相台万朗Sodaiブログ

和歌山からきて今は千葉県人に、東京銀座でウエスタンバンジョーの店を36年間やらせていただき、もっかしたずみしてます。

恐山(青森県) (連載―第547号)

2024年04月09日 | 経験・体験
誰がなずけたのだろうか「おそれざん」と恐い名前だ。日本の三大霊場の一つに恐山がある。
 まさに、極楽と地獄を思わせる。それとも御殿場にある地獄谷のように実際の地獄模様なのか。
 恐山は活火山でカルデラ湖であり宇曽利山湖の湖畔には、日本三大霊場の一つである恐山菩提寺が存在する。霊場内に温泉が湧き、共同浴場としても利用されているらしい。
 そもそも、弘前をひろまえと読んでいた私がばかだった。ひろさきと聞いて感激した。今も、頭の中で回転させ「ひろさき」が出てくる。
   三途の川に赤い橋が掛かっている川幅が狭く、宇曽利湖に注いでいた。
私が夢で三途の川をみた。川幅が広く中州もあった。ここには橋も掛かっているから、橋を渡った人も居たのだろう。
 尋ねると、急流に流されながらようやく向こう岸に泳ぎ着いた人。浅瀬を渡る人。橋を歩いて渡る人。の三の方法に分かれる。それで、三途の川っていうのかと、今気づいた。
 私は、愛犬(ゴールデンリトリバー・体重43キロ)と川を渡った。中州まで浅瀬だったので、スイスイ歩けた。向こう岸まで後少しだ。
   誰も向こう岸から、手を振ってくれる人もなく川底を覘いた。すると、水の色も濃い青さで、中州から、急に深くなり細かい石が心地よく、足先に感じた。と思った瞬間、ズルズルと足をとられ、深みに誘われた。
もし、私が泳げなかったら、ハイソレマデーよ!となったが、引き返し愛犬と渡ることにした。
愛犬のリードを引くが43キロの体重で踏ん張り、微動だにしない。何回か試みるが同じだ。引き帰ろうという合図かも知れない。コールデンは、水鳥を捕まえるのに、泳ぎが得意と聞いてたので、拒む理由がない。
 再度、リードを引っ張っても渡ろうともしないから、仕方なく引き返した。  
   きずいたら、病院のベットの上だった。夢でも見たのだろう。
 幼いころの記憶が、脳裏に残っていたものに違いない。だけど不思議な夢だ。
三途の川の河原といえば、別名、「賽の河原」とあの世では呼ぶらしいが、三途の川を渡るのに舟の乗船料がかかるから、多少の小銭を亡くなられた人に持たせた。昔、死んだ人に6文銭をふところに入れていたが、あれは乗船料だったのか。
 渡れば、閻魔さまに、舌を抜かれる人、地獄と天国に振り分かれるらしい。すんなり、極楽浄土に行ければいいが関所があるようだ。関所を通れば温泉に浸かって御苦労様。
   茨木県の潮来(いたこ)と思っていたが、青森のイタコを指し有名だそうだ。昔、冬場は東北から都会に出稼ぎに出た。目のご不自由な子が出稼ぎにも行けなかった。そこで、考え出されたのが、すべてじゃないが
イタコの巫女(みこ)の仕事だったようだ。
 わかり易く言ったら、占いの仕事だったようだ。霊感を感じる人もいたようだが、女の子に出稼ぎに行かなくて済んだのによかった。
 イタコは、口寄せといって、亡くなられた方の霊が巫女に降りてきて、話ができる代行をするようだ。イタコになる教室もあった。
   ご高齢になられたイタコも恐山まで登るのが大変ようで街中で開くイタコもいるようだ。
 いたずらの好きな奴が、巫女が口寄せ出来るのなら、ジョンレノンを口寄せに頼んだが、青森訛のジョンレノンが出て来たそうだ。
恐山の石を一つ一つ積み上げた人の思い、悩みのこもったこの世とは思えない不思議な光景に人は霊山に、いらっしゃる。
 悩み苦しみがあるから、幸せを確認したいのか恐山に恐れいった。

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色・色・空・空の旅 (連載―第546号)

2024年04月04日 | 経験・体験
 ある作家が、北鎌倉のお寺さんに入られたと伺ったが、てっきり仏門に入られてお坊さんに成られるのかと思った。
ところが、お亡くなりになり、お墓に入られたらしく私が勘違いしたようであった。

 以前に、このお寺さんを知ったが、歴史を感じさせる静かなたたずまいだ。
 これは、お買い得ですよ。極楽浄土には、ふさわしい物件だ。だって、極楽浄土もあるかわかないのに投資と思えばあの世も金次第のようなだ。
 ところで、色(しき)ってなに? 空(くう)ってなに? 昔に亡くなったおばあちゃんから聞いたが、色は形あるものを表すし。空は無を表すと言う。幼い頃から、おばあちゃんの傍で木魚(もくぎょう)を叩いていたもので、耳からお経を覚えていた。
その中に、色と空がでてきた。形あるものはいつか消えるものだと言う。立派な豪邸でもいつかは腐ってなくなる。人間の悩みもかたちあるものと後からできたものだから、その人が亡くなれば悩みもきえる。と教えられた。

私も人間をしばらくやっているから、いろんな人を見てきた。人は生まれる前からハンディがあってスタートする。
 スタートは横一線でなくて景気と同じでちぐはぐだ。むしろ、出遅れた人ほど、おもろい人生を歩んでいる。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといえり」という福沢諭吉の一節だ。
私も学問には、縁遠かったので、よく学問を勧められた。勉強しろとね。
後で分かったが、人間は生まれながらにして平等でないから、学ぶことによってそれを知るだろう。ということらしい。
人は生まれながらにして金持ちもいるし、賢い人もいるし、愚か人もいるし、身分の高い人低い人、その違いはと尋ねたら学ぶ人と学ばない人によってできるという。
 もっと早く教えてよー!私も還暦過ぎて気づいた。
私も57歳の時に脳溢血で倒れ一度は死んだ。もう死ぬことはないだろうと思ったが地球が爆発したかのような交通事故に合い、またあの世を見た。
お医者さんの勧めで実戦でリハビリするようにと勧められ退院して店にでた。
華やかな再デビューで初日から救急車のお出ましだった。薄めのウイスキーを飲んで倒れたらしい。
色色・空空に迫られながら反省もなく、還暦はすぎたわ。天来の楽天で人は人、楽天に生きる体質らしい。
 
  国土が広すぎて苦労する人、人が多すぎて苦労する人、自由で苦労する人、独裁で苦労する人、世間はエロエロある。

 「果報は寝て待て」ということわざを聞いたことがある。
 さっそく横になって、口を開いていたら棚からぼた餅が落ちて来たという話も聞かないから、努力するようだ。
 紀州のある宿坊に泊まったことがあるが、早朝に起こされ、お経を唱え、精進料理を頂いた。
 お坊さんに、なりたかったが成績に阻まれた。

  色即是空(しきそくぜくう)、の言葉は祖母から聞いたことがあるが、耳から覚えた「般若心経」は今も覚えている。
 今年は寒い日が続く、もう少しあたたかくなったら、東海道53次の宿場町を訪ねて旅をしたいが、足が不自由なので、50年ほど前に遡って故郷に錦を飾る旅に出ようと思う。スローな旅になりそうだ。
 石炭をスコップで窯に掘りこんでいた蒸気機関車は、走っていないが、新幹線では早すぎるし、53次をめぐる旅に出ようと企画している。
 やじきた道中の電車バンになりそうだがどうなることやら。色は空となるだろうが剝げそうになったら新しい色に塗り替えるしかない。
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オッペケぺー (連載―第545号)

2024年04月01日 | 経験・体験
♪権利幸福 嫌いな人に 自由湯をば飲ませたい……♪
という唄い出しで有名な
「オッペケペー節」
 選挙制度を一つとっても長年、人のご努力で変わってきた。国は一部の人によって動かされてきた。清き一票さえも夢物語。 国の制度は一長一短ではかえられない。
 一票を得るには、何十年も先人のご苦労を感じる。
 政治家に国民の血税を勝手にさせない、賢い国民でありたいが、政治家は、国民を将棋の駒のように扱うのが得意だ。引き金をひかされないように。
現代の選挙は、18歳以上の男女であれば誰でも投票出来るが、以前は20歳だったが、最近の選挙制度の改正で18歳になった。
社会科で習ったが、衆議院の任期は4年で解散のたびに選挙で改選される。参議院の任期は6年で、3年ごとに半数が入れ替わる。立候補できる年齢は衆議院議員は、満25歳。参議院議員は、満30歳となっていた。
「供託」制度があり、衆議院選挙では1人600万円の保証金がいるようだ。私にはそんな大金はない到底無理だ。だから、一票を投じている。塵も積もれば山か慌てない慌てない。
   婦人参政権運動がおこり、昭和には軍部が台頭して、戦後は、民主主義の世になって、選挙制度も随分と変わった。
 そんなつもりでなかったが親の地盤を引き継ぐために政治家になった方もいらっしゃる。政治家は、職業に分類されるようだ。

 明治時代、土佐(高知県)の板垣退助さんが、自由民権運動を通じて国会をはじめて開設した。
よくテレビから聞こえて来た。オッペケペーオッペケペーポーペッポ・ポーと「オッペケペー節」をね。

 明治時代は、「満25歳以上で国税をいくら以上納めた男子」に投票が認められた。
  大正になって、「大正デモクラシー」で婦人参政権運動が始まったが昭和の戦後になって女性も参政できた。
 昭和は軍部の政治。昭和の終戦を迎えて民主主義の世となり、最近では、戦闘機を輸出するとか、世も変わったものだ。

 政治に、ひとにぎりの人間によって動かされるのはおかしい。選挙でえらばれた国民の代表が、政治をおこなえるようにしたい。板垣は、これに一生をかけた。 

 国会があるのに、内閣の決議で国の方針も変えている。国会は衆・参の飾りの建物はそびえている。
   演歌は明治時代、自由民権運動の一環(ツール)として生み出された。 
18歳以上の男性、女性、の選挙権の獲得には歳月と多くの人の力が宿っている。
テレビではブギウギの歌が流れている。誰も、知らないだろうが、オッぺケぺー節なる。日本最古の歌声を聴いた。土佐の高知も行ったことはないが行くつもりだ ~え!

 板垣退助は明治維新の自由民権運動の指導者。 東アジアで初となる帝国議会を樹立し「国会を創った男」として知られる。
 土佐に行くなら草鞋をはいておじゃれというから、そのつもりだ。
板垣退助(土佐)さんと西郷隆盛(薩摩)さんが明治のはじめに岩倉具視(いわくらともみ)たちの海外視察団が2年ほど欧米に行かれた留守(日本の留守)を守つた2人だ。
よくもこの時代に日本を留守にできた。
朝から、政治家のキックバックには飽き飽きだ。
ひさしく、オッペケーぺーなる歌を聴いたが詩の内容がおもしろい。
当時を伺える。三味線も聞いたが歌も新鮮だ。
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オッペケペー節

2024年04月01日 | 音楽
♪権利幸福 嫌いな人に 自由湯をば飲ませたい……♪
オッペケペーオッペケペーオッペケペーポーペッポ・ポー
1,かたい裃角とれてマンテルズボンに人力車 いきな束髪ボンネット 貴女に紳士のいで立ちで うわべの飾りはよけれども 政治の思想が欠乏だ 天地の心理がわからない 心に自由の種をまけ
オッペケペーオッペケペーポーペッポ・ポー
2,亭主の職業は知らないが おつむは当世の束髪で言葉は開花の漢語にて 晦日の断り洋犬抱いて不似合いだおよしなさい 何にも知らず知った顔 むやみに西洋を鼻にかけ 日本酒なんぞは飲まれない ビールにブランデーベルモット 腹にも馴れない洋食をやたらに喰うのも負け惜しみ 内緒でそーっと反吐ついて 真面目な顔してコーヒー飲む おかしいね おかしいね
オッペケペーポーペッポ・ポー
3,米価騰貴の今日に 細民困窮省みず 目深にかぶった高帽子
金の指輪に金時計 権門貴顕に膝を曲げ 芸者たいこに金を薪
内には米を倉に積み 同胞兄弟見殺しに いくら慈悲なき欲心も 余り非道な薄情な 但し冥土のみやげか 地獄の閻魔に面会し わいろ使うて極楽へ 行けるかへ 行けないよ
オッペケペーオッペケペーポーペッポ・ポー
4,お妾娘さん権妻に 芝居を見せるは不開化だ 勧善懲悪わからない 色気の所に目をむいて だいじの夫をそでにして 浮気すること必定だ お為にならないおよしなさい 国会開けたあかつきに 役者にのろけちゃいられない 日本大事を守りなさい 眉毛のないのがお好きなら 狸と添い寝をするがいい
オッペケペーオッペケペーポーペッポ・ポー
5,娘の肩掛け立派だが とっさんケットを腰に巻き どちらもお客を乗せたがる 娘の転ぶを見習って とっさん転んじゃいけないよ かえり車は駆け引きだ 本当にかえしちゃたまらない おや危ないよ
オッペケペーオッペケペーポーペッポ・ポー
6,東京市中は、にぎやかだ 八人乗りなら乗合で 十六人なら乗り込みで 込んでもかまなきゃ立っといて 一区二銭は安いわねえ
めっぽうかいに安いわね 車が磨れたら下りとくれ 皆さん手を貸しこいどくれ
オッペケペーオッペケペーポーペッポ・ポー
7,洋語習うて開化ぶり パン喰うばかりが改良じゃない 公国権利を拡張し 国威を張るのが急務だよ 智識と智識の競い合い キョロキョロしてはいられない 究理と発明の先駆けで 異国に劣らずやっつけろ 神国めいぎだ 日本ボー
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