せかいのうらがわ

君と巡り合えた事を人はキセキと呼ぶのだろう
それでも僕らのこの恋は「運命」と呼ばせてくれよ

Are you my Mother Goose?

2007-08-24 21:34:58 | その他
真っ黒な廃墟のような場所。予定では"彼女"が此処で待っているはずだったのに、今そこには原型を留めないような死体と血に濡れたナイフが転がっているだけだった。そのホールに、こつん、と、彼以外の足音がひとつ、こだまする。

「・・マ・メール?」

首を傾げて、そう零す。彼には、それで相手が誰であるか、充分すぎるほどにわかっていた。マ・メール・ロワ。『マザーグース』の本名だ。

「フラウ」

彼が想定する彼女の零せば、「ああやっぱり!私の愛しいマザーグースさま!」そう大げさなふりがついて飛びついた。もちろん彼は、マザーグースなどという名前ではない。彼女はそう信じ込んでいるだけだ。

「そいつらはどうしたんだ?」
「ああ・・このお人形さんたちは、」

彼の首から手を離して、彼女は口を尖らせた。

「マ・メールのことを悪く言うから、少しだけ遊んであげたの」

にこり、と彼女は力なく笑って、血濡れになっていたナイフを拾い上げる。彼はそれを黙って見てから、何を言うでもなく彼女に近付いた。

「でも、ちょっとやりすぎちゃったかしら。みんな動かないのよ?私はまだ遊び足りなかったのに、ねぇ酷いと思わない?」

いつかのように、彼は「そうだな、」とだけ呟いた。それでも彼女は満足そうに微笑んで、「行きましょ、マ・メール」と言う。

「リボーンさんが待っているんでしょ?」
「ああ」

―――
Are you my Mother Goose? -No I'm not? See you, Good-bye.
フロワ嬢の口癖は「ああ」「マ・メール」
「私の愛しいマザーグース」とか、あとは
「ねぇ酷いと思わない?」。・・なにこれ。

惨劇の一夜を生き残れ

2007-08-22 18:19:32 | ネタ張
ひぐらしみたいなBC。
同じ世界観・時系列で別の人が主人公で、
その後の展開が変わっていくとかそんな。
最終夜で主人公以外全員死んじゃうとか。
レオ編は例外。はじめの物語だからね。
(それで何で全員死ぬよ)

ところでレオがアリスアリス言い過ぎてうざい。
アリスはアリスでレオレオ言い過ぎてうっざい。
なんだこれ(ワラ

散三龍華編が丁度アリプロの月蝕グランギニョルっぽい。
アリス編はアリス編でコッペリアの柩っぽい。
アリプロとBCってとってもマッチしてると思うんです(にこ

ナイト、名前どうしよう。貴族っぽい名前がいい。
それでいて青を連想させられるような名前がいい。
どうしよう。サファイアってリボンの騎士(笑
ちなみにナイトはフルネームで「ナイト・サファイア」

ねえこいつうざくない?(待

リシオ・ファルカナードなんてどうだ!(超直感(ええ
・・うんよし、散三龍華の親友にしよう(ええええ
丁度名前決まらなくて困ってたからな。よーし決定ー。
レイノ・クロウフォードにしよっかな?
あー・・でもなんか金色を想像してしまうヨー(笑








ていうか偽りのロンドでアルメシアってえええ。
Reiaじゃん。Reiaじゃん。
 R e i a じ ゃ ん ! ! ! 
えええ。これどうすんだええええええ。
コルティーナ・リーヌ・アルメシアだっけ?あれ(酷

壊れた救世主

2007-08-17 21:08:43 | その他
援軍として送られた山本が着いた時にはもう全てが終わっていた。ローレンは遅過ぎる、と心の中で眉を寄せて、ナイフについた血を払った。そして彼がローレンにはじめて掛けた言葉は


「いつ見ても残酷」


だった。ローレンは「失礼」と謝罪とも社交辞令ともつかない言葉だけを残して、前を進もうとした瞬間靴に当たった胴体を蹴り上げた。ぐしゃ、という音で、それがこの16階から落ちたことを告げた。


「全員即死、か?」
「何か文句でも?」
「最後の言葉くらい残させてやってもいいんじゃないか?」


あら、とさも驚いたような表情を作ってから、挑発するように笑んで、そんなことが可能だとでも、とローレンは呟いてみせた。


「最後の一言を言える程度の傷で、攻撃の力を残させない殺し方なんて私には無理だわ」
「現実的過ぎじゃねーの?」
「もっと言わせてもらうなら」


顔を歪めた山本を振り返って、ローレンは冷酷そのものの表情で言う。


「そんなことが可能"だった"のはリボーンだけでしょうね」


瞬間的に眉を顰めた彼になど目もくれずに、ぶつかる死体を手当たり次第蹴り飛ばしていくローレンを見て溜息を零しながら、山本はさくらの背を追った。


「どいつも喉を掻っ切られてる。しかも即死するやり方で」
「"死ぬ気で"仕込まれたから。それに即死でない意味なんてないわ」
「・・なあ、獄寺がお前のことなんて呼んでると思う?」


ローレンはふと目線だけを山本に移し、何?と呟く。


「アーレース」
「!」
「ギリシャ神話の破壊神だ。またの名を『城壁の破壊者』」
「・・いやぁよ。人間のディオメデスに負けてるじゃない。誰にも負けたくなんてないわ。ほんと失礼にも程があるんじゃなくて、あのボウヤ」


間違ってるわ、と、ローレンは微笑む。目には狂気を滲ませて。



「名を呼ぶならユスティティアと」



――
(アーレースとディオメデス)
ありえない、と男は声を上げて笑った。


気に入らない(ドーン
アーレースはローレンでディオメデスが山本。
偽者山本。通称「や魔王様」(ださッ!!!

付け焼刃の神話系は難しいですね。
もっと知りたい。神話好きなので。

ちなみに題名は「こわれたメシア」。
ナイトメアという曲の歌詞です。





大体ユスティティアはローマ神話なんだけど。

Il mio caro Mother Goose.※グロ

2007-08-17 15:11:56 | その他
私のマザーグースは、甘い匂いに混じって、いつも鉄の匂いをさせていた。
よくわからないけれど私は彼のオトモダチらしい。名前もしらない、いい人。毎月咎の13日、彼はわけのわからないガラクタを持って会いに来る。この前は羊の毛そのままだった。
前から不思議なものを持ってくる人。卵のぬいぐるみとか、切ったような大ぶりの桜の木一本(あの日は冬だったけれど、きっとあの人には不思議な力があるんだわ!)、白紙の聖書、そして羊の毛。それは全部マザーグースの詩に出てくるものだったから、私はあの人をマザーグースって呼ぶことにした。

とっても楽しみだった咎の13日がまた来る。
そうして眠りについた次の朝、本当なら起きた時おいてあるご飯がなかった。不思議に思ってすこし待ってみても来ないから、何かあったら鳴らしなさい、と言われたベルを鳴らして、それでも来なかった。
不思議で不思議で仕方がなかったから、絶対に開けてはいけないよ、と言われていた扉を開けてしまった。

そこは真っ赤で、マザーグースと同じ匂いがしたわ。そして、真っ赤に染まったお人形さん達がいっぱい落ちていた。どうしてかどの子もお胸のところに穴が開いていて、そこからその真っ赤なものがぼろぼろと零れていた。中はお水でできているのかしら!けれどみんな苦しそうなお顔をしていて、もっと笑顔のお人形さんならよかったのにと思ったわ。
どこへ歩いても、扉の外は赤とお人形さんだらけで、もっと前に出ていればとすごく後悔したの!私に出てはいけないと言ったおじさんは、きっとお人形さんを独り占めしたかったんだわ!
そう思っていると、なんだか急に惹かれるお人形さんの首が落っこちていたの。それは私に言いつけをしたおじさまに、とってもそっくりだった。部屋を見渡してみると、両手と両足、それから胴体と指がバラバラに転がっていたの。だぁれ、こんなひどいことをお人形さんにしたのは!可哀相に思って拾い集めると、どうしてか指が一本足りなかったわ。
そこで、ふいに私は、ちょっとだけ疑問に思って首をかしげたの。

いつも私のところに来ていた女の人と、あのおじさまはどこ?

どこか他のところに住んでいるのかしら、それとも出て行ってしまったの?哀しくなって座り込むと、とん、と、私が入ってきた扉を叩く音が聞こえたわ。驚いて振り向くと、手になにか長いものを持った真っ黒な人が立っていた。その人はちょっとだけ私を見たあと、にっこり笑って私の方へ歩いて来たわ。

「君は、」

その声でわかったの、「ああマザーグース!」
マザーグースはいつものように心が躍るような笑顔で、「オレがマザーグース?」って首を傾げたわ。そう!彼方は私にマザーグースの詩集とそれに沿った贈り物をいつもくれるわ。だからマザーグースと呼ぶことにしたのよ、だって私、あなたのお名前を知らないんですもの!
そう言うとマザーグースは笑って、「そうだな」と言ってくれたわ。私嬉しくてマザーグースに飛びついたのよ!嬉しくて嬉しくて言葉がたくさん出てきたわ。
今日は朝来るはずの女の人が来なかったの!待ったけれど来ないから呼び鈴を鳴らしてもまだ来ないのよ!だから私、外に出てみたの!そうしたらお外はいつもマザーグースからする匂いと同じ匂いがしていたのよ!それに、あちこちにお人形さんが落ちていたの、マザーグースは見た?皆苦しそうなお顔なのね、もっと笑顔に作れば良かったのに!それでね、私をあそこから出ないように言いつけたおじさまはきっと、このお人形さん達を独り占めしたかったんだと思うの!ねえ、酷いと思わない?
マザーグースは「それは酷いね、」と優しい声で呟いてくれて、手の力だけでマザーグースの首にくっついていた私を片手で支えてくれたの!その手はお人形さんと同じで真っ赤になっていて、けれどお人形さんとは違ってとても暖かかったわ!

それからマザーグースにおじさまそっくりのお人形さんのお話と、誰も居ないことをおはなししたら、一緒に帰ろうと言ってくれたの!勿論喜んで私はついていったわ!だってマザーグースのことが大好きなんですもの!それにいつもプレゼントをくれていたマザーグースが悪い人なわけがないものね!

そう言ったら、マザーグースは神様のように綺麗なお顔で微笑んで、「オレが悪い人かどうかはわかんねーけど、人殺しではあるな」って言ったわ!それからそのおじさまそっくりなお人形さんの見つからなかった指をくれたの!

ところで私の愛しい愛しいマザーグース。"ひとごろし"ってなあに?

―――
(無垢な道化と穢れたメシア)

きっとどっか、イタリアとかその辺でいいと思う(思う・・
軟禁(監禁?)されてて外を知らない女の子みたいな。
一応お人形さんじゃありません、ヨ?(わかるわ
胸に孔の開いた人形って悪趣味だな。オイ。
中身が水な人形ってどんなだてかなんで赤いんだ。
そしてマザーグースからその匂いがする時点でおかしいだろ。

・・自分の小説にこれほど突っ込めるって(笑

無垢ほど怖いものはないよ的な。
勿論人形は死体、赤いのは血です。
お胸っていうのはつまり心臓。
咎の13日はキリストにちなんで13がだめってことで(?)







あれ私、なんの為に他のサイト様で彼を学んだんだ。
もう探さないでそしてこれが誰夢か気付かないで(殴

王子に会えないシンデレラ

2007-08-15 10:56:02 | お題
彼が殺された。彼が、敵に殺された。
運ばれてきた彼の死体は冷たくて、でも綺麗で、生きているみたいだった。今に起きだして、嘘ですそんな顔しないでさくら、なんて甘い声で呟いてくれるんじゃないかと半ば半分以上期待した。でも皆何も言わない。一緒に出て行ったはずの山本も、ごめん、なんて謝った。どうして謝るの?彼は生きてるんでしょ?ねぇ、誰か。誰か冗談だって言ってよ!!
発狂した私にリボーンは無言で銃口を向けた。彼の襟ぐりを掴もうとした手は獄寺に捕まれて、泣きすがろうと思った腕は山本に羽交い絞めにされた。取り乱すんじゃねぇよ。リボーンの冷たい言葉が脳天に突き刺さった。でもでもでもでもでも、二日前彼は大丈夫だと笑っていた。大して危険な仕事じゃないと言っていた。そしていつものようにキスをして去っていったんだ。そう、いつものように。いつもじゃなかったのは帰りだけ。いつもなら多少怪我していても血が付いていても真っ先に私に会いに来てくれたのに、今回は違った。暗い顔をした山本の方に青い顔で乗っけられて一言も話せずに帰ってきただけ。そうそれだけ。それだけでもう私は彼と会えないのだ。信じられなかった。信じたくなかった。
背筋がゾッとして、嗚咽のような、叫びのようなものが込みだそうとした瞬間、目の前から全てが消えた。次に見えたのは家。女の子らしいごく普通の家。手元には、鈍い色をしたバズーカ。目の前には、昔のイーピン。

「・・これは、十年前の」
「(転んだ拍子に爆発したんだよ!)」

前は理解不能だった言葉も今では理解できる。どうやら私のドジらしい。数年前にこういうことがあったような、なかったような。そうして首を傾げているイーピンを見て、ふと思い出した。
この頃の彼はまだ、生きている。馬鹿でも餓鬼でも、私の愛しい恋人なのだ。

「ごめんね、イーピン!私、行かないと!!」
「(何処へ?!)」
「ランボのところ!」

きっとボスの所だろう。服装や髪型はぼろぼろ。今まで暴れていたしあそこはイタリアだから靴なんて脱いでいなかった。山本に捻り上げられた腕がまだ軋むし、獄寺に捕まれた手首は青くなっていた。それほど必死に私を止めたかったんだろうか、(どうして?)

「ボス!」
「う、わっ!あれ、さくら・・の、十年後?!」
「ランボ、ランボは?!」

そこにはボスもフゥ太もビアンキも獄寺も山本も、ハルも京子もリボーンもディーノさんも居た。だけどランボだけが居ない。未来のように死んでしまってはいないだろうか。こちら側で死んだから向こうで死んだということはないんだろうか。嫌な汗が頬を伝った。

「ランボ?それなら、さっきママンと一緒に出て行ったよ」
「そん、な」

私がこっちに居られるのは五分間だけなのだ。もしもこの先私が十年バズーカを爆発させたりなんかしなかったら、もう私はランボには会えないのだ。そんなの嫌だ。ランボ、お願いだからもう一度だけ会いにきて。そして別れを告げさせて。

「ガハハー!ランボさん今帰ったもんねー!」
「あ、ランボちゃんおかえり!」
「ただいまー」

聞こえた声にかたかたと私を嘲笑うように震える足を叱咤して立ち上がった。最後のチャンスだった。リビングを抜けて廊下を曲がった。


「おい、どこに行くつもりだ!」
「・・・っ!!!!」

途端目の前に広がったのはまた彼の居ない今。悔しさと苦しさで吐きそうになって私はしゃがみ込んだ。獄寺の声が背中を突き刺した。今に悲しみで翼が生えてしまいそうだった。なんで、なんでなんでなんで。そんな当たり前の疑問が頭を過ぎった。

「ラン、ボ」
「・・戻った、のか?」
「もう一度会いたかったのに。おやすみって、さよならって、ありがとうって、言いたかったのに。ランボどうして、言わせてはくれないの」
「・・・戻ったみてーだな」

たったそれだけの願いさえ叶えさせてくれないなんて、神様はマフィアより残酷。
リボーンの静止の声なんて私には届かない。止めるなら死んでしまったランボを止めて。



白薔薇赤薔薇に変わる



――
(王子に会えないシンデレラ)
それでも時は来て、魔法は解ける。

間違っちゃいけませんけど題名は白薔薇が以下省略(笑
ていうか死にネタばっかか死ね早瀬お前が死ね早瀬。

勝手に強奪

2007-08-14 19:20:37 | Weblog
ばとーん2!(はぁとv)(うざい
これ面白そうだったんで。
貰ってきました勝手に!(死んでくれ


☆疑似対談バトン

指定:オリキャラ
[疑似対談バトン]
・回した人の指定したキャラと管理人がお題にそって対談、回答する。
・回す人は、次のキャラを指定してもよい。
・なお、回す人のオリジナルキャラを指定してもよい。 もちろんリターンはOK!!

1.まずは自己紹介を。
 早「えーと。えーと。早瀬です。他にもいっぱいありますが早瀬です」
 紅「何で私なんですか。・・紅です」
2.職業を教えて下さい。
 早「不登校の学生(それ学生言わない
 紅「真撰組副長補佐。まあ隊士みたいなものです」
 早「主に後始末だよね。沖田の
 紅「殺されたいですか?(笑顔
 早「いいえ(滝汗」
3.好きなものと嫌いなものをどうぞ。
 紅「好きなものは特にありません。嫌いなものは夏と沖田様
 早「それものじゃない人、それものじゃない人!!」
 紅「二回言わなくてもわかります。冗談ですよ」
 早「・・・。私の好きなものは小説と漫画とキュウリ。
   あとは豆腐とか。嫌いなものは苺牛乳とトマト」
 紅「無視ですか」
 早「無視ですね」
 紅「・・苺牛乳は坂田銀時の真似でしょう」
 早「うんそう。嫌いなものなのは何でかというと、

         酔うから。
                         」
 紅「・・・苺牛乳で酔うなんて、頭大丈夫ですか?
 早「うん、ダメかも
4.最後にお互いに言いたいことがあればどうぞ。
 早「私紅のこと好きだよー小説と散三龍華の次に
 紅「寧ろ散三龍華が何番目かわからないんですが
 早「細かいこと気にすんな!(親指グッ
 紅「死んで下さい。私は嫌いですよ貴方のこと。
   沖田様以上に
 早「うわーーーーーーー」
⑤では、回す人を指定して下さい。
 桐ちゃま。存分に語るがいい。
  ⇒「ビアンキ」(何でじゃ!!
  (だってパーソナリティーといえば水銀灯)
  ビアンキ無理だったらランボね(鬼か

罪科、恋心バラバラ殺人

2007-08-14 16:58:53 | その他
半壊した廃墟、手には銃。
胸に孔が開いているということは私はもう駄目なんだろう。滴る雫の温度が暖かいとさえ感じられるということは、それほどに体が冷えているのだろう。背にしたコンクリの壁がやけに心許ない。
最後までとことんついてない。思えば中学だって、友達だって、恋人だって、ろくなもんじゃなかったと記憶している。最初で最後、今だって愛している人だってそうだ。

私の頭は随分とイカれているらしい。


「・・死んだものとばかり思っていたのに」


霞んでぼやける視界に映ったのは、黒いスーツに黒いブーツ。緑色の変な物体を持った、十代目付きのヒットマン。相変わらず帽子の中は爆撃に遭ったかのような有様なんだろうか。
今はそれさえ、確かめることはできないけれど。
きっと外を歩いて来たのだろう。泥のついたままの靴で、私の傾いた首に足を掛けた。なんて酷いのかしら。そう言っても、どうせ止めないのだろう。


「死体が口利くんじゃねぇよ」


ひどく歪めた表情でリボーンは呟いた。靴底が肩に食い込んで、傷口から血が溢れ出た。私の落ちた手の元には雨とは違う赤い水溜り。


「・・まだ死んでないわよ」


不満に思って呟いてみれば、リボーンは見下すような笑みを向けて吐き捨てるように言う。


「まだ、な。どうせ死ぬんだろ?」


まあね。そう呟いて握り締めていた拳銃を手放した。それはリボーンに蹴り上げられ、見事その手に収まる。ぼんやりとそれを見つめながら、あの拳銃になりたかったと馬鹿な願いを呟いてみた。当然リボーンには、聞こえない。
げほ、と一度咳き込むと、口から血が伝った。苦しいよ、怖いよ、寂しいよ、リボーン。助けて。


「残念だが此処に援軍は来ねぇ。つまり此処には俺とお前だけだってことだ。そして俺は、お前の為に助けを呼ぶようなマネはしてやらねぇ」
「そう、」


心の中を見透かされたような気がして、背筋がゾッとした。リボーンならやりかねない。それが意図せずしての透視だったとしても。そしてその時こそ私は、


「安心しろよ。雑魚のお前でも沈黙の掟を守れるように今此処で、」


ごり、と冷たい銃口が額に当たった。体重を預けられた肩が悲鳴を上げている。断末魔だ。そろそろ音を立てて、折れそう。


「殺してやるよ」
  殺される。


今まで死を恐れていたのが嘘のように冷静だった。リボーンに粛清されるならそれも本望だから。どうしてこんな、十も年下の呪われた赤ん坊(アルコバレーノ)、リボーンを愛しているのかなんて、例えボスに聞かれても答えられやしない。
突きつける腕はそのままに、リボーンの顔が近付いて来た。目の前で、止まる。
その表情は残酷なまでに笑っていた。畏怖を覚えるほど綺麗に弧を描いた唇が、こわい。


「お前、俺のことが好きだったろ」


キリ、と胸が痛んだ。きっと胸に開いた孔の所為、そうに違いない。そう言い聞かせて黙り込む(ああこれじゃあ、肯定じゃないの)。
そうしてリボーンは愛しい愛しい甘い声でじわじわと心を犯していく。


「俺はお前のことが大嫌ぇだったけどな」


知ってたわ。でも言われたくなんてなかった。リボーンの口から聞きたくなんてなかった。知ってたけれど、認めたくなんてなかったのだ。
文句を言おうとした所でリボーンに口を塞がれた。それがキスだと気付いた次の瞬間、




ズドン。




―――
(罪科、恋心バラバラ殺人)
復讐者にでも捕まって頂戴。


此処は間違っちゃダメなんですけどね。

題名はズドン。の方ですから。

罪科、恋心バラバラ殺人の方はサブタイですから。
別にこれ、復讐心窃盗罪でも良かったんですけど、
なんかこっちの方が微かにグロイので(お黙り


作中に一回も「彼」が無くて名前だけなのが特徴。
というか、

死体(骸)の次は赤ん坊(リボーン)ですかそうですか。

何がしたいんだろう自分。いっぺん死んでみっか。
こんなことしてないで本館更新しろよ(ほんとだよ

夢の跡

2007-08-14 14:00:31 | その他
「ねぇ、進路希望何て書いた?」
「えー秘密ー。あんたこそどうなのよ」

「なあお前、進路希望何て書いたの?」
「え・・秘密。銀時こそ何て書いたのよ」


教卓に肘を突きながら、何を思うでもなく見ていた教室から聞こえた会話に重なった、昔の面影に思わず苦笑した。
このクラスを持つのもあと数ヶ月で終わりだ。
そう思っていれば、怪訝そうな顔をした神楽と新八が目の前に居た。堪えきれない笑みのままでなんだよ、と言う。

「銀ちゃん顔がヤらしいネ。不埒アル!」
「・・それにしても銀さんが笑うなんて珍しいですね」
「いやお前等、銀さんのことどんな目で見てんの?」
「そういう目ヨ」

いつもは教職なんざくそくらえと思うけど、今日はなんだか気分が良かった。終始笑顔のままな自分に正直引く。思い出し笑いだよ、と言えば、今度こそ二人して首を傾げた。

「だからガキは嫌ェなんだよ」
「先生は何で教師になったんですか」
「はじめに見たAVが教師モノだったから」
「死ねよ」
「・・冗談に決まってんだろーが!!」

大きく溜息をつくと、目の裏に見えたのは数年前、どこかの中学校。
調査票もーらいっ!という声に続いて、あ、ちょっと!勝手に見ないでよ!あんたのも貰うから!、あー!!という声が聞こえた。

「調査票もーらい」
「あ、ちょっ、銀時!勝手に見ないでよ!
 ・・もう!銀時のも見ちゃうから!」
「ちょ、おま!」


「ふーん、教師なんかになりたいんだ?」
「・・悪いかちくしょう」

「・・昔々な、」
「は?・・また糖の昔話ですか?いいですってそれは」
「違ぇっつーの。大人しく聞けや」


「ねぇやった!私集英高校の推薦受かったよ!」

「教師を目指してた、まーどこにでも居る中三の女が居たんだわ」

「ほー。良かったな。俺は銀魂高校」

「そいつは集英高校の推薦に受かったとかで、すげー喜んでた」

「げ。それってあの問題学校?何考えてんのよ」

「まー俺はそんなとこに行く気もなかったから、此処に来たけどな」

「何も考えてないからあそこなんだろーが」
「・・確かに」

「そいつがさ、」


――
長くなるのでもう此処までしか書かない。
続きは今度(もう死んだらいいと思うよ

何でこう私の書く話は先の展開丸見えなハナクソなんだろうか(黙れ

やっぱりな。

2007-08-14 01:49:12 | Weblog
ビアンキの声の人、どっかで見たことあると思ったら。

銀様(水銀灯)じゃないか。

懐かしいな水銀灯。漫画の水銀灯大好き。
うろたえた顔とか好き。泣かせたい(黙れ
一巻の首がぐりんって回るとことか好き。

水銀灯がポイズンクッキングだったら爆笑。