野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

赤の大きな花弁が目立つ「ダルマフウロ」(箱根シリーズ 027)

2020年07月03日 10時35分44秒 | 

フウロの仲間の「ダルマフウロ」。赤の大きな花弁はあまり山のフウロソウとは似ていない。園芸種が出回っているようだ。

 

 

ゲラニウム・ダルマチカム(ダルマフウロ)

草丈10cm程の小型のゲラニウムです。
マット状に広がり、優しいピンク色の花が
株を覆うように咲きます。

フウロソウ科の耐寒性常緑宿根草
夏の直射日光は避けて管理


袋状のリップがユニークなラン「フラグミペディウム・シリミイ」(蘭シリーズ 20-57)

2020年07月03日 09時27分37秒 | 

袋状のリップがユニークなラン「フラグミペディウム・シリミイ」。昨日のパフィオペディルムと形は似ているが、東南アジアではなく超南米原産だ。ピンクを帯びた白のペタルと赤いリップがいかにも蘭らしい雰囲気をだしているが、希少な品種らしい。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

 

フラグミペディウム属はラン科の多年草である。アツモリソウ亜科に属し、この亜科に共通する特徴である大きな袋状の唇弁を持つ。特に同じ亜科のパフィオペディルム属とは全体に共通する点が多い。分布は大きく異なり、パフィオペディルム属が東南アジアを中心とする一帯を分布域とするのに対して、この属は中南米に分布する。

洋ランとして栽培される。ただし種数は少なく、花もより地味なものが多いことから、パフィオペディルムほどに重視されてこなかった。交配品種も少数ながら存在する。

名前はphragma(分割)とpedilon(サンダル)からなり、子房が三室に分かれていることと唇弁がサンダル状である特徴に由来する。


地上性か、岩の上に着生する。茎はごく短く、地上には葉だけが根出状に出る。葉は細長く、中央で二つ折りになって出てくる。花は立ち上がった花茎の上に数輪がつく。花の基部にはよく発達した苞葉がある。花は1つずつ下から順に咲くか、複数がそろって咲く。外花被は大きく開き、側萼片は左右が融合して下に向かう。側花弁は左右に大きく開き、唇弁は壷状か袋状。ずい柱は唇弁の作る袋の口の基部側を覆う。ずい柱の上側先端には仮雄蘂があり、その下側に柱頭、基部の両側下面に雄蘂がある。

これらの特徴はパフィオペディルム属とほぼ共通する。異なる点としては花茎にある苞葉がよく発達すること、子房が三室に分かれることなどがある。また、葉もより細長いものが多い。

蘭シリーズ・リスト
「エピデンドラム・プリティーレディーミスミ」(蘭シリーズ 20-01)
「スリーピング ルナグラード 」(蘭シリーズ 20-02)
「シンビジウム・アリス・ルナ」(蘭シリーズ 20-03)
「オンキディウム・アンプリアツム」(蘭シリーズ 20-04)
「エピデンドラム 'スター・バレー'」(蘭シリーズ 20-05)
「デンドロビウム・スペルバウンド・ミュー」(蘭シリーズ 20-06)
「シンビジューム・スウィートワイン」(蘭シリーズ 20-07)
「カトリアンセ  ジュエル・ボックス シェヘラザード」(蘭シリーズ 20-08)
「カトレヤ・ウェンディーズ・バレンタイン」(蘭シリーズ 20-09)
「カトレア・コッキネア」(蘭シリーズ 20-10)
「デンドロビウム・フォーミディブル」(蘭シリーズ 20-11)
「ファレノプシス・サクラコ・ファレノ」(蘭シリーズ 20-12)
「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)
「ファレノプシス・メモリア・アン・フェジェン」(蘭シリーズ 20-14)
「ファレノプシス・リトル・メリー・チェリー・ソング」(蘭シリーズ 20-15)
「ファレノプシス・シルク・オレンジ」(蘭シリーズ 20-16)
「ドリテノプシス・シティーガール モリタNo.2」(蘭シリーズ 20-17)
「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)
「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)
「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)
「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)
「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)
「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)
「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)
「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)
「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)
「オンシジウム・トゥインクル」(蘭シリーズ 20-27)
「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」(蘭シリーズ 20-28)
「マキシラリア・ポルフィロステレ」(蘭シリーズ 20-29)
「デンドロビウム・カシオペ」(蘭シリーズ 20-30)
「デンドロビウム・キンギアナム」 (蘭シリーズ 20-31)
「オドンティオダ・ラブリー・アップル」 (蘭シリーズ 20-32)
「クロウエシア・グレイスダン 'Chadds Ford' 」 (蘭シリーズ 20-33)
「オンシディオダ・チャールズワーシー」(蘭シリーズ 20-34)
「ワルツェウィツェラ・メリオン」(蘭シリーズ 20-35)
「デンロビウム・エンジェルベイビー グリーン愛」(蘭シリーズ 20-36)
「デンドロビウム・ファレノプシス・サクラ」(蘭シリーズ 20-37)
「リカステ・ナガイ・インターナショナル」(蘭シリーズ 20-38)
「リカステ・ワイルドファイア・タカツ」(蘭シリーズ 20-39)
「デンドロビウム・イエローチンサイ・マジカルカラー」(蘭シリーズ 20-40)
「デンドロビウム・タイ・ジャスミン」(蘭シリーズ 20-41)
「デンドロビウム・スノーフレーク・オトメ」(蘭シリーズ 20-42)
「デンドロビウム・チンサイ」(蘭シリーズ 20-43)
「スパトグロッティス・ゼブリナ 」(蘭シリーズ 20-44)
「オンシジウム・マカリイ・ゴトー」(蘭シリーズ 20-45)
「デンドロビウム・ミレニウム・グリーン」(蘭シリーズ 20-46)
「セロジネ・スペシオサ」(蘭シリーズ 20-47)
「オンシディオダ・モーニングメドレー・サクラ」(蘭シリーズ 20-48)
「セロジネ フラクシダ ’ラッキーボーイ’」(蘭シリーズ 20-49)
「オンシジウム・スプレンディダム」(蘭シリーズ 20-50)
「セロジネ・クリスタータ」(蘭シリーズ 20-51)
「ミルトニア・バート・フィールド ドロレス」(蘭シリーズ 20-52)
「デンドロビウム・アンドリー・ミラー」(蘭シリーズ 20-53)
「ミルタシア アズテック エバグラデス グリーン」(蘭シリーズ 20-54)
「デンドロビウム・シノノメ」(蘭シリーズ 20-55)
「パフィオペディルム・ハリシアヌム」(蘭シリーズ 20-56)

 


黄色の花にピンクの覆輪がはいる典雅なバラ「ピース」(春薔薇シリーズ20-002)

2020年07月03日 08時18分39秒 | 

あまりに著名なバラ「ピース」。メイヤン家の作出になるパラのなかでも、フランシス・メシヤンが母親のアントワーヌに捧げたバラ。黄色の花にピンクの覆輪がはいって典雅な花容と照葉の美しさは有名である。

(2020-06 東京都 神代植物公園) 

昨年の記事はこちらから。

クリームイエローの美しいバラ「ピース」(薔薇シリーズ24)

バラ「ピース」

20世紀を代表する傑作品種。ばらの歴史を大きく変えた、フランスの大育種家「フランシス メイアン」の最高傑作の1つです。巨大輪の先駆的品種であり、黄色の花にうすいピンク色の覆輪が入るふっくらとした花容、照りのある大きな葉、まとまりよく伸びる樹に巨大輪であるにも関わらず良好な花付き、そして強健な樹勢、良質な性質を多く持ち合わせたこの品種は戦後世界的大ヒットとなりました。特徴的な照り葉は、交配親の「マーガレット マグレディ」より受け継がれたものです。

巨大輪の花が大変評価され、交配親としてもよく利用されました。コンフィダンスなどのピース直系の品種(交雑第一世代・1F)はモダンローゼス XIの中でも280品種以上あります。孫品種まで含めれば膨大な数になります。これらピースの子どもたちを総称して「ピース ファミリー」と呼ばれています。

管理番号は「3-35-40」、この数字も有名です。最初の名前はピースではなく「マダム アントワーヌ メイアン」で、作出者の母クラウディアに捧げたバラです。第二次世界大戦の時代に作出され、戦渦の中一度無くなりかけていましたが、アメリカで密かに保存されていたようです。また、イタリアやドイツにも芽が送られ、一度消息を絶ちましたが密かに栽培されていことがわかり、イタリアでは「ジョイア(幸福)」、ドイツでは「グローリア ダイ(神の栄光)」の名前で流通していたようです。

ベルリン陥落のニュースが世界中を駆け巡り、戦争のない世界を願ってConard-Pyle社が「ピース」と命名しました。「ピース」は世界中で大ヒットとなり、日本にももちろん輸入され、飛ぶように売れたようです。現在でもその価値は衰えること無く、栽培され続けています。

交配に関してですが、あまりにも複雑な交配をしたようでメイアン氏ご本人もよくおぼえていなかったようです。下記交配情報は正式に公開されたものを元に書いておりますが、実際はさらに多くの品種が関わっているとされています。

品種名 ピース
ローマ字 Peace
商品番号 1180240
系統 ハイブリッド ティー (HT)
Hybrid Tea
咲き方 四季咲き
香り 微香
花径 12㎝
樹高 1.2m
樹形図 1c番 半横張り
作出年 1935年
作出国 フランス
作出者 Francis Meilland
別名 Madame A. Meilland , Gioia , Gloria Dei


八重クチナシとダイナミックな空

2020年07月03日 07時45分30秒 | 

クチナシも八重になると雰囲気が一変します。一重のクチナシよりも香りも強いとか。この写真はお寺さんのものですが、最近は庭木に植える人も増えているようです。

八重咲きクチナシ

●品種の特徴
濃厚な香りを放つ香りの女王です。近年人気があります。香りはヤエクチナシのほうが強いです。常緑低木で、枝はよく分枝し株立状となります。葉は長さ5~11cmの長楕円形で光沢のある深緑色です。

一重咲きよりも濃厚な甘い香りを放ちます。切花などによく用いられます。樹高は2m位まで生長します。

古くからある丈夫な木で洋風にも和風にもあいます。公園や街路樹にもよく利用されています。日本書紀にも記述があるほど古くからある丈夫な木で洋風・和風どちらの庭木でもよくあいます。切花などによく用いられます。

昨日の晴天とは打って変わってダイナミックな空。昇ってくる太陽がドラマを予言するようです。今日はどんな天気でしょうか。


一重のピンクの装飾花と白の両性花の対比がめだつ「桃色ヤマアジサイ」(アジサイシリーズ 20-27)

2020年07月03日 07時18分22秒 | 

一重のピンクの装飾花と白の両性花の対比がめだつヤマアジサイ「桃色ヤマアジサイ」。ピンクの大きな萼片に波型の縁取りが入るが、白の覆輪も入るという。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

 

桃色ヤマアジサイ (ヤマアジサイ)
静岡県天竜川流域産のガク咲きのヤマアジサイ。
装飾花のガク片は桃色一重で、両性花と装飾花の中心の花は白色です。
また、ガク片は不均一に色づき、うっすらと白い覆輪が入ります。

 

ヤマアジサイ・シリーズ

「日高新錦山」(アジサイシリーズ 20-01)
「日向の青てまり」(アジサイシリーズ 20-02)
「瀬戸の月」(アジサイシリーズ 20-03)
「クレナイ」(アジサイシリーズ 20-04)
「天龍碧」(アジサイシリーズ 20-05)
「楊貴妃」(アジサイシリーズ 20-06)
「別子手鞠」(アジサイシリーズ 20-07)
「久住小でまり」(アジサイシリーズ 20-08)
「九重の花吹雪」(アジサイシリーズ 20-09)
「土佐涼風」(アジサイシリーズ 20-10)
「小甘茶」(アジサイシリーズ 20-11)
「満天星」(アジサイシリーズ 20-12)
「海峡」(アジサイシリーズ 20-13)
「嶺の妖精」(アジサイシリーズ 20-14)
「濃紫」(アジサイシリーズ 20-15)
「土佐のまほろば」(アジサイシリーズ 20-16)
「富士の滝」(アジサイシリーズ 20-17)
「舞子」(アジサイシリーズ 20-18)
「アジアン・ビューティー」(アジサイシリーズ 20-19)
「藍姫」(アジサイシリーズ 20-20)
「笹の舞」(アジサイシリーズ 20-21)
「広瀬の華」(アジサイシリーズ 20-22)
「さくら姫」(アジサイシリーズ 20-23)
「紫式部」(アジサイシリーズ 20-24)
「石鎚の光」(アジサイシリーズ 20-25)
「坊ヶ鶴の華」(アジサイシリーズ 20-26)