せかいのうらがわ

君と巡り合えた事を人はキセキと呼ぶのだろう
それでも僕らのこの恋は「運命」と呼ばせてくれよ

血の涙

2007-09-09 23:14:36 | その他
「なにが『大丈夫』、だ」

特にそいつを気に入っていたわけでもないから、どうでもいいと思っていた。今回の任務は俺でさえ危険だった、それだけだ。それだけだが、大丈夫なのかよ、と訊いたら、こいつは自信に満ち溢れた顔で大丈夫、とか言いやがった。
けど、なんだこのザマは。
体中に26の孔、そしてそのうちのひとつは左目のド真ん中。悶絶しないで死んだだろう。血の量からして、死んでからの傷だ。

「文字通り、血の涙流してやがる」

ロマンチックの欠片もないが、こいつにそんなことは期待していない。それ以前に、する必要もない。
開ききって色のなくなった右目を閉じさせて、血のついていない髪を一房切り取った。あいつは甘すぎる野郎だから、こいつが死んだとなったら、それに加え、死体を置いて来たとなったら泣いてキレるんだろう(違う、それだけじゃないだろ)。
頭を鈍器で殴られたような衝撃が走った。今更?そんなわけはない。

「約束は破られる為にあるものだよ」
「・・クソッ、」

そう言って笑ったこいつを、あの時撃ち殺しておくべきだったと思った。

―――
結果は同じだったと思うのはオレだけですか(殴
なんだこれ。オチてねえええ意味もねえええ(笑

足して二で割って 愛が余る

2007-09-09 22:51:07 | その他
「しくった・・!女だからってナメやがって!」
「うるせーな。ケリつけてやったんだから黙れ」
「止めくらい俺にやらせろよな」

逃げる為に飛び越えようとした塀に、背が小さくて届かなかった奴がなに言ったって無駄だ。なのにそいつは横でぎゃんぎゃん吼えてやがる。大体年下だからってガキと呼ばれるのは不愉快だ。

「あーあ。男に生まれてりゃーな」

なんだか、すげームカついた。クソ、と呟いて男みてーに短く切られた髪を引っ張る。

「い゛っ!」
「黙れよ、チビ」

そう言って無理矢理キスした。ジタバタ暴れやがるから頭のうしろを抑えると、頬を引っかかれた。血が伝う感覚に手を離すと、随分怒ったような顔が見えた。拭ってから笑うと、ざけんな、と怒鳴られた。

「くそ、俺よりでけぇからってナメやがって!」
「違ぇよ、お前が女だってことを自覚しねーからだ」
「はあ?ンなこと、お前には関係ねーだろ?!」

自分で言ってから、ああそうかと思った。なんでイラついたのか、理由がやっとわかった。我ながら情けない。

「お前はお前のままじゃいけねーのか」
「・・は?」
「女のままでもいいだろーが。じゃなきゃ俺は変態だ」

肩を竦めると、すこしの間のあと首を傾げられた。「・・なんでだよ?」頬が引きつった。鈍感が、と呟いて耳に口をよせる。


好きだっつってんだよ


―――
私はリボーンとランボと山本が好きです(ドーン
リボーンとランボは十年後で書くことが多いですが
ランボはチビの方がスキ。ランボ愛してる。

ほけんしつのせんせい

2007-09-09 15:15:25 | その他
ランボ先生はこの学校の保険医だ。それがなんともまあ、伊達男で女子生徒からは廊下を歩くだけで黄色い悲鳴が上がる。男子生徒からはもちろん非難たらたら。そしてそれだけに留まらず、この顔で23だという。はじめはそりゃあもう驚いたものだ。最年少ですか、そうですか。
そして私は去年入学したしがない生徒の一です。というかこの昼の時間、どうしてこんな薬品臭い場所で弁当を食べなければならないのかということが私の一番の議題だった。頭の中での。

「ちょっと、」

その声ではっと我に帰ると左手をとられていた。すごい怒ってる声だ、そういう顔もしてる。

「な、なんですか?」

あんまりに凄んでるものだからすこし怯え気味で返すと、左手の薬指を抓まれた。それが以外にもかなり痛くて、見ると血がだらだらと出ていた。もっとよく見れば、指の皮が剥けていた。そりゃあ痛いわけだ。

「いけませんよ、もっと自分を大切にしなくては」
「そんな、大げさですよ。考え事してるときによくやっちゃうんです。爪噛んだりする人と同じじゃないですか」
「それで、俺の仕事増やさないで下さいよ」

やれやれ、なんて肩を竦められた。なんでそんなに干渉されなあかんのじゃ、と思って顔を歪める。
先生は治療しようともせずに傷口をじっと見て(・・傷口フェチ?いや、そんなハズは・・)、それからまるで自分が怪我をしたかのように顔を歪めた。

「・・ああやっぱり、何年経っても血は苦手だ。はやく血を止めなければ俺の方が持たない」
お前何で保険医になったんだよ

バカだろお前バカなんだろそうなんだろ、と呟いてからその手を振り払った。驚いたように目を見開いて、また手を掴もうとする手を払いのける。

「舐めとけば治るのでほっといて下さい」
「教師として、そういうわけにもいかないのでね」

この先公が肩を竦めて目を伏せた時は、なにか企んでいる。逃げろ!そう脳が命令して身を引こうと思ったより一瞬はやく、ランボの方がはやく動いた。
背筋にぞわり、と嫌な感覚が走る。

「ちょ、なに、して・・!」
「舐めれば治るって言ったのは、貴女の方ですよ」
「うわあバカが此処に、ぃ、たっ」

思わず悶絶。かなり痛い。こんなことなら普通に治療してくれた方がマシだ!変態が!PTAに訴えんぞ・・!(っても親は海外、兄弟居ない、私劣等生)
たまに指先に鈍い痛みが走って、イヤーな音がする。ああ殴りたい、殴ってやりたいこの変態を!
しばらくしてもうほんとに殴ってやる!ということで右手を振り上げると、案外あっさり左手は開放された。なんだこいつ!そしたら悪戯成功、みたいな顔するし!

「治療完了、」
「どこが治療!痛かったんだけど!」
「良薬口に苦し、です」
「何か違うし!!」

そうしたら今度は

「本当は俺がそれに気付いた時から、血は止まってたんですけどね」

とか言いやがる!


もちろん泣かせてやった(女子生徒の皆さん!こう見えて保険医は泣き虫なんだぜ!)

―――
変態くさい(待

散三龍華

2007-09-09 13:47:53 | ネタ張
自分で考え出しといてなんだけど、この子大好き(待
ツンデレで狂気的なところなんて素敵すぎる!(・・・
気付くと「あぁぁぁああぁぁ!」なんて叫ばせてる(おい

アリプロの「亡國覚醒カルタシス」聞いてると
心底散三龍華のフラッシュとか作りたくなる。
というか正確にはBCの、かな?
月蝕グランギニョルの方が合ってるけどね。
でも亡國覚醒カタルシスの方が好きなので。

アニメのOPみたいに浮かんでくんの!すごくね?(知るか
ロウェナ城(アリスが住んでる城)のモノクロに
ノイズが走ってる所から始まんの!いくね?(わかるか

序章で出てくる「椅子の話」の椅子にアリスとレオ
が手ぇ繋いで座ってて、アリス側の隣にはレイノが
剣をついて騎士座りしてて、レオ側の隣にはユーリスが
膝ついて祈ってんの。
で、アリス側の後ろにはフィーラで、レオ側の後ろには
散三龍華。この配置は失敗だったと思うけど、こっちは
こっちでなんか謎があっていいと思(笑

つれづれ。とぜん。

2007-09-09 13:13:02 | ネタ張
徒然を「とぜん」と読んでいた昔の馬鹿なわたし。
あの、平仮名でわたしって書くのいいですね。
なんか、いい。武蔵っぽい人ぐらい(比がおかしいよ


ネタ。つれづれ。

「愛してる、なんて、世界で一番残酷な言い訳ね」
{「わたしおばかはきらいなんですしね」
「台詞を漢字で言えるようになってから言いやがれ」
「おきたさーんよなかのじょぎんぐまぜてくださーい」)
(平仮名でしか発言できないヒロイン(どんなだ
 ジョギング=「俺を抹殺する儀式を開いて(略」)}
{「ねーえーひーじーかーたー。暑いんですけどー・・」
「なら張り付くんじゃねェこっちだって暑いんだよ
 つーか仕事の邪魔すんな。散れ。池に突き落とすぞ」
「あーあーそーしてください。暑いんで。
 道連れにしてやりますがね(ボソ」
「お前の場合敬語だと余計憎たらしいな!」
「あーら気分を害したのなら申し訳ございませんしね」
「オイ。今語尾に何か足したよな。オイ!!」
「いえいえ滅相もない。
 あらあら仕事の手が止まっておりますわよ土方様。
 文句垂れる前に仕事しやがりなさいませ」
「お前は敬語に土下座して謝るべきだ。
 許してくれねーと思うがな(はっ」
「今鼻で笑った?ねぇ今鼻で笑った?
 ちょ、私だって許さないんだから。
 話相手してよ土方!」
「もうお前うざいあっち行け頼むから。
 せめて口調はっきりさせてから生まれて来い」
「生まれて来いって何。生まれて来いって何!
 人生やりなおせってか?!半殺しされろ土方!
 だから、私が言いたいのはそうじゃなくて!」
「んだよ。最後に聞くだけ聞いてやる。
 言い終わったら仕事終わるまで入ってくんな」
「わかったわよ。
 ・・だから、最近遊んでくれないじゃないの土方」
「は?・・・おいちょっと待て説明してから出てけ」
「あ、おっきたー!土方がつれないから代わりに
 遊んで。副長抹殺計画加担するから」
「喜んで」
「おい。最後の最後まで仕事の邪魔か?オイ!!」
(だから寂しいって言ってんのよこの鈍感!!!)}

機械人形シリーズ

「あの、ホラ。沖田さんの横顔って、
 すごく蹴りたくなりません?(ニッコリ」
{「今日はハロウィンなんで、仮装するそうですぜ。
 近藤さんがはりきってました」
「ああはいそうですか私仕事があるのでいいです」
「まあまあそう言わずに」
「彼方と違って忙しいんです」
「ならそのままでいいですぜ。勝手にやりますんで」
「沖田様はっきり言ってあげます。
 嫌です結構です構わないで下さい。
 ・・・・どこ触ってんですか」
「着替えさせるんでさァ」
「服に手を掛けないで下さい。
 ちょっと。誰か通訳を呼んで下さい。
 ・・・、土方様ー!!!!!」

「おい総悟テメェ、何やってんだ」
「紅は女の仮装だそうでさァ」
「意味わかんねーよ!おい紅、それ持って来い」
「すみません沖田様退いて下さい。邪魔です。
 聞こえませんでした?呼ばれてるんですけど」
「嫌でィ」
「拗ねてないで退いてください。
 お前が拗ねても可愛かねーんですよ」
「辛辣だな」
「あの、土方様。見てないでこれ退かして下さい」
「・・(溜息)。・・物扱いかよ」
「心配なさらないで下さい。沖田様だけです」
「そういう問題じゃねェ。・・・おら総悟、退け」
「(ちっ、いいところだってのに)へいへい」
「今貴様何か言いやがりましたかね(黒笑)」
「つーかお前が着ればいいだけの話だろ」
「(ちっ)・・それもそうでしたね。
 沖田様、貸せ」
「・・・・・」
(紅は本当に心底沖田が嫌いです。
 沖田は結構紅のことが好きです。)}

恋人ゲーム。
二回やって最下位同士が一週間付き合うとかいう話。
沖田総悟土方十四郎ノリで入った先生の3パターンで。

AL
LongAgoMemory
{「結婚、するの」
蘭が言い切るか言い切らないかのうちに、夜空に大輪の花が咲く。はっとして振り向いた蘭の横顔は、そこはかとなく哀しげで、消えてしまいそうだった。「これじゃあ、裏切りよね」蘭が目を伏せる。
「・・俺は、」
俺は、何だというのだろう。あれから何もできずにここまで来た俺は、一体何だと?ふいに、唇に何かが触れる。驚いて意識を戻せば、正面には蘭の顔。泣いて、いた。
「・・・ずるいわ。彼方だけ昔のまま」
だから、と、蘭の手が伸びてくる。
「今だけは、私も思い出の人にさせて」
(昔恋人同士だったとかそんなん。数年後再会したら、彼女の方は婚約が決まってました、みたいな)}

好きだって言ったら、どうする?

2007-09-09 13:06:01 | その他
「・・さあ、どうしようか」
「茶化さないで答えろよ」

ああ怖い、と肩を大げさに竦めて、またその視線は落ちた。そう思ってないくせに、と頭の中だけで非難の声が飛ぶ。

「キミがどうしたいかにもよるんじゃない?私は別に、キミのこと好きじゃないし」
「へぇ」

少し考えた後、どうにも狡賢い考えが浮かんで自分を蹴り殺したくなった。どうしたいか、なんて決まってた。けれど無理強いして手に入るものなんて所詮いつかは無くなってしまう、けど。

「なら、俺のものになれって言ったらどうする」
「・・さあ、どうしようか」

そう言ってまた肩を竦める。いつまでこの無意味な会話が続くのかと、ひとつ溜息を吐く。そう言っていつもお前ははぐらかす。

「こんなオバサン相手にしてないで、もっと若いコにしなさいよ。大体私、キミみたいな」
「子供は趣味じゃない、って?」
「・・わかってるじゃない」

すん、と鼻を鳴らして、さも不機嫌そうに顔を歪められた。こいつのこういう顔は好きじゃない。お前には笑顔が一番似合うのに。
そこまで考えて、柄じゃない、と自分を嘲笑した。いつまで経ってもこいつに俺が届くことは無いのだ。

「・・・もう一回訊いてよ、リボーン」
「・・、俺がお前を好きだって言ったらどうする?ローレン」

解せない、と思いつつも、はじめに口にした台詞を吐いた。するとすこしの間の後、ローレンは真顔で銃を構えた。

「殺す」
「降参、」

今度は俺が肩を竦める番だった。磨き上げられた銃口が眉間に当たっていて、ご丁寧に安全装置まで解除済みだ。つまり本気なんだろう。両手を挙げて笑ってやると、ローレンは更に顔を歪めた。

「まだ質問が残ってるじゃない?」
「『俺のものになれって言ったらどうする』?」

降ろされた銃を尻目に、白い頬に手を当てた。無表情だったローレンはそこで初めて笑う。

「いいんじゃない」
「、俺のものになれよ」
「いいよ」

家具くらいにならなってあげる、と言ったローレンは笑っていた。その意図はわからない。

(俺は家具になるなんて御免だな)

―――
オチが不明な件について(殴
っていうか家具家具うるせーよ!

嘉音かお前は!(黙れ

「好きだって言ったら、どうする?」
「・・さあ、どうしようか」
という掛け合いが書きたかっただけという(殴

終焉ターミナル

2007-09-09 13:06:00 | その他
『別れてくんね』


授業中、無遠慮に届いたメールには題名もなにもなしにその一言だけ書いてあった。ああやっぱりと思いながら、必死で涙をこらえた。
女が居たんだ。気付かれてないと思ってたみたいだけど。
とっくに気付いてて、でも知らないふりしたのは、まだ好きだったからなんだけど。口ではまあいいやと言いながら、そう割り切れないのが私の悪い癖だと思う。


『私から言おうと思ってたんだけどね。そうしよう』


送信ボタンを押してから、ばちん、と乱暴に携帯のディスプレイを閉めた。反動で、横の席で寝ていた野球部のエース君(名前忘れた)がおきて、周りを見回していた。その拍子にばっちり目が合って、何よ、と文句を込めて睨むと、笑顔で返された。(何アイツ!)
それからしばらくして、またメールが届いた。どうせあいつからなんだろう、と思いながら開けると、そこには知らない名前。「やまもと、たけし」反射的に口に出してからしまった!と思っても、後の祭り。横を見れば、悪戯が成功した子供みたいに笑っていた。


『今にも泣きそうな顔だけど、どうしたんだよ』


そんな馬鹿な、と思った。気付かれるはずなんかないと思ってた。今まで誰にも気付かれたことなんかなかったのに!あいつはこともなげに見破ってしまったのだ、(信じられない)(きっとあてずっぽうだ)


『根拠の無いこと言わないでよ。思い違いでしょ』


―――
中途半端の何が悪い(帰れ
これ、差出人不明 宛先君への没ネタ。
というより一文を抜き出して書いたやつ。

攫ってよマイ・フェア・プリンス!

2007-09-09 03:17:40 | ネタ張
文法?なにそれおいしい?(殴

メモばっかです。すげえネタが降ってくる。
REBORNだけだけど(笑

ランボばっかだけど(笑


攫ってよマイ・フェア・プリンス!(私の素敵な王子様)
下見へ行って参ります(天国の、)
星屑のドレスはいかが?(彼方の場合、タキシードか)
虐めたい殴りたい泣かせたい でも好き(理不尽なわがまま)
Rein Guil(沢田家右斜め300m先、雨の日)
十年越しの嘘(なにがしたかったのよ おばか)
もしもの話(明日がなかったとしても 後悔しないよう)
託されたアンカー(・・なにこれ)

捨て猫に飼われる2

2007-09-09 01:28:18 | その他
頬にできた真新しい傷こと私の平手打ちのあとにシップを張りながら、溜息を吐いた。

「・・最初から言えば良かったのに、」
「・・・結果は同じだったと思うのはオレだけですか」
「・・・いや、私も思う」

あの後、思いっきり殴ったら、「って・・!」とか言ったあとに血を吐いたりするものだから、引くに引けず家まで連れ帰った。そうして気付いたことがひとつ。この人、すごい伊達男だ。町を歩けば、それだけで女の人が何人も寄って来そうなくらい、ものすごく格好良いのだ。

「いいなぁ。キミみたいな人に愛されてる人は、幸せなんだろーな」
「どうしてそう思うんですか?」
「顔が優しそう」

それだけ?と言われたので、それだけ。と返した。そうしたらそいつは肩を竦めてヤレヤレ、とか言うもんだからカチンと来て消毒液たっぷりの脱脂綿を傷口に叩き付けた。
断末魔。断末魔としか言いようの無い声だった(近所迷惑!!)。

「いったぁあぁあぁぁああぁ!!何するんですか、さくらさん!!」
「いっやああああ!何時だと思ってんのよ!追い出されたらどうするの!!」
「っつ・・!ならこういうことは控えてくださいよ・・!」

しるか、と最後に叫んで、脱脂綿をゴミ箱に投げ捨てた。ナイスコントロール。
最後の傷口にガーゼを当ててから、救急箱を叩くように閉めた。(乱暴だなぁ、なんて聞こえたけど、ぶん殴ってまた血を吐かれたらたまったもんじゃない)(だから心のひろーい私は無視をしてあげるのだ!)

「大体、何で名前で呼んでんの。私はキミの名前知らないのに」
「あ、えーと、申し遅れました。オレはランボです、」
「ふーん。変態ランボね。わかった」

適当に呟くと(だって角なんて変態以外になんていえば良い!)違いますよ、何で変態なんですか!と叫ばれた(うるさいってば・・!)。

「だって角なんて着けてしかも牛柄シャツ。なに?そういうシュミ?私は牛ですってか?」
「違います角は武器ですそれにシャツは普通のシャツですよ牛柄ではないですもし模様があったとしたらそれはオレかあいつら、の、血・・・、」

そこまで言いかけて、はっとしたように口を覆った。なに?あいつら?意味わかんない。
寝言ならどうぞベッドで、と新調したばかりのベッドを指差すと、しばらくの間のあと、さくらさんは何処で寝るんですか、と訊かれた。

「は?決まってんでしょ、床だよ、ゆ・か」
「そんな、女性を床に寝かせるなんてできませんよ」
「いやできなくてもして下さい。私、怪我人を床で寝かせるほど冷酷じゃないから。キミが床だったら気になって寝れないよ。っていうか文句多いヤローだな!」
「女性がヤローなんて言ってはいけません」
「うっせーお前は私のオカンか!良いから文句言わずに寝ろ!うっせーから寝ろ!」

ばちん、と後頭部を殴ると、少し大人しくなって、これで寝れるか、と思ったら、今度は大真面目な顔をして、「じゃあ俺と一緒に寝てください」なんて言いやがったこのどちくしょう(あれ?二回目?)

「・・新手のセクハラ?というか私寝相悪いから傷口に響くと悪いし」
「でも、」
「いやいやいや、でもじゃないから。寝なよ。気が向いたら一緒に寝てあげるから」
「・・やだ」

思わずはああ?なんて声が出てしまった。やだ?その歳でその顔して、やだだと?冗談はその格好良さだけにしてくれ!(いや、冗談の種類が違うけど!)

「嫌です」
「・・・もー、なんなのさ・・。あやばいなんか、泣きそうってか泣く」
「え、え!」

なんで私こんなに弱いんだ、と思った。ってか何で泣いてんだろ私。自分のわがままが通らないから泣いてる子供じゃあるまいし。ださっ!
ぼろぼろと落ちてゆく涙を放置したままで、「はい、女の涙は武器。キミは死亡。ということで死人は死人らしくベッドで寝ろ。ごーとぅーへる」と呟く(何か違う?気の所為だ!)。

「大怪我の人に向かって、不吉だなあ。しかもゴー・トゥ・ヘルは地獄に落ちろ、ですよ」
「いいんだよ意味なんて。・・ねえいつまで人の泣き顔眺めてるつもり?いい加減折れてよー」
「・・さくらさんが、名前で呼んでくださったら」

にっこり、なんて効果音がつきそうなくらい素敵に笑ったそいつを見て不覚にもトキめいたってのは秘密だ。だから悔し紛れに下から睨みつけて、「はやく寝て、ランボさん」って言ってやった。ところでこいつ何歳?

「明日は質問攻めにしてやるんだから・・」
「覚悟の上です」
「(うわあうわあなにこいつ!ムカツク!)」

―――
確信犯(笑
主人公弱すぎ。というか此処は十年後なのか二十年後なのか。
とりあえずイタリアってことになってる(ことになってる?!
ってかごーとぅーへるはねえだろわらい(お前が書いたんだよ


最近不眠でどうせ眠れないので、こんな時間まで
パソコンです。小説(夢だけど)楽しい。

捨て猫に飼われる

2007-09-09 00:27:52 | その他
うん、神様ごめんなさい。
確かに変わったことのない平凡な毎日にちょっとした刺激を下さいな!なんてちょっとわがままなこと言ったけど、言ったけど逮捕っていうのは勘弁して下さい。私が悪かったから!!

夜中、やっとパーティが終わってほろ酔いで帰路に着いていたところで、転んだ。何かと思って見れば、

「う、そ・・し、死体?!」

服とかもうボロボロで、口から血とか流してる。そして何故か角が生えている(死体で、へ、変人?!)。酔いなんかどこか遠いところまで吹っ飛んでいってしまった。
だ、だいじょぶですか・・!なんて通じるわけもない日本語で語りかけて自分はバカだったのだと再確認した。というかそんな確認はどうでもいいからこの人は生きているのかの確認が先だ。
首筋に手を当てると、弱いけれど脈打っている。良かった、生きてた。変わり始めた季節の冷たい風に当てられてか、冷たくはあったけれど、生きてる冷たさだった。
安堵の息を吐いてから、とりあえず家まで運ぼうと足に手を掛けた(いわゆるお姫様抱っこってやつだ!)(私がしてもらいたいよちくしょう!)
そのとき、視界が反転して、雲に覆われた真っ黒な空が見えた。エメラルドの星だって見える。と思ったら、目だった。人の目。

「い、たっ・・!!」

ぐきり、と手が変な方向に曲がった気がした。やばい泣きそう。泣いてもいいですか、さくらさん泣いてもいいですか、というか泣かせて?
誰にでもなく呟く。
するとその人は、私の腕をねじり上げたままで、ぎろ、と睨みつけてきた(私なんて食べても美味しくありませんよ・・・!!)

「・・誰ですか」
「へっ?!えっ、えっ、えと、か、海藤さくら、と申します、日本人です!」

や っ ぱ り 馬 鹿 だ 私 ! !
心の中で叫んだ。こんな得体の知れないひとに名乗ってどうする!国籍なんて聞かれてないぞ!それに見ればわかるだろう日本人は顔つきがイタリア(ここ)とは違うんだぞどあほう・・!!
脳内で喝采していると、不意に腕の痛みがなくなった。ジンジンしてるから、きっと痣になってるかもしれない、なんて暢気に考えていると、その人は顔を覆ってそっぽを向いた(それはないんじゃないの・・!!)。

「す、みません勘違い、です・・。あの、あと・・」
「な、なな何でしょう・・?!」
「ドレスの、・・その・・・肩紐が・・」

え。恐る恐る自分の肩に目を向けると、そこに掛かっているはずの紐は遥遠く肘と肩の間辺りまで降りていた。つまりそれは、その(下着が、見えて・・)


「いっやぁぁぁあぁあああぁ!!!」


乾いた音が、響き渡った。

20070909
―――
続くんです(終われ
ありがちな捨て猫(違)設定。
誰って・・知らんでええがな(何