歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

民族の生存懸けた政治議論を

2017-08-19 00:17:05 | 産経新聞の記事から抜粋

 

                    

   

 何といっても安倍首相に一番期待してきた政策は憲法改正と拉致問題のキッチリしたケジメを付けてもらいたいと言う、今までの首相よりかなり高いハードルを越えてくれると期待をしてきました。

           

 お馴染み西尾幹二氏の「民族の生存をかけた政治議論」という格調の高い、現在支持率がぐらつきだした安倍政権への注文と、日本の持つ政治体系への注文です。私としても久しぶりに本気で日本を考える首相が、日本で再び蘇ったと大いに期待していました。

 しかし窮鼠猫を噛む状態の、特定アジアの意を受けた、日本のメディアが、新聞記事に、テレビ放映に悪辣なる印象操作を、やりたい放題やりまくりました。その甲斐があって安倍政権の支持を下げたぞ、下げたぞという、次なる印象操作に取り掛かりつつあります。

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 こういう腹黒い反日安倍潰しは、安倍首相が本気であることを知った途端に、牙をむき、第一次安倍政権は潰されました。しかし奇跡的によみがえった安倍政権は、何倍もの底力を身に付けて、何が何でも戦後体制の改革に乗り出しています。

 いつまでも敗戦国の懲罰を受け続けるマゾ的体制から、自立し、特定アジアの捏造歴史に、断固反抗する姿勢を見せるべきはずでしたが、ここに来て、見た目おとなしくなったような気がします。

 ここで世論の応援が必要な時です。日本のメディアは日本の敵と化しました。メディアと闘う勢力も、国粋主義者たちの間でも、黙っていなくなりました。何で日本のメディアは狂って仕舞ったのでしょうか。

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 すべての敵の総本元は、自称コミニスト国、チャイナ、ロシアですが、今どきの戦いはドンパチだけではなく経済戦争の比率が大きくなりました。そこえ行くと日本は大国の部類に入ります。日本はもっと自信を持つべきです。戦力はあくまで戦ってみなければ分かりません。

 安倍首相の好い所と悪い所は優しすぎるように見えるところです。本当はどうか分かりませんが、世界の首脳陣にこれだけ頼りにされている日本の首相は初めてですが、その点を活用していない。

 西尾氏もたぶんじれったい気分を持っているものと思われます。安倍首相が攻撃的発言をすれば戦時体制を避ける抑止力にもなるのです。大人しくしているから、特定アジアは安心して伸び伸び日本叩きをしていられるわけです。それを許している安倍首相は怪しからん。

 安倍首相が憲法改正を出来なければ、どんな後継ぎが生まれるか予測は出来ませんが、非常に難しいことになります。西尾氏は安倍政権よりもっと右寄りの勢力が市民権を得ればいいのですが。トンデモないナチスの再来とばかりにメディアによって潰されかねません。

 

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   産経新聞・平成29年8月18日 付

【正論・戦後72年に思う】

民族の生存懸けた政治議論を 保守の立場から保守政権を批判する勇気と見識が必要だ 

         

                               評論家・西尾幹二氏

  今でも保守系の集会などでは当然ながら、安倍晋三政権を評価する人が少なくなく、私が疑問や批判を口にするとキッとなってにらまれる。「お前は左翼なのか」という顔をされる。

   今でも自民党は社会体制を支える最大級の保守勢力で、自民党の右側になぜか自民党を批判する政治勢力が結集しない。欧州各国では保守の右側に必ず保守批判の力が働き、米国でもトランプ一派は共和党の主流派ではなかった。先進国では日本だけが例外である。

≪仲良しクラブでは窒息死する≫

  日本政治では今でも左と右の相克だけが対立のすべてであるかのように思われている。民主党も民進党と名を変え、リベラル化したつもりらしいが、共産党に接近し、「何でも反対」の旧日本社会党にどんどん似てきている。

      

     ここでも左か右かの対立思考しか働いていない。自民党も民進党もこの硬直によって自らを衰退させていることに気がついていない。

  それでも国内の混乱が激化しないのは、日本は「和」の国だからだという説明がある。まだ経済に余裕があるからだとも。米国のある学者は、世界では一般に多党制が多く、

     二大政党制を敷く国は英国をモデルにしたアングロサクソン系の国々で、ほかに一党優位制を敷く国として、日本やインドを例に挙げている。自民党を喜ばせるような研究内容である。

   しかし選挙の度に浮動票が帰趨(きすう)を決めている今の日本では、一党優位制が国民に強く支持されているとは必ずしも言えない。仕方ないから自民党に投票する人が大半ではないか。

    党内にフレッシュな思想論争も起こらない今の自民党は日本国民を窒息させている。

  「受け皿」があればそちらへいっぺんに票が流れるのは、欧米のように保守の右からの保守批判がないからだ。左右のイデオロギー対立ではない議論、保守の立場から保守政権を正々堂々と批判する、民族の生存を懸けた議論が行われていないからである。

         

  保守政党が単なる仲良しクラブのままでは国民は窒息死する。一党優位制がプラスになる時代もあったが、今は違う。言論知識人の責任もこの点が問われる。

≪保身や臆病風に吹かれた首相≫

  私は安倍首相の5月3日の憲法改正案における第9条第2項の維持と第3項の追加とは、矛盾していると、6月1日付の本欄で述べた。そのまま改正されれば、両者の不整合は末永く不毛な国内論争を引き起こすだろう、と。

  今は極東の軍事情勢が逼迫(ひっぱく)し、改正が追い風を受けている好機でもある。なぜ戦力不保持の第2項の削除に即刻手をつけないのか。空襲の訓練までさせられている日本国民は、一刻も早い有効で本格的な国土防衛を期待している。

       

  これに対し、首相提案を支持する人々は、万が一改憲案が国民投票で否決されたら永久に改憲の機会が失われることを恐れ、国民各層に受け入れられやすい案を作る必要があり、首相提言はその点、見事であると褒めそやす。

  さて、ここは考え所である。右記のような賛成論は国民心理の読み方が浅い。憲法改正を、やるやる、と言っては出したり引っ込めたりしてきた首相に国民はすでに手抜きと保身、臆病風、闘争心の欠如を見ている。外国人も見ている。

      

    それなのに憲法改正は結局、やれそうもないという最近の党内の新たな空気の変化と首相の及び腰は、国民に対する裏切りともいうべき一大問題になり始めている。

≪保守の立場から堂々と批判を≫

  北朝鮮の核の脅威と中国の軍事的圧力がまさに歴然と立ち現れるさなかで敵に背中を向けた逃亡姿勢でもある。憲法改正をやるやる、と、かねて言い、旗を掲げていた安倍氏がこの突然の逃げ腰-5月3日の新提言そのものが臭いものに蓋をした逃げ腰の表れなのだが

      ――のあげく、万が一手を引いたら、もうこのあとでどの内閣も手を出せないだろう。

  国民投票で敗れ、改正が永久に葬られるあの幕引き効果と同じ結果になる。やると言って何もやらなかった拉致問題と同じである。いつも支持率ばかり気にし最適の選択肢を逃げる首相の甘さは、憲法問題に至って国民に顔向けできるか否かの正念場を迎えている。

       日米2プラス2会合を前に握手する(左から)小野寺防衛相、河野外相、米国のティラーソン国務長官とマティス国防長官=17日、ワシントン(ゲッティ=共同)  

   日米2プラス2会合を前に握手する(左から)小野寺防衛相、河野外相、米国のティラーソン国務長官とマティス国防長官=17日、ワシントン(ゲッティ=共同


  そもそも自民党は戦争直後に旧敵国宣撫(せんぶ)工作の一環として生まれた米占領軍公認の政党で、首相のためらいにも米国の影がちらつく。憲法9条は日米安保条約と一体化して有効であり、米国にとっても死守すべき一線だった。

     それが日米両国で疑問視されだしたのは最近のことだ。今まで自民党は委託された権力だった。自分の思想など持つ必要はないとされ、仲良しクラブでまとまり、左からの攻撃は受けても、右からの生存闘争はしないで済むように米国が守ってくれた。

  しかし、今こそ日本の自由と独立のために自民党は嵐とならなければいけない。保守の立場から保守政権を堂々と批判する勇気と見識が今ほど必要なときはない。(評論家・西尾幹二 にしおかんじ)

 

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  前回の選挙で憲法改正に必要な、実現不可能と言われた三分の二以上を獲得し、明日にでも憲法改正は可能になりました。とにかく不完全でも良い、改正の糸口を付けるべきでしたが、自民党自身真正保守党ではなかったと言う事が分かってしまいました。

       

  日本の政界を大きく分けると、自然に身についた天皇中心の何と無しの日本人が殆どで、この層が一番数が多く非常に発言もせずおとなしい、デーィプ日本人です。

  あと大正時代に入ってきた大正モダニズムとともに入り込んできた、マルクス主義、日本のインテリ層に魅力的に見えたのでしょう。この思想は様々な形を変えて軍部にまで入り込み、2・26事件や、最高学府でソ連の革命が成功したことで日本の中に歪に入り込みました。

       

  戦後敗戦によってGHQの力がコミニストを追放し、アメリカは冷戦時代を経てソ連に勝ちましたが、チャイナが台頭してきました。日本はどうすればいいか、それこそ東京裁判史観の見直しですが、今こそ必要になってきたのを西尾氏は言っていると思います。

      

  コリアは自分たちを日本人だと間違えているのではないでしょうか。日本は面倒見過ぎました。それを当然と思う図々しさは日本人にはないものなのですが、見た目は区別がつきません。全く厄介な隣人を持ち、苦労をしています。まずはこの縁を切ってしまう事が必要です。

  

 


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