繰り返して何度も開花します。

枝が長く豪華さのある花なので切り花として流通しています。

花弁:最高級の花びらがつくる高貴さ
大きな魅力は最高級の花びらがつくる豪華な花姿ではないでしょうか。

花びらは肉厚でその一枚々〃がビロードのような光沢をもち、それでいてしっとりとした質感をもった最高級の触れ心地。これら一枚々〃が組み合わさってできるパパ・メイアンの雄大な花姿はバラの高貴さを存分に知らしめる威容を誇ります。

たとえ散りぎわにあったとしても、肉厚の花弁がはらりと舞い散るそのさまは絵になります。“花弁ひとつの魅力”を楽しむことができるのがパパ・メイアンなのです。



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