野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

純白な花弁に、生えそろった黄色の蕊が美しい熱帯スイレン「ホワイトパール」(睡蓮シリーズ01)

2020年07月04日 09時48分26秒 | 

純白な花弁に、生えそろった黄色の蕊が美しい熱帯スイレン「ホワイトパール」。堂々たる咲きっぷりです。

(2020-06 東京都 神代植物公園) 

 

 

スイレン‘ホワイト・パール’

白色の大輪品種で、日本由来の交配品種とされますが、詳細は不明です。花立が良く、同時にいくつかの花を咲かせることもあります。

科名 スイレン
Family Nymphaeaceae
学名 Nymphaea ‘White Pearl’


濃いピンクの大き目の花が開く「アケボノフウロ」(箱根シリーズ 028)

2020年07月04日 09時18分56秒 | 

濃いピンクの大き目の花が開く「アケボノフウロ」。学名は「血紅色の」であるが、血というほど強い色ではない。小振りの葉との対比もきれい。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

 

「アケボノフウロ」

アケボノフウロ [曙風露]
花の色 白 、 ピンク 、 紫
開花時期 4月 、 5月 、 6月 、 7月
花言葉 無邪気な心
花の特徴 花径は4センチくらいの濃いピンクの5弁花を咲かせる。 花の色は白、青紫色、赤紫色などのものもある。
葉の特徴 葉は腎臓形で、つけ根の部分まで深く7つに裂ける。
実の特徴 さく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)
その他 種小名の sanguineum は「血紅色の」を意味する。 学名のゲラニウム・サングイネウムでも流通している。 属名の読み方はゼラニウムとするものもある。
生育地 高山
植物のタイプ 多年草
大きさ・高さ 20~40センチ
分布 ヨーロッパからコーカサス地方
名前の読み あけぼのふうろ
分類 フウロソウ科 フウロソウ属
学名 Geranium sanguineum

 


パステル調のふんわりとした装飾花が好まれるヤマアジサイ「伊予獅子手毬」(アジサイシリーズ 20-28)

2020年07月04日 08時58分17秒 | 

パステル調のふんわりとした装飾花が好まれるヤマアジサイ「伊予獅子手毬」。花の色も白にピンクとブルーのグラデーションがはいってしっとりとしている。小さな手毬状の花がたくさんつくところも好まれている。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

 

ヤマアジサイ「伊予獅子手毬」

伊予獅子手毬は山アジサイの中でも人気が高く、柔らかみのあるパステル調の花色で、多くの方に好まれる花です。
店頭では以前から贈答用などで販売してきましたが、庭植えでも良く咲くため、ガーデン花材としても人気があり、多くのご要望をいただき、苗の販売に至りました。

ヤマアジサイと言えば、和の趣があり、渋さや落ち着きのある姿を楽しむもの、といったイメージがあるのですが、この伊予獅子手毬は明るい花色、かわいい手毬咲き、で華やかさがプラスされた品種です。

一般的な西洋アジサイには、多くの華やかな品種がありギフトにも大人気ですが、庭に植えると木が大きくなりすぎる、寒冷地では花が咲きにくい、というデメリットもあります。また、生育が早いため鉢栽培がやや難しい点もあります。

本種は山アジサイでありながら、西洋アジサイに負けない華やかさがあるうえ、小型で小さく茂るので場所も選ばず、耐寒性も抜群で寒冷地でも庭植えで良く咲きます。また、盆栽のように鉢植えで、じっくりと育てることもできる手軽さも魅力の一つです。

日本のヤマアジサイですから、和風の庭には、もちろん良く似合いますが、洋風のガーデンやスタイリッシュな近代的な庭にも合います。
鉢植えでも和風の陶器や石鉢から、アンティーク調のテラコッタ、ブリキの鉢などにも合い、幅広く親しんでいただけるアジサイであると思います。

 

ヤマアジサイ・シリーズ

「日高新錦山」(アジサイシリーズ 20-01)
「日向の青てまり」(アジサイシリーズ 20-02)
「瀬戸の月」(アジサイシリーズ 20-03)
「クレナイ」(アジサイシリーズ 20-04)
「天龍碧」(アジサイシリーズ 20-05)
「楊貴妃」(アジサイシリーズ 20-06)
「別子手鞠」(アジサイシリーズ 20-07)
「久住小でまり」(アジサイシリーズ 20-08)
「九重の花吹雪」(アジサイシリーズ 20-09)
「土佐涼風」(アジサイシリーズ 20-10)
「小甘茶」(アジサイシリーズ 20-11)
「満天星」(アジサイシリーズ 20-12)
「海峡」(アジサイシリーズ 20-13)
「嶺の妖精」(アジサイシリーズ 20-14)
「濃紫」(アジサイシリーズ 20-15)
「土佐のまほろば」(アジサイシリーズ 20-16)
「富士の滝」(アジサイシリーズ 20-17)
「舞子」(アジサイシリーズ 20-18)
「アジアン・ビューティー」(アジサイシリーズ 20-19)
「藍姫」(アジサイシリーズ 20-20)
「笹の舞」(アジサイシリーズ 20-21)
「広瀬の華」(アジサイシリーズ 20-22)
「さくら姫」(アジサイシリーズ 20-23)
「紫式部」(アジサイシリーズ 20-24)
「石鎚の光」(アジサイシリーズ 20-25)
「坊ヶ鶴の華」(アジサイシリーズ 20-26)
「桃色ヤマアジサイ」(アジサイシリーズ 20-27)


ペタルもリップも桃紫色のラン「パフィオペディルム・ロビンフッド」(蘭シリーズ 20-58)

2020年07月04日 08時14分08秒 | 

ペタルもリップも桃紫色のラン「パフィオペディルム・ロビンフッド」。パフィオペディルム属に特有の袋状のリップがとくに目立つ。
(2020-02 東京都 神代植物公園) 

ラン「パフィオペディルム・ロビンフッド」

パフィオペディラム属ロビンフッド
交配は、Paph.Bingleyense X Paph.Gaston Bultel
花は数少ない桃紫色。
1986年と古い交配だが特異な花色と葉が肉厚く、
大変花立、株立、良く作り込めば1鉢で
十数本咲かすことは容易である。
花の少ない夏から秋に開花することが多く
大変強健で作りやすい為、
今日でも営利栽培をされている優良品種。

 

蘭シリーズ・リスト


「エピデンドラム・プリティーレディーミスミ」(蘭シリーズ 20-01)
「スリーピング ルナグラード 」(蘭シリーズ 20-02)
「シンビジウム・アリス・ルナ」(蘭シリーズ 20-03)
「オンキディウム・アンプリアツム」(蘭シリーズ 20-04)
「エピデンドラム 'スター・バレー'」(蘭シリーズ 20-05)
「デンドロビウム・スペルバウンド・ミュー」(蘭シリーズ 20-06)
「シンビジューム・スウィートワイン」(蘭シリーズ 20-07)
「カトリアンセ  ジュエル・ボックス シェヘラザード」(蘭シリーズ 20-08)
「カトレヤ・ウェンディーズ・バレンタイン」(蘭シリーズ 20-09)
「カトレア・コッキネア」(蘭シリーズ 20-10)
「デンドロビウム・フォーミディブル」(蘭シリーズ 20-11)
「ファレノプシス・サクラコ・ファレノ」(蘭シリーズ 20-12)
「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)
「ファレノプシス・メモリア・アン・フェジェン」(蘭シリーズ 20-14)
「ファレノプシス・リトル・メリー・チェリー・ソング」(蘭シリーズ 20-15)
「ファレノプシス・シルク・オレンジ」(蘭シリーズ 20-16)
「ドリテノプシス・シティーガール モリタNo.2」(蘭シリーズ 20-17)
「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)
「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)
「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)
「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)
「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)
「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)
「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)
「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)
「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)
「オンシジウム・トゥインクル」(蘭シリーズ 20-27)
「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」(蘭シリーズ 20-28)
「マキシラリア・ポルフィロステレ」(蘭シリーズ 20-29)
「デンドロビウム・カシオペ」(蘭シリーズ 20-30)
「デンドロビウム・キンギアナム」 (蘭シリーズ 20-31)
「オドンティオダ・ラブリー・アップル」 (蘭シリーズ 20-32)
「クロウエシア・グレイスダン 'Chadds Ford' 」 (蘭シリーズ 20-33)
「オンシディオダ・チャールズワーシー」(蘭シリーズ 20-34)
「ワルツェウィツェラ・メリオン」(蘭シリーズ 20-35)
「デンロビウム・エンジェルベイビー グリーン愛」(蘭シリーズ 20-36)
「デンドロビウム・ファレノプシス・サクラ」(蘭シリーズ 20-37)
「リカステ・ナガイ・インターナショナル」(蘭シリーズ 20-38)
「リカステ・ワイルドファイア・タカツ」(蘭シリーズ 20-39)
「デンドロビウム・イエローチンサイ・マジカルカラー」(蘭シリーズ 20-40)
「デンドロビウム・タイ・ジャスミン」(蘭シリーズ 20-41)
「デンドロビウム・スノーフレーク・オトメ」(蘭シリーズ 20-42)
「デンドロビウム・チンサイ」(蘭シリーズ 20-43)
「スパトグロッティス・ゼブリナ 」(蘭シリーズ 20-44)
「オンシジウム・マカリイ・ゴトー」(蘭シリーズ 20-45)
「デンドロビウム・ミレニウム・グリーン」(蘭シリーズ 20-46)
「セロジネ・スペシオサ」(蘭シリーズ 20-47)
「オンシディオダ・モーニングメドレー・サクラ」(蘭シリーズ 20-48)
「セロジネ フラクシダ ’ラッキーボーイ’」(蘭シリーズ 20-49)
「オンシジウム・スプレンディダム」(蘭シリーズ 20-50)
「セロジネ・クリスタータ」(蘭シリーズ 20-51)
「ミルトニア・バート・フィールド ドロレス」(蘭シリーズ 20-52)
「デンドロビウム・アンドリー・ミラー」(蘭シリーズ 20-53)
「ミルタシア アズテック エバグラデス グリーン」(蘭シリーズ 20-54)
「デンドロビウム・シノノメ」(蘭シリーズ 20-55)
「パフィオペディルム・ハリシアヌム」(蘭シリーズ 20-56)
「フラグミペディウム・シリミイ」(蘭シリーズ 20-57)


先史時代から薬草として知られていたという「セイヨウノコギリソウ」

2020年07月04日 07時30分24秒 | 

先史時代から薬草として知られていたという「セイヨウノコギリソウ」。学名のAchillea millefoliumの属名は、アキレウスが仲間の戦士の傷を治療するのに使ったということからきている。millefoliumは葉がノコギリのように細かなギザギザがあるためという。日本には明治20年頃に到来。今では野生化している。

(2020-06 東京都 神代植物公園) 

「セイヨウノコギリソウ」

セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)
多年草
ヨーロッパ原産で高さ0.3〜1m。観賞用に栽培されていたものが各地に野生化している。茎の中部の葉は長さ6〜9cmの長楕円形〜線状楕円形で、2〜3回羽状に深裂し、裂片は線形。上部の枝先に白色または淡紅色を帯びた小さな頭花が多数集まってつく。頭花は直径3〜5mm。ふちに雌花の舌状花がふつう5個並び、中心部に両性の筒状花がある。花床には膜質の鱗片がある。花のあと花床はふくれて円錐形になる。花期は7〜8月。(野に咲く花)
学名は、Achillea millefolium
キク科ノコギリソウ属
ノコギリソウは葉が羽状に深裂し鋸歯があるのみで、2〜3回羽状にはならない。


殿堂入りの黒バラの名花「パパメイアン」(春薔薇シリーズ20-003)

2020年07月04日 07時20分09秒 | 

殿堂入りの黒バラの名花「パパメイアン」。肉厚のビロード質の花弁のもつ手触り感は独特だ。黒バラと呼ばれるほどに「黒い」わけではないが。剣弁高芯咲きのどっしりとした咲きっぷりはいかにも名花らしい品格がある。このバラはなかなかきれいな写真がとれなくて苦労した品種だが、今回はいかにも(笑)の写真になった。
(2020-06 東京都 神代植物公園) 

 

昨年の記事はこちらをごらんいただきたい。

黒バラの代表的な品種パパ・メイヤン(薔薇シリーズ11)

 

 

バラ「パパメイアン」

最高級の花びらと強香の黒バラ[パパ・メイアン]

バラの花びらにあらわれる花色は、数個の原色が混じり合って品種特有の個性的な色味をあらわすものがあります。バラの花色の分類に「黒バラ」という確かな区分があるわけではありませんが、本稿で紹介する「パパ・メイアン」の赤黒さはまさしく黒バラと評されるに相応しい花色です。

パパ・メイアンはこれまで17品種選ばれている「栄誉の殿堂入り」を果たした世界的に名の知れた名花でもあります。


補足基準データ
花つき : 良い
花もち : やや悪い[高温時には非常に悪い]
花形 : 剣弁高芯咲き
とげ : 若い枝は少数の鋭利なとげ。古枝は無数の太く鋭いとげ
耐寒性/耐暑性 : 普通[冬:普通/夏:普通よりも強い]
花径 : 13㎝前後[春の一番花基準]・大輪
樹勢 : 普通~やや強い
開花サイクル : 四季咲き
作出 : 1963.メイアン/フランス
原名 : Papa Meilland

外観上の特徴
パパ・メイアンは四季咲き性の品種で、冬期を除く春~秋に繰り返して何度も開花します。

枝が長く豪華さのある花なので切り花として流通しています。

花弁:最高級の花びらがつくる高貴さ
大きな魅力は最高級の花びらがつくる豪華な花姿ではないでしょうか。

花びらは肉厚でその一枚々〃がビロードのような光沢をもち、それでいてしっとりとした質感をもった最高級の触れ心地。これら一枚々〃が組み合わさってできるパパ・メイアンの雄大な花姿はバラの高貴さを存分に知らしめる威容を誇ります。

たとえ散りぎわにあったとしても、肉厚の花弁がはらりと舞い散るそのさまは絵になります。“花弁ひとつの魅力”を楽しむことができるのがパパ・メイアンなのです。