先週の土曜日は、池の平湿原を歩いた後、群馬県側へ車で降りて、長野街道、大笹街道を経て須坂市へ。田中本家博物館の特別企画「大正時代の婚礼」展を見るためです。この博物館には以前にも2回ほど来ていて、好きな場所です。
いつもは非公開の客殿「清琴閣」が8/11~13(今日まで!)公開されて、大正4年にここで挙げられた婚礼衣裳や食器、婚礼写真などが展示されていました。
私の関心はもちろん婚礼衣裳。館長がじきじきに説明してくださったので、衣裳について詳しくうかがいたかったのですが、残念ながら次の回の人たちが集まり始めていてあまり質問できず。それでも、婚礼衣裳は三越で誂えたことや、保存状態が良い理由などを教えていただきました。
↓明治28年に建てられた「清琴閣」の2階の展示物。右の3枚の着物は三枚襲(かさね)。奥の2枚は打掛。この写真ではわかりにくいですが、室内は銘木をふんだんに使い、襖や欄間には日本画家による絵が描かれている贅沢な空間
↓三枚襲を着付けたボディの写真も展示されていました。3枚とも同じ色なんですよねぇ。この婚礼用に三枚襲と二枚襲がそれぞれ数着ずつあったそうです
↓赤い打掛の柄アップ。打掛は全部で5枚、婚礼のお披露目は1カ月も続いたのですって。
↓「清琴閣」2階から大庭(秋の庭)を眺めて。230年ほど前に作庭
(写真撮影OKだったので、写真も載せました)
来年の秋には、江戸、明治、大正、昭和と四代の婚礼衣裳を展示する特別展を開催するとか!今から楽しみ~。
須坂市は蔵の町並みが残っていて、銘仙コレクションで有名な須坂クラシック美術館などもあり、着物が似合う街なんですよ。