フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

ドビュッシーのトリオソナタ

2009年11月26日 | 室内楽
今日は北広島市の夢プラザで小さな演奏会でした。
おかげさまで無事終了。いい演奏が出来たようです。
終わってから録音しておけばよかったねー
聴きたかったねーと言っておりました。

夢プラザは「おおまがり」という地域にあり「大曲」と書くのですが、
プログラムにドビュッシーの難関トリオソナタが入っていたもので、
どうみても「たいきょく」に見えて仕方がない・・・
ああ、上手く行ってよかった~ ほ~~~っ

お越しくださったフルート教室のご婦人方、
お菓子を差し入れてくださった北広島のHさん
厚別から来てくださったSさん。
どうもありがとうございます~ うれしかったデスー

さて、このトリオソナタ、
ドビュッシーの生涯の最後の3曲のうちの一曲のようで、
ドビュッシーの独奏フルートの名曲「シュリンクス」と
作曲された年代が非常に近いんです。

明らかに違うこの二曲、
作品に流れている背景や精神に一つの通じるものを感じます。
われわれフルート吹きには分かりやすいのかもしれません。
が、これをトリオにすると・・・あぁ・・・非常に難しい。

だいたい、3人の噛み合わせが難しいので正確にあわせようとすると
音楽が止まってしまう。
もっと自由に動こうとすると無用な「ずれ」が生じる。
「吹けていても曲になっていない」という感じが長く続きました。

そんな試行錯誤を経て、完成度はずいぶん上がってきました。
演奏が終わった後で皆、いい顔をしていましたが、
私はさらにもっと表現できる予感を感じたのでした。
いい作品は奏者を引きつけるんですよね。

11月は精神的に充実した時間が過ごせました。
ありがたやありがたや。