せかいのうらがわ

君と巡り合えた事を人はキセキと呼ぶのだろう
それでも僕らのこの恋は「運命」と呼ばせてくれよ

んにゃぁああ

2009-06-27 03:14:09 | Weblog
ウィッチテイルが凄く…萌えでした(´∀`*)

新しくDSソフトの「ウィッチテイル 見習い魔女と七人の姫」というゲームを買ったのですが、もうあの…超ごちそうさまでした。
アリスと魔女と吸血鬼と…出番少なすぎたけど猫耳とか…姫も個性的で可愛いし…もうリデルとルウはずっと一緒に居るがいいよ!←

爆弾で飛び起きる吸血鬼かわいい。傘で殴られる吸血鬼かわいい。照れた顔の吸血鬼かわいい。BJで負けた時の吸血鬼かわいい。あと勝った時もかわいい。ED1の邪悪な感じの吸血鬼もかわいい。まじやばい(´∀`*)(俺の頭が)



古代魔法の使い方がわからなくて最後の方まで悩んだけど、説明書を見ないワシが悪かった。でもそれでよかった。わかった途端敵をぎったんぎったんのめったんめったんで千切っては投げ千切っては投げリデルこわい。究極の悪ノ娘← 最初から見てたらきっとゲームバランス崩してつまらんかったろうしな、適度に難しく遊ばせてもらいましたw

でも「ダンジョンの難易度…ヤバくね?」とは思ったわたし。最後まで攻略サイトは見ないでやろうと思ったけど、結局小一時間迷い続けるという大惨事。これは…わたしが救いようの無いバカなのか…製作者の魔物<<<<<<<<<<<<<ダンジョンという意図なのか。


何故そんなに魔物を下位に置くかってそれは


ラスボスが弱いとかそういうレベルじゃなかったからだよ(´∀`)
むしろ影すむまちの奥で戦えるアイツの方が強いんじゃね?つーか強いよ。強すぎるよ。思わずライラが死んだじゃねーか。ラスボスなんてあのあれ…ノーダメージで倒せたんだけど、なんだあれ。ゲームバランスとか何それおいしいの?せめて魔法反射くらいしないの?何でこんな弱いのに世界滅ぼそうとできたの?大丈夫なの?アリス様ほんと大丈夫なの?(´∀`)

むしろラスボスは…アイツだと思うわたしは…間違ってないはずだ…。










おまけ
秘密の扉の奥で遊べるゲームだけどあれちょっとおかしいぞ。なんであんな、一撃勝利率高いの?なんでわたしの方は、よく負けるの?ちょっとおかしいぜ?(´∀`)

おまけそのに
今日『堀さんと宮村くん』のコミックス全二巻を買ったよ!やったね!書き下ろしもあるよ!まじやったね!宮村くんまじかわいい。堀さんまじおもしろい。はやく内臓当てごっことかしないかな(´∀`*)にやにや←

ねむれないこだれだ

2009-06-09 23:22:10 | 小説
折れそうで折れない、血の通った人間の首。黒く長い髪は元からそれの一部だったように闇にとけ、対照的に不健康に白い肌は浮かび上がっていた。
ぼうっとその女を見つめていた誰かは、唐突にそれを"締めなければ"と思って手を伸ばす。伸びてきた手に気付いた女は、甲高い悲鳴で行く先の暗闇を劈き、詩の物狂いで走りだした。けれど誰かは笑う。嗤う。哂う。嗤いながら軽々女との距離を縮めると、黒髪を捕まえて力任せに引き倒した。恐怖に引きつる短い悲鳴が助けを求めるように響いて、結局女は誰かに首を絞められた。誰かは女の上に跨り、より深く、深くと長い指を食い込ませている。
醜く歪んだ唇から潰れた蛙のような声が漏れ出して、不意に女の目は静観する俺の方を向いた。

『 あ ん た な ん か 』

折れそうで折れない首。空気が足りないせいで声は届かないが、唇の動きが俺にそう告げた。血色の悪い、紅すら乗っていない乾いた唇。それを見た瞬間息が詰まって、思わず倒れそうになった。死ぬわけがないのに。死ねるわけが、ないのに。
蝋人形のような震える指先が伸びて、一向に力を緩めようとしない"ソイツ"の首を絞め返した。息が苦しげに一瞬詰まって、それでも"ソイツ"は低い声で笑う。

「っははは、ははははは!!オレサマなんか?オレサマなんか何だって言うんだ?なあおい、人間様よォ!」

俺とよく似た声で、高々と笑う。
狂気を孕んだ真紅の目が嬉々として見開かれ、血を啜ったような唇が歪な弧を描いた。嗚呼、あれは、俺だ。犬の様に舌を出して喘ぐ女の顔が段々と青白くなって、それでも"俺"は歪な笑みを濃くするだけで少しも力を緩めようとしない。
"俺"の首に食い込む尖った爪が、突き破った肌から命を吸い取って赤黒く染まった。一瞬の間の内に、動脈を突き破ったのか"俺"の首から血が吹き出して視界一面を紅く染め上げた、そして死ぬわけも無い俺は笑ったまま力なく倒れこんで、掠れた声で呟く。「またおれをころすの?」―その声に、ゾッとした。

「また俺を殺すの?――…」

虚ろに呟く"俺"を見下ろして、息を荒くした女が俺と似た狂気を宿してこっちを見た。無意識のうちにか細い悲鳴が零れる。黒髪が白い肩からさらりと落ちて、長いそれは這って俺の方へ向かっている気がした。逃げなければ。逃げなければ殺される。…殺される!
だというのに体は動かなくて、ゆらりと立ち上がった人影は既に人間ですらない何かにすら見えた。ゾッと、する。恐怖を与える存在の俺が恐れるものなんて何も無いはずだった、けれどこの女は何か、いやな感じがする。怖い、とても、怖い。

「あんたなんか要らなかったのよ。どうして生まれてきたの?私はあなたさえ居なければ、幸せに―」

見たことも無いはずのその顔が近づいてきて、押し倒すように俺自身の首を絞めた。苦しい。死なない身体は締められる限り苦痛を感じ続けて、死ぬことも気を失うこともできずに拷問のような永久が続く。いやだ。苦しい。怖い。はなせ。うるさい、俺のせいじゃない。生まれてきたのは俺のせいじゃない。俺は悪くない、俺は、何も―…

「おれは、なんで、ころされたの」

目頭が、熱い。

「なんで、愛されなかったの」

稚拙な言葉に反吐が出そうになる。呪いの言葉の様に吐き出される相手の言葉はもう聞き取れず、耳鳴りが脳を劈いて、それから、そのまま。

「…っさ…母さん…ッ!!」


浅い息を吐き出して、閉じた目を開けた先に母さんの姿は無かった。仄暗い部屋、暗闇には変わりなくても、殺意を向けてくる誰かすら居ない場所。何かを引き寄せようともがいた手が掴んだのは虚空だけで、ふらついた身体はそのまま結界の外に転げ落ちた。
額から伝った汗が、鴬張りの床に吸い込まれて消える。もう一度伸ばした手が掴んだのは、

―――
(ねむれないこ、だれだ)